読まない?
「セリフが多いと、読者は読まない」というのは、漫画界ではよく語られることなんですが。
半分合ってて、半分違ってると思う。
ジャンプ、マガジン、サンデーの順にセリフ多くて長い、と思うんですが。売れてるのもこの順ですよね。
確かに、セリフが多くて長いと、読むのに覚悟がいります。大変です。出来れば短い方がいいでしょう。でもそれよりも、面白いかどうかの方が遙かに重要だ、という事。
ちょっと笑える例。自分が言われたこと。「金田一少年の事件簿とか、名探偵コナンとか、読みたくないでしょう?」
……いや? めっちゃ、売れてますが? むしろ売れるからああしろ、と言われる方が説得力ありますが(笑)?
どうもその人は嫌いだったようです。
このようにですね、あまりにでかい例外がありすぎて、セオリーとしてはまったく使えない、という事なのです。じゃあ何で、そんなことが常識のように言われてしまうのかというと。
セリフが多いな、と感じるマンガがどういう状態になっているかを考えると。大概、ずっとしゃべっているシーンが続いていて、その間何の事件も起きないし、キャラクターの演技もない、要するにつまんない状態になっているのです。
セリフに頼って、ただ単に筋を説明しているだけだから、セリフが多く見える。絵の方にちゃんと読者の目を引く情報が描かれていれば、漫画のセリフったってどんなに多くても小説に比べたら可愛いものなんだから、どうにでもなる。
つまり「セリフが多いと読者は読まない」じゃなくて、「セリフに頼って筋を説明するだけの状態では、つまらないから読者は読まない」が正解だと。「ジョジョの奇妙な冒険」のように面白く描いてあれば、全然OKだという事。
ちなみにさっきの例の笑えない部分。後で落ち着いたころ自分で読み返してみたら、まさにそういうセリフ頼りの状態になっていて、面白くなかった。当然ボツでした。
がっかり。
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