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2005/11/08

11/5NOAH武道館 田上火山

11/5NOAH武道館大会。相変わらず、生で見てるとテンション高すぎて、お客さんにも体力が求められる、そんな大会(笑)。

第6試合、小橋&潮崎組vs健介&中嶋組では、脳裏を「夢勝ち」という単語がよぎり。「夢☆勝ちます」という新日本で、よく若手がトップどころにぶつかっていく、チャレンジマッチのこと。潮崎君の前で仁王立ちの健介選手を見て。

潮崎君は、NOAHの鬼軍曹秋山選手が、デビューの時から持ち上げてたためか、なんかみんながあったかい目で見ている感じで。いろんな技にトライして、失敗しても頑張れっていう、ノビノビムードのイメージでしたが。この日見せた気迫は一味違って、凄くよかった。

これがメインでも十分なのに、ここからそれ級が続くとこが、観客に体力を要求するマラソン大会(笑)。

第7試合では三沢vs天竜という、重厚なレスリングが展開。なんか打撃が、これでもか、と言わんばかりの勢いで、めっちゃ痛そうだ。

第8試合、GHCタッグ選手権、森嶋&ヨネ組vsKENTA&柴田組も大熱戦。お坊ちゃん森嶋君が、柴田選手に唾はいたりして、おやっと。

この間の試合あたりから、自分の中に溜まっていくフラストレーションを、上手く表現できるようになって来た気配が。最初っから喧嘩腰と言うよりは、じーっと溜めて溜めて我慢して、最後爆発という感じで。最後の猛攻がすごく爽快。

しかしこの日はなんと言っても、メインのGHCヘビー級選手権での、田上火山の爆発に尽きると思います。

途中が凄く盛り上がってたんで、最後の試合が尻すぼんじゃったら哀しいなー、と試合前ちょっと心配だったのですが。凄かったですね。試合の内容というより、試合に込められたみんなの気持ちが。

田上選手登場の時から、会場内から大田上コール。試合中も何度となく、田上コールが発生。もう大ベビーフェイス状態で。

それに応えるかのように、物凄い粘りを見せる田上選手。なんと無双もはねて見せて、執念のタイトル奪取です!!

そして、試合が決まったとき、リングサイドに押し寄せるお客さんを見て、はっと気付いたことが。

NOAHの会場は、かなり女性客の比率が高かったりするのですが、テレビで見ると押し寄せてるお客さんに、自分の似た年の人が多くて。ああ、そうか、と。

よくプロレスでは、世代闘争が叫ばれるんですが、あれって思ったほど盛り上がらないんですよね。実はお客さん、求めてないんだと思うんですよ。

マンネリはいやだから、新しい選手には出てきて欲しいんだけど、だからと言って、ずっと好きだった選手にフェードアウトして欲しいわけじゃなくて。新しい風景を欲してるんで、世代交代を求めてるわけじゃない。

全日四天王の頃から追っかけているファンに取ったら、小橋、三沢と倒れて、これで田上さんまで一気にもってかれたら、なんかオレの青春は遠くなったなあ、という悲しみが。

それがあの大田上コールの正体だったような気がします。オイラも勝った瞬間ガッツポーズだったしね。

若手が突き上げて、ベテランが踏ん張って、ますます熱戦が繰り広げられるようになる。それがみんなが求めている状態。

田上さんの戴冠で、力さんが世代交代に失敗したとか、時代が巻き戻ったとかいう事じゃなくて、これが今の新しいNOAHなんだと思います。とーぜん力さんもトップどころの一人にもぐりこんだわけで、ベルトは失ったけど、これからますます頑張って欲しいですね。

とにかく今回は、みんなの期待に応えた、大ハッピーエンド。田上さん、おめでとー!!

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