築地魚河岸三代目
仕事が終わって、ほんとはすぐ次に取り掛からなきゃいけないんだけど、一度リセットしないと集中できないので、気分転換。そんな時に買い物に出かけて、本屋に寄って。
最新刊まで買い揃えました。「築地魚河岸三代目」(作・鍋島雅治 画・はしもとみつお ビッグコミック 小学館)
あまりここでは取り上げてきませんでしたが、青年誌の漫画。あんまりネット上でも話題にならないし、そういう漫画の読者の人は来ないかもなー、と思ってて。
でも考えてみたら、これから少子化が進む日本、これは規定事実として、どうも何とかしようという気概も足りないようで、動かしがたい社会情勢。
そんな中、大人向けの漫画がもっと盛んにならないと、漫画業界ジリ貧なわけで。読者としては、年齢から言っても当然そちらのカテゴリー、面白いと思ったやつは、ちゃんと応援しないと。
という事で、最近はまっているこの作品をレビューします。
お話は、もうタイトルに書いてあるとおりで、築地の東京都中央卸売市場の老舗の鮮魚中卸にやってきた、婿養子の三代目が奮闘するというもの。青年誌によくある、職業のウンチクを絡めた人情物ですな。手堅い作りでまとめてあって、定番物なわけですが。
その安定感が心地よくて。
たまたまなんとなく読んだのがきっかけだったのです。散髪に行った時、置いてあったビッグコミックを読んで。ところがその回が前後編の前編。「なんせ江戸前のキスはとうの昔に全滅しちまったんだからな…」へー、そうなんだー。
で、後編を読み逃す(笑)。正直定番物の手堅いやつだったので、楽しく読めたけど、そんなに第一印象インパクトなくて。でもなんとなく続きが気になって、「全滅したってとこで引いてたけど、あの後どうなったのかなー」と思っていたところ、たまたま近所の本屋で、そのエピソードが載ってる巻を発見。
それを購入して後編を見てほっと一息。で、ここからまたブランクが。
こう書いてると、ほんとにはまったの? と聞かれそうですが。確かに最初ははまるって感じじゃなかった。ところがなんとなく、一冊だけ買ったその本が、何度も読めてしまうのです。そのうち、最初の頃はどうだったのかなー、と気になり出したり、たまにビッグコミックを見かけて立ち読みしてみたり。
で、先月仕事が忙しい時に、何か気分転換に読める漫画を、となって、試しに一巻から何冊か買ってみて。で、はまった。
何度でも読める定番物の安定感、というのが本当に心地よかったのです。あるアベレージから質が落ちない、職人の味わい。これぞ大人向けの漫画の醍醐味。しっかりとした品質保証。
後はしもと先生の作風も。少年誌はバトル物、青年誌は人情物が定番ですが、そういう事になってしまってる結果、本来向いてない人がそういう物を描く羽目になってることが多くて。そのジャンルがいくら手堅いって言ったって、そうなっちゃうと読む方が望んでいる質にたどり着くのは難しく。
その点はしもと先生の作風は、こういうあったかい人情物にぴったりマッチ。作品のそういう雰囲気も、何度も安心して読める一因です。築地の江戸っ子な仲卸のおじさん達が、いい味出してるんですよねー。そこが何度も楽しめちゃう。
残念なのが、青年誌の漫画というのはどうしても単行本が数出ないので、ティーンエイジャー向けの物のようにどこでも揃えてるわけじゃなくて。近所の本屋で揃えられない。
でも一度はまったらどうしても読みたい。なので先月は画材を買出しに出たりする度に、でかい書店に立ち寄って何冊ずつか買い足してました。で、気が付いたら全巻揃ってた。これならネットでまとめ買いしてもよかったな(笑)。
さて、揃ってしまうと今度は違う問題が。新しい話が手軽に読めません(笑)。次の巻はいつ出るんだろー?
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