愛のある漫画
「夢のある漫画」「売れる漫画」と来て、「愛のある漫画」。
白状しますと。たまたまタイトルかぶったんで、三部作っぽいかな、と思っただけで。もしかしたら今後増殖するかもしれません(笑)。
さて、「愛のある漫画」。別にH漫画というわけではなく。
世にたくさん出ている漫画のうち、言っちゃ悪いけど、クオリティ的にこれはどうだろう? という漫画があったりします。素人に毛が……生えてもいないんじゃないかね? というような。
すいません。人の事言えません。書いてて心配になりました。
…気を取り直し。
さて、そういう技術的不備を伴った漫画があったとして、当然苦戦する場合が多いのですが、意外に善戦して生き延びる物があったりします。そういう漫画を見ていて思うこと。
愛があるなあ、と。
前回「売れる漫画」で使った例えでいうと、人のいいセールスマンという感じ。なんか説明、微妙に要領得ないなあと思いつつ、でもこの人一生懸命だし、これだけ熱っぽく語るってことは嘘じゃないんだろうし、買ってあげてもいいかなあ、というような。
こういう話が好きなんだろう? という感じではなく、こういう話、いいですよね! お客さんもですか! 僕もなんですよ! という、作者の声が聞こえる。ちょっと下手だけど、期待してあげてもいいかなあ、という好感が生まれる。
あと、計算だけで作ると、ツボを外しやすいのです。別に作ってる方は本気で信じてないから、好きな人が一番力を入れて欲しい所が分からない。さらーっと描いちゃう。
その点本人が信じていると、そこだけは外さない。例え途中の伏線とかに不備があったりしても。いやあんまりありすぎると、愛も届かないので、ほどほどじゃないといけませんが(笑)。
また、この形になると、読む方もある条件で集まります。作者の影の声まで深読みするぐらいだから、漫画好きの人が寄ってくる。もともと、購買意欲が高いのです。その読者と作者の間に、同じ物が好きなんだ! という信頼関係が生まれる。で、買ってもらえる。非常にいいサイクルです。
あと、購買意欲の高い層という事でいうと、今はいわゆるオタク層としてしか認識されてませんが、こういう「愛のある漫画」「好感度の高い漫画」に飢えてる、漫画好きの層っていうのもあるよなあ、と思うのです。ほぼ重なってると思いますが、ちょっと違う。この、「ちょっと」のニュアンスが大事に出来るか。
下手ならせめて、一生懸命信じてること描いて、愛を伝えないといけないよ、という話。
オイラも頑張ろう。
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