三沢光晴のエルボー
次のG+のNOAH生中継が22(土)。ちょっと空くので、予告通りやります、不定期企画「プロレス技列伝」一発目。まずは好み丸出しで、三沢さんのエルボーから。
誰の何から書こうかと思ったけど、やっぱり三沢さんから始めないと! 代名詞はなんと言っても強烈なエルボーバット。
僕ぐらいの年齢の人間だと、プロレスの洗礼はタイガーマスクに受けるのが普通なんですが。うちでは見せてもらえませんでした。子供にプロレスを見せるのは好ましくないと思っていたようで。
だもんだから、最初三沢タイガーが二代目だという事もよく分からず、「なんか強いはずなのにいまいち弱いな、タイガーマスク」と思ってたぐらい(笑)。
そんなオイラがなんとなく見ていたプロレスにのめり込むのが、三沢さんがマスクを脱いで、超世代軍を結成し、トップどころをばったばったと倒していった時。その時に武器になったのがエルボーとフェイスロック。
タイガーマスクの頃、ヘビー級に転向した三沢さんでしたが、当時の全日はとにかくでかい選手が揃ってた。190cm台がぞろぞろと。となるとどうしても体力的に不利だよなー、と見ていたら。
マスクを脱ぐ前は、今の横殴り式のエルボーじゃなくて、カチ上げ式のエルボースマッシュを主に使ってたと思うんですが。使い始めたこの横殴り式のエルボーバットが、とにかく強烈。体力差をひっくり返すぐらい。
こうして自分よりでかい大男をばったばったと殴り倒す三沢さんに、熱狂していったのです。すなわちこのエルボーは、オイラをプロレスにのめり込ませた技と言えるでしょう。
とにかく三沢さんのエルボーはきれいです。品があるとでも申しましょうか。無駄な力みも動きも一切なくて、余すところなく力が相手に伝わっている。研ぎ澄まされた名刀の美しさ。
三沢さんはとっさのひらめきを見せる天才型と言われますが、そのひらめきを見せる時もエルボー。回転して勢いをつけるローリングエルボー、逆回転とのコンビネーション、左右で繰り出すワンツーエルボー……激闘の中進化していくエルボーの、なんと頼もしかったことか。
さらに、モーションも小さいエルボーは、相手の一瞬の隙を突いて叩き込めるから、また頼もしい。
そんなエルボーと同様、一瞬の隙を突いて決まるスタン・ハンセンのショートレンジラリアットとの対決は、いつどちらの必殺技が火を噴くか分からない、手に汗握る緊張感に溢れたものでした。
ん? という事は次はハンセン……?
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