ブンブン1月号 レイソル登場!!
本日12/6、月刊プレコミックブンブン2006年1月号発売です。とうとうやってきました。
柏レイソルU-12登場!!
ずっとこれをやりたかったのです。
サッカー漫画の連載企画が持ち上がったときに、思いついたのがこのアイディア。サッカー漫画で実在のユース組織を扱った漫画は、あまり聞かない。子供が漫画を読んだ後、ニュースかなんかでホントにあるチームだという事を知ったら、きっとドキドキしてくれるに違いない。
しかも、じゃあどこを出すかとなった時、まるで運命の神様が用意していてくれたかのように、自分の一番描きたいチームが、ジュニアで抜群の実績を誇ってる。これを使わないでどうする! と。
ケッタくんの小学校が「東葛飾小学校」なのも、このため。これをやったら、ただでさえキャプテン翼と比較されそうなのに、余計言われるなとは思ったけど。絶対地域色を出したかった上に、「柏○○小」だと、チーム名が並んだ時、子供が混乱する可能性があったから。
でもさすがに、略して「東葛小」は出来ませんでした(笑)。県立東葛飾高校は東葛高だし、正式略称ですけどね。
さて、お試し読み切りをクリアし、晴れてめでたく連載となった時、これで堂々とレイソル出せるぞと、ちゃんと許諾を取るべく動いたのですが。何で実在のチームを扱った漫画が少ないのか、思い知る羽目に。
とにかく漫画に出すのに、ハードルが高い。単純にロイヤリティーの時点で、普通だったらギブアップ。漫画界の相場と全然違う。
実際、止める? と編集部は聞いてきましたが、でもオイラはどんな悪条件でも出したかったのです。
漫画の神様、手塚先生は仰っています。「長編漫画には、何か一つでいいから、新機軸や新鮮さが欲しい」と。
じゃが丸さんも目立つけど(笑)、動物の相棒は子供の人気を取るのに使い古された手で、別に目新しくない。でも、レイソルを漫画の中でこんなにでかでかと扱うのは、オイラが初めてなはず。
それにモチベーションの問題が。これが一番でかい。よく人に「好きなことを仕事に出来ていいね」と言われるんですが。
世の中、そんな楽な仕事があるはずもなく。好きな事だからこそ、辛い現状がたくさんあるのです。これだったら好きな事は趣味にとどめといて、きれいなままにしとけばよかった、と思いたくなるような。
そういうときに感じる、自分の漫画の、描く意義。
すっごい都合のいい夢なのは分かってる。でもオイラが頑張ると、レイソルの知名度が上がって、チームに貢献できる可能性があるわけですよ。
オイラも年だから(笑)、若い人と違って、実はサポーターという言葉に照れがあるのです。なんか「ファン」より凄そうでしょ? でもあれは広告会社とマスコミが、Jリーグ発足時、サッカーのイメージ戦略として広めた言葉だから。別にそれまでの野球のファンだって、一生懸命応援していたわけだから。
しかも毎試合応援に駆けつけているわけでもなく、ボランティアスタッフに加わっているわけでもなく。オッサンの語感からすると、これでサポーターは気恥ずかしくて、名乗れない(笑)。
でも、今回これで、自分がサポーターだと言い張っても大丈夫。少なくとも全国に何万人か、オイラの漫画でレイソルという言葉を知った子供を増やした。
東葛地区にも、何百人かは、いるはずだ!!
後は頑張って、漫画面白くして、レイソルすごい、かっこいい! というとこまで行ければ。それでもって、漫画馬鹿売れさせれば全国でレイソルサポーターの子供を、何万単位で増やせるかもしれない。
そしたらオイラも幸せ、チームもハッピー。その時は読者も喜んでくれてるわけだし、漫画面白くするよう頑張るだけで、なんと一石三鳥(笑)!!
え、敵じゃ駄目だろって? いやいや、それは、ねえ。いろんな手段が、ありますよ(笑)。
でもこれは、チームに貢献してて、オレ偉いだろ? っていう話じゃないのです。逆なの。そういう勝手な夢を持たせてくれて、ありがとうって話。
可能性が低くても、未来に夢と希望があれば、人間頑張れる。でもこれが単にタイアップで、例えば浦和レッズだったりしたら。全国的な知名度を考えれば、そっちの方が賢いかもしれないけど(ちくしょう)、ここまでオイラが盛り上がれてない。
ホントに、故郷柏にあってくれて、ありがとうレイソル、という話なのです。
さて、ありがとうついでに、一つお願いしていいですか?
オイラの漫画を見た子供が、テレビかなんかで実在のチームだと知ってドキドキ、というのが今のやりがいなわけで。
だからJ2落ちしてニュースに流れづらくなるのは、勘弁願いたい!!
ぜひ明日の試合に勝ってーー!!
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