希望
少子高齢化などで希望が見えにくい日本社会で、「希望とは何か」を探ろうと、東京大学社会科学研究所が今年度、「希望学プロジェクト」を発足させた。15日、旗揚げとなる「シンポジウム希望学宣言!」を都内で開催する。「希望は個人的なもので、社会科学の対象にすることを疑問視する声もある。しかし、希望はその社会状況を映し、その社会を見る手がかりになる」と、事務局を務める玄田有史(げんだ・ゆうじ)・同研究所助教授は言う。
読売新聞7/9
今日本で一番問題なのはこれだと思ってた。日本は数字の上では豊かなはずなのに、何か幸福感が薄い。それは希望が無いからだ、と。
例えば、少子高齢化も、労働人口が減って日本経済がピンチ、という観点からばかり語られているけど、子供も産みたくない社会ってどうなの? という話はあまり聞かない。
みんないきなり子供が嫌いになったというはずはなくて、これは将来に不安があるからじゃないのか。お金の問題もあるし、生き方の問題もあるし、とにかく子供を持つことに希望が持てないからじゃないのか。
少子化=労働力減少、だから産め! という時点で、誰か個人に犠牲を強いる、全体主義的な発想になってる。国は負担しないが、お前が頑張れ、会社は負担しないが、お前が頑張れ。そりゃ、産まないだろう。
自殺が多いのだって、このまま生きてても希望が無いからだ。辛い状況が永遠に続くと思うから、死を選ぶんだ。そして、そこへ追い込んでいく、社会的要因がほったらかしになってる。
というわけで、この研究が大いに進んで、その辺が改善されるようになるといいな、と。
希望の無い国に暮らすなんて、まっぴらだ。
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