スローライフ・スロー漫画
ナベ先生とスローライフ談義をしていて。のんびり田舎暮らしっていいよねえ、と。
昔子供の頃母の実家に行った時、田舎には住めない、と強く思ったものでした。TVチャンネルが少ないのにショックを受けたから。だって大好きなロボアニメが見れなかったんよ?
今は逆に地上波あんまり見ないし、日本のどこに行っても衛星放送って手があるし、その点は大丈夫。
さらに本もネットで買える時代になったから、なんか都会に住んでても、オイラメリットないなーと。おしゃれスポットに出かけるタイプじゃないしねえ。
というようなことを語り合っていたら、閃いた。この感覚だ!
以前自分の理想の漫画のスタイルに、なんかジャンル名が付けられないかという記事を書きましたが、これだ、と。スロー漫画ってどうだ!?
とナベ先生に言ったら、「展開の遅い漫画?」と聞き返されました……。違うんだ! ファストフードに対して、スローフードってあるじゃないですか。あの感覚。あ、それじゃタイトル違うじゃん(笑)。
スローフード運動ってのは、イタリアにマクドナルドができた時、それのアンチテーゼとして唱えられて始まったそうです。大量生産の画一的な味の食品に対して、その土地土地の、数は出てないかもしれないけどおいしいものを守っていこう、という運動。
さらには、ファストフードってのは手早く作ってさっさと食べて、客の回転よくして儲けるシステムなわけですが、もっと食事をのんびり楽しみましょうよ、というメッセージ。
こいつがちょうど高まってきた環境問題への意識とあいまって、ライフスタイル全般を見直すキーワードになっていったわけですね。
つまりですな、今の漫画はとにかく売ることにあくせくしていて、みんなが同じとこ狙って画一的になってしまっている。受けそうな刺激物を、とにかくてんこ盛りにしようという感じだけど。
面白い要素というのもいろいろあるし、受け手によってもまた好きなものが違うし、もっとのんびり構えて、しっかり消化すればいいのに、と思う次第。じっくり描けば面白いネタなのに、ぎゅうづめにしてるからサラッと流れちゃってて、もったいないなーと思うことがよくあるので。
逆にいえば、こういう事を考えているから、自分の漫画は未だ大会のたの字もないんですけど(笑)。チームが出来る過程をちゃんと描かないと、面白くないと思ったから。12月には、たの字くらいはね……。
というわけで、どうでしょうスロー漫画!
スローライフしながら、のんびり漫画描くって意味でもいいんですけどね(笑)。いいなあ、呑気な生活……。
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