ハーメルンのバイオリン弾き 総括
というわけで、ハーメル回顧録のまとめ。前回まではカテゴリー、ハーメル回顧録でどうぞ。
このシリーズを書こうと思ったのは、ブログを立ち上げてみたら、結構ハーメルで検索してたどり着くお客様が多かった事がきっかけです。
連載終わってもう何年も立っていて、まさか今でも好きな人がこれだけいるなんて。関わった者としては、非常に嬉しい事態でした。
そこで、そういうお客様にちょっとした裏話を伝え、違う視点でまたハーメルを楽しんでもらえたら、と考えました。上手く行ったでしょうか?
全体として眺めてみると、「ハーメルンのバイオリン弾き」という作品は、知る人ぞ知る、という世間の評価で。アニメが上手く行かなかったこともあり、ミリオンセラー級メガヒット、というわけには行きませんでした。
さらに言えば、ナベ先生のスタイル、ギャグとシリアスを極端に混ぜている事が、評価を真っ二つに。弟子の僕が言うのもなんですが、ナベ先生は正直、アーティストのタイプじゃないし、テクニシャンの系統でもない。突っ込もう、揚げ足取ろうと思ったら、隙だらけです。
お話としても、途中、中だるみが起きている感は否めません。
でもね。近くで見ていたからというだけではなく。この作品には、そんな弱点を補って余りある物が込められていると思うのです。
どれだけ、漫画に対して純粋でいられるか。
どれだけ、自分の作品を愛して、誠実に向き合えるか。
それは好きな人にとってはかけがえの無い物となり、その作品をその人にとって、唯一無二の物にすると思うのです。
テクニックは確かに大切だけど、それだけじゃない。込められた魂が重要だ。魂と魂が惹かれあったとき、作品と読者との間に、固い絆が生まれるんだ。
そういう事を感じさせてくれる作品でした。
そんな作品に深く関わることができ、そんな姿勢を間近で学ぶことが出来たという事は、僕にとってもかけがえのないことだったと思います。
それだけに気がついたら絶版になってたのは、ちょっとショック(笑)。(関連記事)
さて、昨年10月より続いたこの「こっそり週刊連載企画」も、これでお終いです。
ハーメルが最終回を迎えた時には、なんとも言えない心にぽっかり穴が空いたような、哀惜の念を感じたものですが。今回記事を書くにあたり、作品を丁寧に読み込み、当時の出来事を思い出していたら、また同じような気持ちになりました。まさか二回、最終回気分を味わうことになるとは(笑)。
約10ヶ月にわたる長い間、ご拝読ありがとうございました。
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コメント
はじめまして。ハーメルで検索してお邪魔させていただきました。
連載時に買っていたコミックスが10巻までで途絶えてたので、今必死で買い集めて読み直してるんですけど、回顧録見てから読むとまた違った見かたができておもしろいです。
最近は不義理してるんですけど、実は西川先生と同郷で一緒の同人誌に描いてたりしたんです自分。
で、当時西川先生(今でも「先生」ってのはしっくりこないんですけど)が話してたとおり渡辺先生って熱い方だったんだぁとか思いながら読ませてもらいました。
思わず自分も久しぶりに漫画描いてみようかとか、熱にうかされちゃいました。
今度、川瀬先生の漫画も読ませていただきますね。
お師匠様たちみたく体壊さないようお気を付けつつ、お仕事がんばって下さい。
投稿: 春太 | 2006/05/16 01:38
いらっしゃいませー。
楽しんでいただけたのであれば、幸いです。
西川先生とお知り合いなんですね。僕も最近、仕事仕事で、ご無沙汰しています。
投稿: ひろし | 2006/05/17 00:35
検索した結果たどり着いた者です。漫画も始まった当初から読んでいました。
>全体として眺めてみると、「ハーメルンのバイオリン弾き」という作品は、知る人ぞ知る、という世間の評価で。アニメが上手く行かなかったこともあり、ミリオンセラー級メガヒット、というわけには行きませんでした。
これは一種のギャグ発言でしょうか?本気発言でしょうか?漫画の評価が低いのはアニメが売れなかったのが一つ原因だと?アニメがこけても売れてるマンガはたくさんあります。
>テクニックは確かに大切だけど、それだけじゃない。込められた魂が重要だ。魂と魂が惹かれあったとき、作品と読者との間に、固い絆が生まれるんだ。
アニメにも感動に震え、胸が苦しくなる部分は多くありました。魂のこもった絵、音楽、声、物語の数々。アニメと視聴者(少数ではあるが)の間にも絆はありました。
書き手の作品に対する愛情もわかります。しかし他者に渡ったアニメを比較の対象にしたり「(アニメは)大失敗」だのと発言する事のは、ちょっと筋違いかと思います。
投稿: とおり | 2006/10/29 23:23
アニメに関しては書くべきかどうか、ずいぶん悩みました。アニメのファンの人がいるのは分かってましたし、実際身の回りに「あれはあれでよい」と言っている人もいましたし。
当たり障りなく書く事も考えましたが、生活どっぷり浸かっていた僕には、かつ、吹けば飛ぶような存在でも一応クリエイターの端くれとしても、無理でした。
何気にスルーして触れないのが、大人の対応だったと言われれば、そうかもしれません。
この記事を読んで、気分を害された点に関しましては、申し訳ありませんでした。
投稿: ひろし | 2006/10/30 02:01
初めまして失礼します^^ 「ハーメル」から検索して流れ着いてしまいました。 最近、「アニメ版ハーメル~」を発見し、見たらまた読みたくなったものの、とうの昔にマンガを手放してしまってたので本屋を探しましたが、見当たらず、いまだに古本屋めぐりをしてますが・・・まさか絶版になっていたとは知りませんでした(泣)
当時、小学生の私はアニメになるのを知り、かなり期待してテレビにかじりついたものの、予想外の展開に「!?」がずっと浮かび、しばらくは毎週見続けてましたが、子供だった私は物語についていけなくなり、見なくなってしまいました。
他にも映画も観ましたが、やはり自分の中のキャラクター像が重ならず、映像化が嬉しい反面、切なかったのを覚えています。
今見返すと、アニメ版はこれもパンドラとケストラーの話など、ストーリーがなかなか上手く出来てたり、納得は出来ましたが、原作のあのあまりにハチャメチャでも胸が切なくなったりドキドキしたのがもう読めないのかと思うと惜しいです。海外にもコミックはもう無いんですかね?
コミック裏の話もすごい好きでした。。。
渡辺道明先生がどこで何を描いてるかも知らなかったですが、また是非作品読みたいですね。。。
なので、このようなHPがあるおかげで色々知ることが出来たのもすごい嬉しいです!ありがとうございます^^ また、マンガを色々読もうかと思います。
投稿: 青 | 2007/01/22 03:53
いらっしゃいませー。
ここがお役に立てて、嬉しいです。
古書の情報も分かるようにしておきましたので、あわせてご利用下さい。
渡辺先生はこの間まで、月刊プレコミックブンブンという雑誌で、子供向けのギャグ漫画を描いてました。
現在は、またストーリー漫画が描きたいという事で、次回作に向け、奮闘してます。どうぞご期待下さい。
ナベ先生に代わり、営業でしたー(笑)。
でもホント、ハーメル関連で来られる方が多いので、凄いなあと思うんですよ。
投稿: かわせ | 2007/01/22 13:33
はじめまして。二日かけて五年ぶりにハーメルンのバイオリン弾き全巻読み直したので、また懐かしくなって検索したらこのサイトにたどり着きました。
初めてハーメルンを読んだのは9歳か10歳か。それが今では高校3年生。もう卒業です。
テクニックがどうとか中だるみがどうとか、そういうことを考える暇もないぐらい小学生の私には泣けて笑えてとっても熱い、一番心に残っているマンガです。回顧録にもありましたが、渡辺先生の本気の気持ちに小学生の僕の心はやられました。
それぐらい、伝わる人に伝わる、とてもすごい力を感じるマンガで、初めて発売日と同時にコミックスを買った思い出もあります(笑)確か新刊に追いついたのは30巻ぐらいだったかな…。29巻が見つからなくて県内一の本屋にわざわざ行った思い出も。
これぐらい根強いファンもいるってことを今さらながら伝えたくて、書き込みさせていただきました。
投稿: ひろゆき | 2007/02/03 20:33
いらっしゃいませー。
ご卒業、おめでとうございます。
小学生だった子が、もう高校卒業するんじゃ、僕も歳を取ったはずです(笑)。
こうしてコメントを頂ける度に思うんですが、ハーメルにはホントに、根強いファンの方がいて、関わった者としても嬉しい限りです。
あの激務で寿命が縮んでるかもしれないけど、無駄じゃなかった……。
投稿: かわせ | 2007/02/05 00:27
読んでいた当時は学生だったのですが、いまや妻子持ちです。偶然にこのページを見つけ、読ませていただきました。
身辺の変化もあって隔週になってちょっとしたあたりでリアルタイムで読むことを断念、その後は思い出したように後追いで単行本を購入しており、あまりよい読者ではないのですが、あんなに長く続いてあんなにきちんと終わった作品に出会う機会というのは少なく、ハーメルの全巻はいまだに手放せません。
あまりマンガを読まない嫁さんは快く思ってないようですが。家も狭いし。でも手放せないですね。
近年人気があればいくらでも長く続き、人気がなくなれば途中でも無理矢理終わらせるというものが多いように思います。
友人の書いている作品にブレーンみたいなことで参加した経験があるのですが、打ち切りが決定したときに編集者が言ったのが、「最終回の評判が良かったらつづきを書けるような最終回にして」でした。なんじゃそりゃ、と思ったものです。
ハーメルの終盤の、ひとつひとつ物語にケリがついてゆく過程や、最後の戦いのものすごい王道っぷりはいまも忘れられません。キャラクターの力、フィクションの力を信じていなければ書けない作品だと思います。その姿勢に胸打たれます。
ドラマツルギーとしては現代の流行と違うかもしれませんが、作者が本気になれば現代でもまだこんなマンガが書けるんだ、ちゃんとそれはみんなに伝わるんだと思いました。
息子が読めるようになるまでは持っていようと思います。たぶん何度も読み返され、ボロボロになって捨てられることになるでしょうが、それもいいかなと。
長文失礼いたしました。
投稿: ハーメルの読者 | 2007/02/13 20:56
コメントありがとうございます。
数字が主で内容が従になってしまう場面というのは、漫画もビジネスである以上、仕方ないなと思います。
出来れば両方伴った作品を作りたいものですが、残念ながら僕のは力不足に終わりました。
その点ハーメルは、その部分を両立させることに成功した作品だと思います。奥さんの視線にめげず(笑)、ぜひ息子さんにも読ませてあげてください。
親子二世代読者が誕生という事になれば、非常に嬉しいです。
投稿: かわせ | 2007/02/13 21:53
『ハーメルン回顧録』貴重なお話が伺えて得した気持ちでいます。
ハーメルンは当時からファンで単行本も集めていましたが、隔週になった頃からついていけず・・(学生だったので、金銭的なものありました)
正直うらめしい気持ちで泣く泣く購入をストップしました。その後、途中なのもあり中古屋に手放したりも・・。
しかし最近また、ふつふつとハーメルンを読み返したい!と思うようになって、ほんの一年半前の話です。
市内中の古本屋を巡って揃えました。ハーメルン。
新品で買いたいくらいだったのですが、絶版していたのがショックでした。しかも27巻前後からパッタリ見かけないし・・けど、あるところにはあるのですね。
もう絶対手放せない!とそう思います。
アニメ版についての記事もあって大変助かりました。
地元での放映はなかったので、見る機会はありませんでしたが・・・ギャグ面が無い、という点で原作者側の方がどう思っているのかは気になっていましたし、アニメはアニメで良い点もあったのだなと知ることができました。
その後、劇場版のフィルムコミックやドラマCDも(vol.3のみ未入手)入手できて、ハーメルン三昧しています。
投稿: 再燃ファン | 2007/02/19 04:55
古本ででも揃え直していただき何よりです。ありがとうございます。
僕も揃えたくて昔から気にかけているシリーズがあるのですが、なかなか揃いません。
やっぱり、欲しい時に買っとかないとダメですね(笑)。
投稿: かわせ | 2007/02/20 00:56
ハーメルの一読者です。
ハーメルとの出会いは中学1年生のときでしたか、当時仲のよかった友達が進めてくれたのがきっかけです。
思えばあの日々から漫画を本当の意味で好きになれたのだと思います。お小遣いをつぎ込んで、古本屋で30巻からがなかなか揃わないと嘆いていたのもいい思い出です。
今では自分も高校3年生になり、少し日々に疲れるようにもなりましたが今でも漫画に力を頂いています。
失礼ながら私見を少々。ハーメルは内容的には王道的と言われているようですが、魔王を勇者が倒す!みたいないわゆる壮大なスケールのファンタジーってそんなに多くないと思います。大抵は小さな世界。守るものは自分の手の届く世界だけ、結果世界を救おうとも舞台は決して世界じゃない。だけどハーメルは幼かった自分に「世界」というものを教えてくれました。
漫画って作り物だろと人は言います。でも、作り物で何が悪いと自分は叫びたい。たしかに現実には魔族なんていないし羽の生えた天使もいません。でも中学生の私はハーメルに、ライエルに、フルートに、サイザーに、オーボウに、トロンに、そしてリュートに、何かを。言葉なんかではない何かを貰ったのです。
幼かった私は理解できませんでしたが、あの時感じたものは渡辺先生やアシスタントの皆さん、そしてなによりもハーメルたちが創った本物だったと思います。
この度ハーメルを読み返しました。きっかけはカスタードくん。ハーメルが!サイザーが!みたいな感じ。まさか再び彼らに出会えるとは。久しぶりに読みましたが今でも彼らは自分のヒーローなのだと思います。オカリナやリュートは涙なしでは読めませんでした。別の意味でコルネットも。
長々と失礼しましたが、裏話とても楽しかったです。自分が信じたものはやはり、いや、その上をいく熱意と信念で創られていたのだと感激しました。
最後に一言を。ありがとうございました。ありがとうございました。
投稿: たか | 2007/05/13 02:28
いえいえ、そんな。恐縮です。
そうですね。漫画にしろ物語は当然、作り物なわけですが。作り物だからこそ、伝えたい事を強調できるわけで。
筋は嘘でも、そこが本物なのが良い物語だと思うので、自分もそういう風に描けるようになりたいです。
投稿: かわせ | 2007/05/14 04:29
こんにちははじめまして。ここ最近ハーメルンのバイオリン弾きを読み返して、痛く感動したところでここのブログを発見し、回顧録最初から最後まで全部見させてもらいました(^-^)
裏話や、キャラに対する深い思いに、2重に感動しました。やはり、これだけの大作を描ける人は違うわ。
私がハーメルンを見始めたのはちょうど連載100回のリュート物語からでした。
もともと他の作品が読みたくて買ったガンガンなのに、あまりの面白さにむしろハーメルンが読みたくて次号から買ってました(笑)
当時小学生で、既に出ている20数冊のコミックス集めるのは勇気がいったけど、お小遣い捻出して頑張ったのも良い思い出。
最終回は笑いと寂しさで読み終わるのが嫌だったなぁ…
つい思いふけってしまいましたf^_^;
私、今漫画家を目指して作品をいくつか作ってる最中なのですが、ハーメルン読むと、ものすごく創作意欲が湧きます。
自分を作ってくれた数少ない作家さんの一人。
私はギャグの方が得意なんですが、今自分の作品を読んでみても、礎になってるのはハーメルンだなぁと思ってます(笑)
いつかガンガンで自分も熱い少年マンガを連載できたら良いなぁと憧れております。
ってなんか自
投稿: eco | 2007/05/30 15:51
すみません途中で切れてしまいました。↓
長いコメントで大変申し訳ありません…
自分語りになってしまい申し訳なかったです。
私の原点となり、影響を与えてくれた数少ない作家さんのなかの一人。
自分にとって、ハーメルンはそんな大切な作品で宝物なんです。
ありがとうございます。
投稿: eco | 2007/05/30 15:59
漫画家志望なんですね。頑張ってください。
漫画家になるというのはなかなか大変です。僕なんかは、端っこに引っかかるだけでも、散々苦労しました。作品を作る過程でも、それを出版社に持っていって掲載にこぎつける過程でも、くじけそうになる事態はたくさんあります。
そういう時、自分を助けてくれるのは、一番最初の「描きたい!」と思った気持ちだけで。
もしecoさんに、その気持ちを与える手助けが出来ていたのだとしたら、幸いです。
ホント、頑張って!
投稿: かわせ | 2007/05/30 17:22
こんにちは、ハーメルつながりで検索して
読ませていただきました。
小学校の頃にジャンプやガンガンが
クラスで流行っていて
ガンガンではパプワくん、ハーメルが
仲間内での話題になっていました。
10巻前後までハーメルの単行本も買っていたのですが、
中学高校に上がり、友人、環境がかわって
いつの間にか漫画から遠ざかっていたので
久々に「あぁ、そうだった」と懐かしい気持になりました。
当時はこういう媒体自体なかったので
ハーメルってそんな作者が描いていたんだ、
こんなウラ舞台があったんだ、
こんなアシスタントさんがいて
その後いろいろな作品描いてるんだなぁと
非常に読んでいて面白かったです。
投稿: KY | 2008/01/02 22:42
楽しんでいただけて何よりです(^^)/
>いつの間にか漫画から遠ざかっていた
最近、僕が子供の時より、そういう人が増えているんじゃないか、と心配しているんですが、どうなんでしょう?
これを機会に続編もどうぞ。
投稿: かわせ | 2008/01/03 14:45
どうでしょうね、
自分のときのことしかわからないですが。
振り返ってみると
小学生あたりが一番自由に時間が使えて
読む漫画の種類も量も多く、
中学あたりから下校時刻も遅くなっていって
段々と友人同士で純粋に遊ぶ時間も減っていき、
いつの間にかといった感じだった気がします。
中学のときにドラゴンボールだけは読んでいたので
その連載終了と同時に遠ざかった気もします。
そういえば数年前、学習塾でアルバイトして、
ドラゴンボールは絵を知っている程度と聞いて
時代の流れを感じましたね。笑
ただ、その子達もワンピースやハンターハンター
の話題に盛り上がっていたので
子供が漫画好きでなくなることはないと思います。
時代それぞれ子供それぞれで、
真ん中に据えてある作品があって
それを中心にアンテナ張っているんじゃないかな。
どれだけアンテナが広いかは時代で変わるかもしれませんね。
長いコメントになってしまいました。
ハーメル読んでみます。
自分で背負ったピアノに潰されたり
丸太に「まるた!」とか筆ペンで書いてあったのが
個人的にウケてましたね。
いろいろ思い出しました。
かなりタイムラグがありますが、
いつか渡辺先生にお伝えいただけると嬉しいです。
かわせさんも頑張ってください。
投稿: KY | 2008/01/03 16:30
そうですよね、子供時代を二度過ごすんじゃなければ、比べようないですよね。失礼しました(笑)。
今の子供にも楽しく読んでもらえる物が作れるように、がんばります。
投稿: かわせ | 2008/01/04 14:59
はじめまして、
シェルクンチク1巻発売でハーメルンが再開されていることを知りました。そしてこのページへ…
しかし一巻、どこの本屋にもおいてなくて、泣く泣くamazonにたよりました。重版がかかって何よりです!
この調子で、復刻版、検討されるとよいのですが…。
私がはじめてハーメルンに触れたのは
26巻のリュート虐殺シーンなのを思い出しました。
表紙の男の子に惹かれて何気に立ち読みしようとしたら…もう、真っ青になりました(^^;;
30巻以降のお話がどうも記憶からすっぽり抜けていて、回想録を読んでどうしても読み返したくなりました。
これから古本屋をめぐる戦いがはじまりそうです。
投稿: ひじき | 2008/09/07 11:21
いらっしゃいませー。
シェルクンチク1巻の発売で、こちらにいらした方は多いようです。手伝っている身としても、反響があるのは嬉しいです。やりがいUPです。
復刻版が出るといいねえ、というのはよく話題に上ります。最終決戦のところの廉価版は出ましたが、あれはダイジェスト。目立ったところで言うと、オカリナ誕生とか、世界を救ったジェノサイドエクストリーム(笑)とかカットされてるんですよね。
投稿: かわせ | 2008/09/07 21:57
はじめまして。シェルクンチクを読んでいてハーメルン熱が
再燃し、こちらにたどり着いた次第です。
回顧録を拝読していますと、当時の渡辺先生やアシスタントの方々の作品に対する愛情や熱意が伝わってきて、ファンとしてうれしいやら、楽しいやら(^^)
あとTVアニメに関しても私はかわせ様と似た見解を持っていたので、そこも嬉しかったです。この件に関しては1000行書ける自信があるのでこれ以上は申しませんが(^^;ファンの方が多いのも事実ですし。
さぁ読むと元気になれるハ-メルン、1巻から読み返すぞ~!とういう決意の叫びとともに失礼致します。
投稿: なんぶ | 2008/09/23 23:58
なんぶさん、はじめまして。
熱が再燃していただけると、制作側としては願いかなったりです。
>読むと元気になれるハーメルン
たぶんナベ先生が言われて一番嬉しい言葉だと思います。人間賛歌を描くのだというのが、昔からずっと変わらないナベ先生のテーマです。
シェルクンチクもそうしたいと、ナベ先生張り切っていますので、今後もよろしくお願いしますー。
投稿: かわせ | 2008/09/24 16:32
初めまして。ネット検索していたら「ハーメルンのバイオリン弾き続編」をみつけて、シェルクンチクが連載されているのを知りました。ハーメルンの連載がしているころは、幼稚園か小学生やってました。ハーメルンと初めて出会ったのは古本屋でたまたま目にとまり、立ち読みしたら面白くて全巻揃えました(^^)一気に読んだからなのか、ダルみとかそーゆうのは感じませんでしたよ。シリアスとギャグが凄いこの作品はみていて楽しかったです!アニメ版は後ほど知って、観た事はあるのですが・・・あまりの違いにショクを受けました。まるで某漫画のアニメと同じ気持ちです。「別物」だなーと思って一回だけ観ました。原作ファンに喧嘩売ってるとしか思えない(笑)
原作ハーメルが大好きです!
投稿: 森岡 | 2008/09/30 05:53
「某漫画のアニメ」がなんなのかは、怖いので聞かない事にして(笑)、原作と違っちゃうのは悲しいですよね。
僕も変わっちゃうのがいやなタイプなんですよ。
投稿: かわせ | 2008/10/01 01:49
「某漫画のアニメ」は薄々気づいてますか?(;^^)かなり有名なのですぐに分かると思います。原作と違うのは本気で嫌ですよね。大好きな作品だと尚更嫌です。「別物」と分かっているんですけど。なんで原作付きでする必要があんじゃい!と思ってしまうので。ハーメルの新連載がアニメ化したら、今度こそ原作を大事にしてほしいですね。
投稿: 森岡 | 2008/10/01 04:58
>ハーメルの新連載がアニメ化
それぐらい人気が出てくれると、嬉しいですよねえ。
微力ながら貢献できるよう、がんばってお手伝いしてきます。
投稿: かわせ | 2008/10/01 23:13
こんばんは。以前コメントさせていただいたなんぶデス。
あれから2回も読み返しました!やっぱりタケノッコーンは最高ですね(笑)いや、そうじゃなくて、やっぱりハーメルンは元気が出ます(^^)人は許し、許されることで輝く未来へ
歩み出せるんだと思えます。(ちょっとクサかったですか^^;)どうかグレートたちにも希望に満ちた未来が訪れますように・・・。
投稿: なんぶ | 2008/10/10 01:11
なんぶさんこんにちは。二度も読み返していただけましたか。
タケノッコーン最高でしょう?(笑) あの回は僕の記念すべき初お手伝いの回で、とげにすごい緊張しながらグラデーションのトーンを貼っていたことを思い出します。
グレートは来週辺りからすごいことになる予定です。そちらも楽しんでいただければ幸いです。
投稿: かわせ | 2008/10/10 15:50
はじめまして
ググってたら流れ着きました
ハーメルンは漫画もアニメもそれぞれ評価しています。
何故アニメ化の企画があがったのか不思議でした
どう考えても原作のままアニメに出来る作品じゃないですしね
漫画でやるから活きるという感じ
大人の事情があったにしても無茶しすぎ
とは言いつつ、原作もアニメも昔から大好きで友人達とハーメルン話をよくしたりしていましたが、アニメの方の話なんかした日には、村八分にされるのではないかというような勢いでしたから、かなりストレスでした
人を見かけで判断してるサマを見るようでしたから。今もネットなんかで見かけるとどちらも好きな自分としては複雑です
原作が人間讃歌ならアニメはその裏の悲劇のような気がします
ギャグパートがあるのとないのとではこんなに違って描けてしまうのが面白いですし
冗談抜きで言うと、昔は自分も原作と違ってしまうのは抵抗がありましたけど、時間制限のない“漫画”というものと、約30分の時間制限があるからこその“アニメ”では表現方法がまるで違ってくる作品もありますから、ある程度は妥協しないとそれぞれ楽しめないのだと気付きました
確かにアニメはあまり注目される存在ではありませんでしたが、中身は失敗作とは言えないですし、アジア人特有の止め絵演出も工夫され、効果的に使われていて共感できます。全25話であの内容は賛辞の言葉を贈るに価するものでした
様々なアニメがある中で、自分が褒めたたえられるものってアニメハーメルンしかないんで、冷たい目、厳しい目で見られて中身を見て貰えないのが非常に惜しい作品です。
昔の反動でアニメ寄りな文になってしまいましたが長々と正直に言ってみました。
投稿: 芻 | 2009/11/14 12:55
一度書きましたが、アニメファンの方に不愉快な思いをさせ、申し訳ありません。
僕があのアニメを失敗と書いたのは、作り手側にいるからです。中身は好きな人がいるのならそれでもいいのだろうと思うのですが、ビジネスとして。
原作付きアニメの場合、原作者には大したお金は入りません。そういう慣習が成立しているのは、アニメが宣伝になって単行本が売れることを期待しているからです。
番組スポンサーになった企業も、こういう漫画のアニメを作ります、これぐらい売れています、という説明を聞いて、お金を出しているはずです。
つまり、漫画のファンが土台になってアニメを支え、アニメから入ったファンが漫画に流れて、というサイクル。それがどんどん大きくなることを期待しているのです。
それを意識的に壊したのですから、正当化できるのは、より大きなビジネスになった時だけだと思います。
別物だけどあれはあれでよかった、という意見を聞くたびに、それならオリジナルでやればよかったのにと思います。そしたら不満を抱えるファンも関係者もいなかったのに(^^;;)
投稿: かわせ | 2009/11/15 00:12
初めまして。
小~中学生の頃にガンガンを愛読していた29歳女子です。
ガンガンの連載の中でも、ハーメルンのバイオリン弾きが断トツ大好きでした。
シリアスとギャグの絶妙なバランスに、キャラクターがみんな魅力的で、毎回わくわくしながら一番に読む作品でした。
生活環境が変わるといつの間にか漫画雑誌も読まなくなり、普通の女の子(笑)として過ごしてきましたが‥スマホに変えて、暇潰しに色々と検索する内にふと思い立ってググってみたところ、このページにたどり着きました。
当時を懐かしく思ったり、物語の続きを今からでも大人買いして読みたい!という気持ちに駆られましたが、まさか絶版なんて!(ちなみにTVアニメになっていたことすら知りませんでした)
しかし、ここで色んな裏話、苦労話、制作側の思い入れを読めて嬉しかったです。
古本屋を回って少しずつ集めます!
ありがとうございました。
投稿: sayulily | 2011/10/07 23:20
喜んでいただけて何よりです(^^)/
サイドバーにナベ先生本人のブログへのリンクが貼ってありますので、未読でしたらぜひどうぞ。
投稿: かわせ | 2011/10/08 21:46
かわせさんはじめまして。ハーメルンの回顧録じっくり読ませて頂きました。制作の背景が今になって解るとは思ってもみませんでした、書いてくださってどうもありがとうございます。
それで北の都突入からまたじっくり読み返しましたら、魔界軍も人間の兵隊さんも背景もまあ多いこと多いこと。意識して初めてその苦労がわかるものなんですね。
大人になって読むハーメルンはやっぱり見え方が違いますね。なんというか先生とスタッフさん達の地道な努力と愛情、もう職業精神みたいなものに感動してしまいました。そんな風に作品に深みが出てくるとは。やっぱり凄い漫画なんですね。
全37巻、ずっと大切にします。これからも頑張ってください(^O^)
投稿: おとやん | 2012/03/03 22:22
ありがとうございますー。そう言っていただけるとあの時の苦労が報われます。
渡辺先生が続編を描き始めていますので、そちらもどうぞ。
投稿: かわせ | 2012/03/04 20:34
はじめまして
ハーメルン検索したらたどりつきました
すごいですね ハーメルンを作り出してくれてありがとうございます
私はハーメルンを読んで元気を今も昔ももらってます(〃д〃)♪ 全37巻は宝物です ちなみに小説も3巻持ってます(笑)
投稿: さとみっくす | 2012/03/07 20:55
ありがとうございます。ちょっとへこんでたんですけど、僕も元気出ました。
投稿: かわせ | 2012/03/08 18:58
はじめましてこんにちは。
最近たまたま『ハーメルン~』を古本屋で立ち読みして、
小学生時代、兄・姉と一緒に熱中しながら
読んでいた記憶がよみがえり、
その余韻からネット検索してこのブログを見つけました。
とくに好きなのがスフォルツェンド、スラーあたりで、
子どもながらに人間の感情の機微を鋭く描いた物語に
深く感動しながら読んでいました。
(実は連載中はヴォーカルが出てきてから
読まなくなったクチですが。)
26ですが、古本屋で立ち読みしながらも泣いてしまいました。
実は私は4年以上一つのドキュメンタリー映画を
作り続けています。
その映画はもう1年以上編集を続け、
最近山場を迎えているところです。
そんなとき、自分に足りないものを補うように
いろいろ吸収しているときに、
たまたまハーメルンを読み返し、このブログに出会い、
自分にはとても得るものがありました。
「キャラクターが作者の想像を超えて、
まるで生きているかのように動き始める。
作者はただそれに寄り添うだけ。」
自分の思いやこだわりが強すぎて、
撮影した映像を活かしきれない部分が多かったのですが、
図らずも今の自分にとって必要なことが
この漫画にはたくさん描かれていると思いました。
「自分の作品を心から愛し、信じることができるか。
自分が心から感動できなければ人には伝わらない。」
単純なようで実はとても難しいことです。
でもその幸福(下手すれば1回限りか一生無い)を得たいが
ために作家は作品を作るのだと思います。
自分も『ハーメルン~』のように稀有な、
そして幸せな作品が作れるように、
もっともっとがんばらなくては。
子どもの頃の感動を思い出しながら、
そんな気持ちを新たにしました。
長々とすみませんでしたが、
どうしても書きたくなったので書かせていただきました。
とにかく『ハーメルン~』はそんな作品だと思ってます。
投稿: ズッキーニ | 2012/06/25 19:59
最近になってハーメルンにハマって電子書籍で大人買いしたものです。読みながら感じたことが全部かわせさんの回顧録とピッタリハマっていったのがとても面白かったです。
良い話の純度がビックリするくらい高い漫画だなぁ、ライエルの愛の勇者、って主張にはツッコミ入らないんだなぁ→作者が恥ずかしいを恥ずかしいと思ってない(ギャグも照れ隠しではない、本気)
愛の勇者ライエルってアホみたいなのにもう初見で何故かメチャクチャカッコイイな……→彼の愛の勇者って主張はそもそも本当
ギャグと鬱の差がすごい、フルートの心理描写がすごく女性的で上手いなぁ→パンドラ母さんのギャグがまんま作者
などなど。
弱点とか疑問点とか関係なく余りある魅力があるってわかります、読んでてこの作者ほど自作が丸ごと大好きな人って思いつかないなぁって思いました。この人がいい話描くと綺麗事じゃなくて本当にいい話っていうか。少数意見かもしれませんが、ギャグ以上に根っこの純度の高さが心に残る作品でした、続編も買います。
投稿: 焼きうどん | 2022/10/06 06:45
ありがとうございます。
昔の漫画でも電子書籍で簡単に一気買いできる、いい時代になりましたねえ。
投稿: かわせひろし | 2022/10/19 13:40