数字の魔力
まさか、こんな人生勉強させられるとは思わなかったのです。数字というものが、いかにすごい魔力を持っているか。
ブログを立ち上げる時、いろいろ先達の意見を調べていると、「アクセス解析を使うとモチベーションが……」という言葉があって。やっぱりどれぐらいの人が読んでくれてるのか分かると、やる気が出るという話。なるほど確かに、と思い、自分も使えるようにしてみたところ。
思っていた以上の効果。というかすごい気になる。むしろまずいんじゃないかと思うぐらい。数字の増減が、こんなに心に影響を及ぼすとは。
特に、何度か起きてますが、フィーバーの後が問題。ある記事目当てで、どばっと人が来て、当然その後落ち着いていく。その時に、数字が減って行くのがすごく怖い。しかも、フィーバー起きやすい記事の傾向、というのもあるみたいで。
そんな時に葛藤が。センセーショナルな内容の方が受けるのかなーとか、誉める記事より批判する記事の方が受けるんだろうかとか、人気ブログの話題に関連させてTB打ったら人が来るんだなとか。でもそれじゃ、最初に始めた趣旨から外れて行っちゃう。
怖くてTBが打てなくなっちゃった(笑)。
これがお金をもらってやってる仕事なら、そういうノウハウ大事だけど、そんなんじゃないのに。表示されたらお金が入る種類の広告が貼り付けてあるわけでもないんですよ? ほんとに数字が増えて減ってるだけなんだ。
しかも、定期的にチェックしてくれているお客さんは、ありがたいことにここが面白いと思ってくれてて、来てくださってるわけですが。フィーバーの時に来た人って、「お、どこかへ飛ぶみたいだぞ?」という感じで試しにクリックして、チラッと読んで「なんだここ?」と思って帰っちゃった人もいるはずで。
どっちも同じ一人として、数字の上ではカウントされてる。そういう事も、頭の中から吹っ飛んじゃう。ただひたすら、減ってくのが怖い。なんか自分がへまを打った気分になるのです。そこで自分に一生懸命言い聞かせる。これはもともとバブルなのだ。元からまっとうな数字じゃないのだ、と。
totoでもあるんですよね、数字の魔力。データとかがすごく気になる。投票率とか、勝率とか、たくさんの数字が、「こっちの方が有利ですよ」というチームを勧める。でも実は、有利と思われたチームが全部勝つってことはめったになくて、当てるためには逆に数字を無視して勝負をかけないと駄目で。
実際一等当てた人は、自分で予想した人より、コンピューター任せのランダムで買った人の方が多いんだそうです。確かにオイラは、いつも後から見ると手堅すぎて当たってない。
そんな経験を積んだことにより、ちょっと優しくなりました。前はアンケートが部数がと、数字のことばっかり言ってる編集さんがいたりすると、内容吟味しないで数字で語ってどうするんだと、不満を覚えたものですが。目の前に数字が出ると、人間弱いんだね、人のこと言えないや、と。
数字の増減気になって、ついつい受けを狙って手堅くなるのは、人の業。数字という概念が発明されて以来、きっとみんなそうだったんだ。
ただねー。それだとtotoが当たらないように、やっぱり数字の誘惑に打ち勝たないと駄目なんですよね。
頑張って、初志貫徹。まずはブログから(笑)。
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