« 2005年6月 | トップページ | 2005年8月 »

2005年7月

2005/07/31

ハーメルンのバイオリン弾き 37

ハーメル回顧録の37。前回まではカテゴリー、ハーメル回顧録でどうぞ。

とうとう来ました最終巻。

ナベ先生と、最後までのプロットを打ち合わせている時に、二人で確認したことがあります。

1.ベタでいいから、ケストラーを圧倒的な敵として描こう。

2.ベタベタのハッピーエンドで行こう。

ケストラーを圧倒的な敵として描く、というのは現在の主流とは、ちょっとかけ離れてるかもしれない。今は勧善懲悪のラスボスよりも、敵にも考慮すべき事情があって、という描き方の方が多いです。もしくは精神的にとんがってる感じ。ケストラーみたいな力の権化、というのは一昔前のタイプと思われちゃうかも。

でも考えたのは、流行り廃りじゃなくて、この話をどう決着つけるかという事。そのためには完全な対比構造にしないといけない。仲間とか思いとかを信じていない敵が、それによって滅ぼされる形。

かくしてケストラーはしつこいまでに復活を遂げ、圧倒的な力で、オーボウ、パンドラ、ライエル、サイザーと手をかけていくのです。

さらにこれでもかとケストラーの圧倒的な力。地球全体が焦土に。人類絶滅の危機。そして、そこに現れた、フルートまでもが。

そして迎える、最終章。

ベタベタでいいから、ハッピーエンドに。それを合言葉に考えたのが、この形。スフォルツェンドの女王として、慈母の力に目覚めたフルートが放つ光で形勢逆転。そして最後はやはり、みんなの力でケストラーを倒す。

「いくぜケストラー!! 貴様には…地獄の交響曲を聴かせてやる!!」親友ライエルと共に奏でる、交響曲「第九」。そして、フルートとパンドラの聖女二人のハーモニーによる第四幕「歓喜の歌」。魔曲に力を与えられたみんなが力を合わせ、そして弱ったケストラーを新しいパンドラの箱に封印。

こうして全ての災いの元を断ったのです。

…いや、断ってなかった(笑)。ここからがエピローグ。死闘の後はいつものハーメル。実はギータは下の犬が本体で、ケストラーの残した血痕を舐め進化を遂げ、更なる凶悪な魔族の王が……と思いきや。遅れてたどり着いたコルネットの「聖母殺人伝説」にて、あっけなく死亡(笑)。

これも、もうここしか出せないね、と言ってました。何しろあまりにコルネットが化けすぎて、シリアスなシーンには出しようがない(笑)。だって、どんな敵にも勝てそうだし。途中で、壮大なオチとして使うしかないな、という事で意見が一致しました。

そしてみんなの後日談。なんかもう、全てやり尽くした、これこそ最終回という感じですね。最後のページ、オイラが描いたんですよねえ……しみじみ……。

さて、裏話もこれで最後となりますね。それでは取って置きのヤツを。実はプロット考えている時、もしかして単行本のページが合わないんじゃないかという懸念があり、外伝を描くか、というアイディアも出たんですが。36、37巻を増ページすることで解決しました。

描くとしたら、ハーメルとフルートの子供と、ライエルとサイザーの子供の珍道中。大きな話じゃなくて、ちっちゃい子が頑張る、ちょっとした冒険譚がいいな、と。その時はハーメル、フルートがあんなに子沢山だとは思ってませんでしたが(笑)。

そういう幻の外伝のアイディアもありました、という裏話。どうでしょう、見たかったですか?

さて、次回。ハーメルンのバイオリン弾き、総括。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005/07/30

本気の人

ここ何週かの「ガッシュ」の展開に、かなりハラハラドキドキしていたのです。清麿死んじゃうよ、と。

いや、当然もう子供じゃないですし、しかも漫画を生業にしているんだから、死んだと見せかけて生き返るのが定石だという事は、重々分かっているのです。

主人公死んじゃったら、連載終わっちゃうじゃん。そんな馬鹿なことするわけ……ないはずなんだけど。

でも、必ずそうだと言い切れないものがある。だって、雷句先生、きっと本気の人だから。

これが他の作品だったら、まあビジネスのセオリーからしてありえないんだけど、でも本気の人だったら。商品として考えた場合ありえないことでも、作品として考えたら、何かやらかすかもしれない。ほんとに面白いと信じられるアイディアがあったりしたら。

その、本気の人だけが持つ、1%に満たないかもしれない可能性が、僕をハラハラさせていたのです。99%は100%じゃない。絶対じゃないのです。

「スラムダンク」がそうでした。井上先生は本気の人でした。本人に終わらせる必然性があるのなら、例え全国大会2回戦という中途半端な所でも、例え明らかにライバルとして出したヒロシを投げ捨ててでも、すっぱり終わらせる。

そういう本気の人が描く漫画は、読者の予測なんか振り切って、物語の遙かな地平に人々をいざなう。そういう漫画が面白い。

いやー、とにかく清麿が生き返って、よかったー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/29

バイブル&応援中

サイドバーをいじったのに、何のコメントもなく放置していることに気づいたので、項目を追加するついでにご説明します。

以前にお薦めコーナーを作ったのですが、なんかしっくり来ないな、と放置状態。原因を考えてみたところ、何かテーマがぶれてるような気が。

そこで考えた末、ここに書き記したい作品には二種類あるなという結論に。それで「バイブル」と「応援中」に分けてみました。

「応援中」はその名の通り、面白かったり有意義だったりで、頑張って欲しいと思った物について書く。で「バイブル」の方はと言うと。

僕は下積みかなり長い方ですが、原因の八割方は下手なせいだとして、残りの二割。もしかしたら9対1かもしれませんが、とにかくどうにもじれったい、「コンセプト違い」というのを感じていたのです。

面白いと思っている物のすれ違いによって、打ち合わせがどんどんグチャグチャになっていって、結局上手く行かなくなってしまう。今見ても、出来上がった物は骨のない、無残な残骸みたいになっている。

まず最初に自分はこうしたいんだ、こういうのが面白いんだ、という事をはっきりさせたいという欲求が、ずっとあったのです。

そこでこの際それを世に問おう、と。ここを編集さんが読んでるかどうかは知りませんが(笑)。とにかく言ったもん勝ちだ! という精神で。

で、こうしたい、という事が描いてある物を「バイブル」として表示。腕が追いつくかどうかは分からないけど、いつかはこういう風になれるように頑張るのだ、という志とともに。

その辺を汲み取っていただければ幸いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ぶろぐ

せっかくリンクを作ったんだから、それについてのコメントを。

昨日いろいろ見て回ったりした結果、とりあえず自分の趣味各方面で一つずつぐらいは載せてみようかと。

○マンガがあればいーのだ。
まずタイトルが素敵でした。タイトル重要ですね。そこに惹かれて覗いた所が結構ありましたから。

こちらはタイトルどおり、マンガに対する愛情に満ちていました。とくに「いちご100%」に対する入れ込み方は凄いです。何かすがすがしささえ感じます。

画像を結構取り込んで構成しているのですが。あれ大変だろうなあ。脱帽です。オイラなんて漫画家のくせに、イラストさえろくにアップしてませんからね(笑)。

○面白いサイトを見つけたよ。
文字通り。

これだけたくさん探してくるだけで、結構大変だと思うのですが。自分だったらすぐ、力尽きそうだ。

ネットってやってて思うんですけど、全体を見通すことが出来ないじゃないですか。何か迷宮の中をさまよっているような。この先進んでも何あるかわかんないと言うか。そこでこういう所があると、助かりますよね。

○眞鍋かをりのここだけの話
実は自分にとっては科学関係なのです(笑)。NHKのサイエンスZEROが毎週の楽しみなのさ。

というわけで以前から拝読しているのですが、ここにも載っけとくかと。

プラナリアが「生物」と書かれていたために、クール宅急便で送られてきて全滅した、という裏話には笑いました。「せいぶつ」で「ナマモノ」じゃなかったのに。

○楽しい犬生活
漫画が面白いです。かわいい。

犬いいですよねえ……。

○中野太陽会活動報告
レイソル関係で。一度漫画も紹介していただきました。ありがとうございます。お世話になってます。

足しげく現場に通っておられ、詳しい試合レポートも。いつもテレビ観戦で、年に一度見に行くかどうかの自分とは格が違います。

レイソルもようやく調子出てきたし、中断明けもこのまま行って欲しいですね。

とりあえず以上の五つを。リンク集、いろいろ機能があるみたいなんですが、いまいちまだ分かってないんですよね(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/28

ブログピープル

数字が怖いと嘆いておきながら、やっぱり営業の観点からは、外にアピールしないと駄目だよなあ、というジレンマが。

特にそろそろ秋頃には、単行本も出ることだし。ささやかながらの営業努力だとしても、ちょっと考えないと、いかんのではないかと。

今ここのブログ、検索で引っかかるか、レイソル系のポータルか、ぐらいしか入り口ないんですよね。もうちょっと、他にも入り口を……。

でも、よくあるランキングサイトは、やっぱり怖い。特に、「面白かったら、クリックしてね」という仕組みが!

面白くなかったら、クリックしてくれないんだ、ブルブル、という恐怖感。なんか、そういうシビアなものは、漫画のアンケートだけで、もう十分でござると言うか。ブログなんて、八割方遊びのストレス解消なのに、ここでもシビアな状態になったら泣いちゃう。やっぱりもうちょっと気楽なものは、ないもんか。

というわけで、探していたら、こちらが。Blog People。ランキングはあるけど、クリックボタンがいらない! これだー!

よく人のブログのリンクリストにあったのは、これだったんですね。つか、ココログナビのリンク集に載ってるじゃん(笑)。「アグリゲーションサイト」なんて難しい単語を使ってるからいけないんですよ(言い訳)。いかに無頓着だったかという証です。

ここはクリックの代わりに、リンクの表示をカウントする仕組みのようです。そこで、ブログのリンクを作るべく、いろいろ見て回りました。ちょうど仕事明けのオフ。いつもはのんびり当てもなく彷徨ってる暇なんかないんですが、今日は一日でれでれと。

やー、やっぱり人気のある所は、皆さんいろいろ工夫してますね。きれいだし。

それに比べてオイラは。なんか途中で放り出してるようなコーナーあるよな(笑)。反省。

というわけで、登録してみました。これで少しはお客さんが増えるかな…?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/27

vsマリノス 5点はムリでした

連勝に浮かれて、次は5点だー! とか書きましたが、当然のように無理でした(笑)。vs横浜Fマリノス、0-0。スコアレスドロー。

仕事明け、録っといた試合をポテチ食いながら観戦。極楽極楽。しかも最近調子いいですからね! ドローだけど、これでHOT6勝ち越したし。

注目は李忠成選手。クレーベル選手が故障という事でスタメン抜擢。リカルジーニョ選手とか大野選手とか、他の選択肢が考えられる中での抜擢に、よっぽどいいのかなと期待も膨らみます。

……が。そこまでじゃなかった。どうやらゴール前での飛び込みを期待しての起用だったようです。

まずカウンター、という攻撃パターンで2トップがサイドに開いてボールを受けた場合、トップ下の選手がゴール前に入ってきてくれないと人数不足。実際クレーベル選手はそのパターンで点を取ってたわけで。ビルドアップの能力より、そっちを重視した模様。

その点では、いいシュートもいくつかありましたが、もうちょっとかな。

それに対してDF陣は。波戸選手が怪我で抜けたけど、無失点。

マリノス大島選手お休みが、こちらとしては有利に。坂田、清水という2トップはスピード溢れるコンビですが、土屋、パンゾー、薩川と並ぶ3バックは、平面勝負なら負けません。一番ヒヤッとしたのは空中戦。那須選手のヘディングシュート。外れてくれてよかった。

結構バックラインは人が入れ替わっているのに、安定感があります。これは強みです。このまま頑張って欲しいですね。

さてここでJリーグは一時中断。せっかく調子が上がってきたので、もったいないような気もしますが。

中断明けに、とうとうやってきます、レイくん2号こと、レイナウド選手。ポルトガル語ではRの発音は「レ」より「ヘ」に近い、という説も聞くので、「ヘイくん」なのかも知れません。

実物見てないから、こんなくだらないことしかコメントできない(笑)。レイソルを救うスーパーな選手なのか、貴章君はせっかくのポジションを明け渡してしまうのか。

さあ、どうなるんでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/26

七話目終了

ネームの直しが出て出だしでつまずき、今月はキツキツ。月刊誌で、ページもそう多くないから何とかなってるけど、週刊誌だったら大ピンチです。

出遅れた分を取り返そうと、仕事序盤から睡眠時間を切り詰めて頑張ったら、途中でへばって動けなくなり、結局休日を作って元の木阿弥。もう、若くないという事か(笑)。さらに手伝いに来てくれた友人も、しょっぱなから体調不良。低空飛行でヨタヨタと、何とか終了。

出遅れの原因となったネーム。問題の根っこは、よくここでも書いていることで。描きたいゴールが、微妙に普通と違うから。いくら話してても平行線になっちゃうので、埒があかない部分なのです。

そうなると、後の仕事のスケジュールも詰まってくるし、もうどうでもいいかなーと、つい投げ出したくなる瞬間もあったりします。言われた通りに直せばOK出るんでしょ? と。

でも編集さんが頑強に首を縦に振らないから、泣く泣く妥協して必要だと思った伏線のシーンを削って描いたとして。クライマックスを迎えて、「あそこにこういうシーン入れとけばよかったですね」と自分が削れと言った事をケロッと忘れた編集さんの発言を聞き、内心大激怒。こういう事態は、レアケースじゃなくて、よく聞くことで。

結局、その物語が後々どうなるか、イメージできるのは本人だけ。口であらすじは説明できるけど、どういう雰囲気で、どこまで掘り下げて、というニュアンスまでは、テレパシーでも使わない限り正確には伝わらない。なので。

周りが判断できるのは、「普通はどうするか」という事だけなのです。実際には、どう描くかによって、必要とされるニュアンスは変わってくるわけだから。だから必要だと思った部分は、なんとしてでも守らないと、行きたかったゴールにはたどり着けず、普通で凡庸な作品に終わってしまう。

絵だけで飯が食えるレベルなら、話は妥協しても生きてけるけど、オイラがそんなことしたら、まずノーチャンス。何とか頑張らないと。

描くべきゴールを目指して。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/25

老シェルティ

買い物に出た時、向こうから散歩中の犬がやって来て。飼い主さんの脇に、ぴたーっとくっついたままだったので、ずいぶんと躾の行き届いた犬だと感心していたところ。近づいてみると、かなりの老犬であることが判明。躾がいいというより、もうそれ以上スピードが出ないので、飼い主さんの方が歩調を合わせている。

よたよたと歩くその犬はシェルティ。シェトランド・シープドッグ。コリーをちっちゃくしたような犬で、昔、馬鹿みたいに流行った犬種。実はうちも飼ってました。

日本は犬種の流行り廃りが激しいから、このシェルティも、あのブームの頃の犬なのかなあ、と思いつつ眺めてました。

犬の犬種というのは、作業犬として品種改良して、ある性質を固定するようにしたものが多いので、見た目や流行ばかりではなくその点も考慮して飼うとよい、というのをかなり後になって知りました。そこでうちのシェルティ君の謎が一つ解決。

結構賢い犬なのに、なぜ郵便屋さんに吠えかかって突進するのは止めないのか。特に小さい頃、部屋犬として飼っていたのですが。自分で扉を引っかいて開けて脱走(ここまでは賢い)、郵便屋さんのバイクに飛び掛って轢かれそうになること幾度か(学習せず)。ひやひやもの。

元来牧羊犬だから、追っかけないと気が済まないんですね(笑)。

ちなみにその事実を知った頃、よそのシェルティが車に突進しているのを目撃。なるほど、うちの犬だけじゃなかった。

でも、あのおじいちゃん犬は、もうそんなことはしないのかな。夕暮れ近づく午後の日差しの中、のたのたと歩いていくのでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/24

ニッチニーズ

なぜか経済番組を見るのが趣味になっているオイラ。株やるわけでもないのに(笑)。

仕事中に何か音が欲しくてTVを点けているとき、普通のニュースだと事件の報道ばっかりで、だんだんウツな気分になっていくので。その点経済ニュースは、まさに景気のいい話が聞けたりするんですよ。

ただなんとなくの点けっぱなしでも、ずーと聞いてると、だんだんビジネスの仕組みが、おぼろげながらに分かってきます。そのうち、これは漫画にもいえる話だな、というのも見えてくる。

最近一番気になっているのは、ニーズと差別化の問題。

漫画もこれだけの歴史を持てば、もはや成熟した業界な訳で。競争相手がたくさんいて、供給過剰になっている。そういう場合には、よそと差別化していかないと、売り上げは伸びない。

その時考えられるパターンは3つぐらい。(だと思う。多分)

一つは価格破壊。安売り。これに漫画で該当するのが、ブックオフなんかの古書店じゃないかなと。ただ、人気がある、需要のある旬な漫画になればなるほど、品揃えが悪くなるのがウィークポイント。あと、人気のあるものの方が、高い。

対して出版社から、元から安い本も出ていますね。再録物で。

結局漫画は元の定価が安いので、破壊、とまでは行かないようです。

これとは逆に、プレミアをつけてブランド力を増し、高級化路線に行く、という手もあります。実際いくつかありますね。おまけフィギュア付きだったり、豪華版だったり。

以上の二つは、販売戦略に属することなので、現場の漫画家にはあまり関係ないのですが、最後の一つが、関係大有り。

ニッチなニーズを掘り起こす。

ニッチというのは経済の用語で、隠れた需要のことです。元は生物学で、生き物の棲み分けを説明する時に使う用語。さらに語源は建築関係で、壁に作られた彫像なんかをすっぽり納める、窪みのことらしいです。このすっぽり収まる空き空間、という語感で使われている模様。

要するに誰もやってないけどこっそり需要があるとこに行けば、商売は成功するという話。

漫画の場合、最近同じ狙いの作品が、非常に増えているような気がする。手堅くなってる。別に壊れかけてるような奇怪な漫画を増やせ、という意味じゃなくて、もうちょっと、スパイス変えるとかブレンド変えるとか、そういう所での差別化があってもいいのではないか。

でもまあ、それが簡単じゃないから、手堅くなるんですが。じゃあ、そういう手法で成功したビジネスマンの人はどうして思いついたんだろうと見ていると、一つ漫画家も使えそうな、よくあるパターンがあって。

自分が持つニッチニーズを掘る。

「こういうのが見たいのに、ないなー」と思っていて、それが物凄い特異な性癖に基づくものじゃなくて(笑)、ある程度周りに同志がいる場合、そこが空き地。ちょっとした村なんだけど、お店がない。そこで商売始めれば、上手く行くはず。

というわけで、そこへ向かおうと、日夜努力しているのです。

ニッチなだけに理解されないのが、弱点(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/23

vs神戸 2連勝!!

2連勝……なんて甘美な響き……。vs神戸、4-0。

仕事も佳境なので手短に。

いやー、連勝なんて、いつ以来でしょう。春先のナビスコ杯以来?

勝ちが続くと世界がバラ色に見えますね(笑)。全ての悩みも吹っ飛ぶと言うか。

実際の試合では4-0というほど圧倒的な内容ではありませんでしたが。特に三浦淳選手が、恐ろしいミドルシュートを。あれを防いだ南選手は、大殊勲です。最近安定して、スーパーセーブを連発している南選手。頼れる守護神です。

次は本日土曜にマリノスですが。世界がバラ色に見えているオイラが、どれぐらい浮かれているかと言うと。

G大阪に2点、浦和に3点、神戸に4点という事は……。

マリノスから、5点!?

ほんとになっても、全然オッケーですよ?

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005/07/22

V2

もうちょっとのはずなんだ! 頑張れ、オレ!

二連覇ではありません(笑)。V2というのは飛行機用語で、安全上昇速度のことです。これだけ出ていれば、安全に離陸できるという速度。それと漫画をかけてみた。すいません、分かりづらくて。

漫画の連載には、助走距離が必要だと思うのです。過去のメガヒット作でも、しょっぱなから大反響という物は、意外に少ない。下手すると打ち切り寸前まで行っていたりする。

でも、読み手の感想としては、じゃあ人気が出た所から始めればよかったのかと言うと、ちょっと違う。人気がいまいちとされてる所もちゃんと読んでいて、ただエピソードとしてまだ盛り上がっていないから、反応していないだけ。

かつ、その部分で読者は、登場人物のキャラクターを刷り込まれていく。そこで好感度が上がってたりする。それから事件が起きるのが重要なのだ。そう思っているのです。

登場人物に感情移入していれば、その行く末に興味を持てる。例えばドラゴンボールで、いきなり天下一武闘会が始まっていたら、面白かっただろうか? という話。少なくとも、クリリンがどうなっちゃうかなんて、どうでもよかっただろうな、と。

漫画の種類によっては、破天荒なストーリー展開で興味を引っ張るという方法論も使えますが。今自分がやっている、スポーツ漫画のようなジャンルでは難しい。

だって、どうせ試合になって勝つか負けるかなわけですよ。誰かが死んだり甦ったり、時空が裂けて大魔王がやってきて地球がピンチになったりとか、しないし。

いや、やってやれないことはないですが。大魔王がやって来て、ケッタ君がサッカーで負けちゃうと地球が征服される話。敵の「ブラックホールシュート」、「ビッグバンクラッシュ」でも「ディメンションディスラプター」でも何でもいいんですが(笑)、そいつを防いで、アキト君が死んじゃったりする。でもこれは、すでにスポーツ漫画じゃないような。

それに「勝ち負けしか描けない」んじゃなくて、「勝ち負けの緊張感」が描きたいわけで。となると、やっぱり主人公が負けないで欲しいと、読者が願ってくれる事が重要で、そのためには、感情移入して好感度が上がっていないと駄目で。

という計算の元、一生懸命滑走路で助走をつけているのです。もうちょっとの辛抱。あと1エピソードでテイクオフ出来るはず。

ちゃんと速度がV2に達しているかが、問題だけれど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/21

ハーメルンのバイオリン弾き 36

ハーメル回顧録の36。前回まではカテゴリー、ハーメル回顧録でどうぞ。

前巻から始まっています、ハーメルvsケストラー。同時にトロンvsギータも。物語のクライマックスで、全面対決になった時、各所で起きている対決を同時進行的に見せる構成は、他の作品にもよく見られる手法ですが、これ諸刃の剣なんですよね。

盛り上がったところでカメラが切り替わっちゃうと、せっかくの読者のテンションが切れやすいし、戻ってきた時に、前どこまで進んでいたか思い出すのに時間がかかったりして、入りづらいし。作者が思っているほど効果的じゃないケースというのが起きやすい。ではなぜ、わざわざそうなっているかと言うと。

このふたつのエピソードは、実はテーマとしては同じです。魔族対人間。人間のほうが圧倒的に不利で、魔族の側から言わせれば、人間なんて、魔族に利用されて殺される、餌に過ぎない存在。そんな存在、虫けら同然。

それに対して、人間であること。肉体的には弱々しい存在かもしれないけれど、他人を思う心を持つ事で、肉体を超越して強くなれる。自分は犠牲になるかもしれなくても、その思いが人に伝わり、大きな力を生み出すことが出来る。

同時進行で起きている二つの話は、形を変えて同じテーマを追っている。だから一つを片付けて次、という描き方をすると、同じ話の繰り返しになってしまう。そこで同時進行、ハーメルがピンチの回はトロンもピンチで、逆転するのも同じ回。

このテーマは前回でも書いたとおり、ナベ先生の信念、人間賛歌です。結局長い連載を通して、一番書きたかった事がこれなのです。自分のために頑張るのは当然のこと。誰かのために頑張れるのが尊いのだ、と。

トロンは「誰かのために剣を振れるようになれ」との父の教えを理解して、それを実践した影の主人公。少年漫画を成長物語と定義すれば、まさに主人公的活躍です。ちっちゃくて泣き虫だったトロンが、いつの間にか大勢の人を助けて、慕われる存在に。

さて、トロンの方はこの巻で完全決着となりましたが、片やハーメル。

わが身を犠牲にしてでもケストラーを倒すと、あえて魔族の血にその身を染め、ケストラーを打ち砕く一撃を放ったかに見えたのですが。そこは敵も最後の大物、ラスボスです。

次巻とうとう最終巻、更なる悲劇が一行を襲い、そして最後に……。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/20

数字の魔力

まさか、こんな人生勉強させられるとは思わなかったのです。数字というものが、いかにすごい魔力を持っているか。

ブログを立ち上げる時、いろいろ先達の意見を調べていると、「アクセス解析を使うとモチベーションが……」という言葉があって。やっぱりどれぐらいの人が読んでくれてるのか分かると、やる気が出るという話。なるほど確かに、と思い、自分も使えるようにしてみたところ。

思っていた以上の効果。というかすごい気になる。むしろまずいんじゃないかと思うぐらい。数字の増減が、こんなに心に影響を及ぼすとは。

特に、何度か起きてますが、フィーバーの後が問題。ある記事目当てで、どばっと人が来て、当然その後落ち着いていく。その時に、数字が減って行くのがすごく怖い。しかも、フィーバー起きやすい記事の傾向、というのもあるみたいで。

そんな時に葛藤が。センセーショナルな内容の方が受けるのかなーとか、誉める記事より批判する記事の方が受けるんだろうかとか、人気ブログの話題に関連させてTB打ったら人が来るんだなとか。でもそれじゃ、最初に始めた趣旨から外れて行っちゃう。

怖くてTBが打てなくなっちゃった(笑)。

これがお金をもらってやってる仕事なら、そういうノウハウ大事だけど、そんなんじゃないのに。表示されたらお金が入る種類の広告が貼り付けてあるわけでもないんですよ? ほんとに数字が増えて減ってるだけなんだ。

しかも、定期的にチェックしてくれているお客さんは、ありがたいことにここが面白いと思ってくれてて、来てくださってるわけですが。フィーバーの時に来た人って、「お、どこかへ飛ぶみたいだぞ?」という感じで試しにクリックして、チラッと読んで「なんだここ?」と思って帰っちゃった人もいるはずで。

どっちも同じ一人として、数字の上ではカウントされてる。そういう事も、頭の中から吹っ飛んじゃう。ただひたすら、減ってくのが怖い。なんか自分がへまを打った気分になるのです。そこで自分に一生懸命言い聞かせる。これはもともとバブルなのだ。元からまっとうな数字じゃないのだ、と。

totoでもあるんですよね、数字の魔力。データとかがすごく気になる。投票率とか、勝率とか、たくさんの数字が、「こっちの方が有利ですよ」というチームを勧める。でも実は、有利と思われたチームが全部勝つってことはめったになくて、当てるためには逆に数字を無視して勝負をかけないと駄目で。

実際一等当てた人は、自分で予想した人より、コンピューター任せのランダムで買った人の方が多いんだそうです。確かにオイラは、いつも後から見ると手堅すぎて当たってない。

そんな経験を積んだことにより、ちょっと優しくなりました。前はアンケートが部数がと、数字のことばっかり言ってる編集さんがいたりすると、内容吟味しないで数字で語ってどうするんだと、不満を覚えたものですが。目の前に数字が出ると、人間弱いんだね、人のこと言えないや、と。

数字の増減気になって、ついつい受けを狙って手堅くなるのは、人の業。数字という概念が発明されて以来、きっとみんなそうだったんだ。

ただねー。それだとtotoが当たらないように、やっぱり数字の誘惑に打ち勝たないと駄目なんですよね。

頑張って、初志貫徹。まずはブログから(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/19

世界の中心で、NOAHをさけぶ

うおおーー!!! 三沢ーーっっ!!!

ふう。

堪能しました。

エネルギーも充填、120%。

このパワーでもって、残りの仕事も頑張ります。

しかし、誤算。

拍手のしすぎで、手が痛い(笑)。

そんなに凄かったNOAH東京ドーム大会は、もうすぐ地上波で。AM1:59から二時間半のスペシャルです。興味が湧いた方は、ぜひどうぞ。

ほんとに面白かったですよ!!

さて、仕事しなくちゃいけないので、感想は仕事明けに。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005/07/18

いま、NOAHにゆきます

現在17日夜、オイラの体は、レイソルの連続勝利をエネルギーに動いています。

疲れ果てています。こういうときは気力が大切。そういう時に応援しているチームの勝利は大きいです。録画中継はだいぶ先なのですが。

というわけで、本日18日はNOAH東京ドーム大会「DESTINY」に行くのです。

仕事押してるんだけど、チケット取っちゃったし、どっちにしろTVで見ても釘付けで仕事にならないし。

数々の運命の対決を、見ないわけには行きますまい。

今気になっいてるのは、やはり橋選手の行く末。

そして、ムシキング・テリーの中身はやっぱりあの人で、ブラックマスクは、となるとあの人なんだろうか、という事です(笑)。

ここでエネルギーをもらって、頑張るのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/17

宇宙はロマンに満ちている

3個の“太陽”を持つ珍しい惑星を、米カリフォルニア工科大学の研究者が発見した。木星に似たガス状の巨大な星で、3個の“太陽”の周囲を3・35日周期で公転している。惑星がある場所は高温で、これまでの理論では、星は生まれないという。今回の発見は、惑星形成の常識を覆す可能性がある。

7/15読売新聞

地球から149光年。こんなのも。

国立天文台や神戸大、州立サンフランシスコ大など日米の研究グループは1日、従来の理論では考えられないほど巨大な質量の核(コア)を持つ太陽系外の惑星を発見したと発表した。この惑星は、ヘラクレス座の中にあり、地球からの距離は約260光年。、太陽の約1・3倍の質量を持つ恒星の周りを2・87日の周期で回っている。直径は地球の約8倍で、星全体の質量は約115倍。コア部分の質量は地球の約70倍もあり、太陽系の惑星で最大のコア質量を持つ土星のコアと比べても4-5倍あるという。

7/1共同通信

いやー、凄いですよ! 想像するとウキウキしてくるね!

SFでは昔々は、宇宙にはとんでもないものがいっぱいあることになっていたのですが、だんだん科学が発達するにつれ、それはリアルじゃないんでないかい? という感じになって。

キャプテン・フューチャーには水星人から冥王星人まで、変な宇宙人がたくさんいたし、謎の宇宙現象もたくさんあったのに、最近のSFはそれに比べたら大人しいもんで。なんか科学的知見が増えたら、小ぢんまりしちゃって、少々寂しかったりしたのです。……が!!

何だよー、やっぱりあるじゃん、とんでもない星が!

最近たくさん見つかっている系外惑星は、みんな(1)割と地球の近くで(2)巨大なガス惑星が(3)恒星に物凄く近いところを回ってます。これは観測精度によるもので、要するに物凄く目立つやつしか、まだ見つけられてないわけで。

これの背後には当然、まだ見つかってない普通サイズのやつが、五万とあるはずなわけですよ!

三重星系なんて、恒星の重力で押し合いへし合いになってて、星が生まれるとき、ちゃんと星間物質をかき集められなかったに決まってる。星になれなかった残り物が惑星になるわけで、たくさん余ってたはずだ!(←素人的断言)

もう百個ぐらいあって欲しいですね、惑星が。それで真ん中に三重星が輝いてて、巨大ガス惑星も一つと言わずいくつもあって。そのうちの一つがいい具合の位置にあって、その衛星に生命が発生していたり……。

うわー、絵になる~。かっこいい~。うっとり。

いや、夢が広がる、いい時代になってきましたよ!?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/16

ハーメルンのバイオリン弾き 35

ハーメル回顧録の35。前回まではカテゴリー、ハーメル回顧録でどうぞ。

「人はね…自分の"力"を、愛しい人のために使うことができたら…後悔など、しないんだよ」

かくしてスフォルツェンドの物語決着。

ぱっと見、これだけ絵柄も違うし、話の進め方も違うし、作風から言ったらまるで師弟関係が見えない僕とナベ先生ですが。何を描きたいのか、何が重要だと思っているのかという、根っこの所で繋がっている。

要するにこの手の話を描きたいわけで。

32巻の回でも書いたとおり、このクライマックスというのは、当初の予定通り。ホルン様が十字架に法力を込めていて、それと一緒に詰められた思いが最後に助けてくれて、リュートにもみんなの思いが通じて。

で、ベースを倒すんだけど、リュートの体はもう限界で、みんなと一緒に昇天してしまう。最後にフルートに思いを伝えて。

で、それを二人で煮詰めていきながら、やっぱりうるうる来ていたのも、書いたとおりです(笑)。ほんとに、二人とも好きなんですよ、こういうシーン。やっぱり漫画は気持ちや思いの深さを描くのが一番だ、と。

客観的に言えば、当然一番は人によっていろいろ違うんでしょうけど。でも自分達にとっては、一番はそれ。気持ちや思いを描き切らなかったら、漫画なんて面白くない。その信念の結実が、このシーンだといえるでしょう。

死んでるはずのリュートが普通に動けちゃったりとか、ホルン様の幽体がクラーリィ持ち上げちゃったりとか、真面目に考えたらありえない奇跡がバンバン起きちゃってますが、それもそれだけのエネルギーが思いには込められているんだという事で。

ともすれば漫画は、御都合主義になりがちです。「それが”想い”ってヤツだよ…ベース…」というリュートの言葉も、使い方間違ったら凄い言い訳になってしまう。それを防ぐのが、作者の信念だと思うのです。

そのほうが受けがいいから、ぐらいのネタとして取り扱ってたら、どっか隙が出来て読者に看破される。いや、無理矢理なのは最初から否定出来ないんだから、突っ込まれるのは承知の上。

でも根っこにエネルギーが込められていれば、寓話として成立する。読んでる方が現実には無い事だと分かっていても、気持ちの深さが伝われば、これは物語上の技法、出来事のデフォルメなんだと。伝えるために大げさに描いてるんであって、伝えたいのは根っこの所だと分かってくれるはず。

そこまで行けば、現実ではありえない事が描いてあるというのが、逆に物語の素晴らしさになるんだと思うのです。人を思う気持ちがどれだけのエネルギーを持ち、どれだけの奇跡を起こすのか。

現実の世界でも、思いの深さが不可能と思われていたことを可能にすることはあるわけで。そういう人間賛歌を描きたいのだ、というのはナベ先生の口癖でした。

その気持ちはハーメル全体にずっと貫かれていて、そしてそれが最終決戦へと。この巻から始まるケストラーとの対決。

としてとうとう長い物語も、最終局面を迎えるのです。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005/07/15

追悼 橋本選手

7/11、プロレスラー橋本伸也選手が亡くなりました。

専門誌になら詳しい原因とかが載るかなあ、と思ってたんですが、雑誌にも締め切りがあるから新聞等に載ったものとそんなに変わらず。「脳幹出血」という事ですが、実はもともと心臓の調子もよくなかったんだそうです。

橋本選手と言えば新日時代、IWGPを長く保持していたり、小川直也選手との抗争が話題になったりしてましたが、そのころ僕はそんなに興味を持っていませんでした。気になるようになったのは、飛び出してZERO-ONEを立ち上げてから。

何かちょっと怪しい外国人選手を相手にしていたりとか、本人も怪しい謎の外国人選手に扮してみたりとか。楽しそう。新日本プロレスにいると、どうしても「アントニオ猪木のストロングスタイル」という呪縛を感じてしまうのですが、それが無くなって、これが「橋本伸也のストロングスタイル」なんだな、と。

プロレスラーは、アスリートとアクターの中間のような存在だと思うのです。単純に相手に効率よく勝つだけなら、アスリートとしてのピークがレスラーのピークなんでしょうが、存在感とか生き様とか、そういう身にまとう部分もファンが思い入れる所で。

それを考えれば享年40歳、まだまだこれからだったのに。

ご冥福をお祈りします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/14

vs浦和 行けばよかったー!!!

完勝!!! vs浦和、3-0!!!

あまりに嬉しかったので、赤字にしてみました。そりゃもう盆と正月がいっぺんに来た感じさ!!!

行けばよかったなー。ウチから国立まで電車一本なんですよねー。仕事さえなければ。いや仕事を放り出してでも。

あの場に居合わせた柏サポーターの皆さん、おめでとうございます。そして行けなかったその他の皆さんにも、おめでとう。

いや、一つ勝っただけなんですが、それだけめでたい勝ち方でしたね。もう完勝。どっちが5位で、どっちが17位だってぐらいの。

あと見ていて何か懐かしい感じが。ボランチ二枚が精力的に中盤を潰し、その後ろで堅い3バックが守ってる。そこから縦にFW走らせて、オープンサイドにボールを散らし……。そうだ、これが強かった時のレイソルのサッカーだ!

なんかやっぱり見ていてしっくり来るよね、カウンターサッカー。足元で細かくボールを繋ぐのは、レイソルじゃないですよ。そんなのはジュビロとかヴェルディとかに任せて。うちらは走る、タフなサッカーですよ。

新潟キャンプ以来取り組んできたことが、見事に花開いた試合。よかったよかった。

よかったと言えば、貴章君が。この間大分戦観戦後、ゴール前高さで勝負だ、と書いてたら、見事ヘディングで先制点! しかも空中戦の強さには定評のある、闘莉王選手を抑え込んでだからお見事! そうそう、それが武器ですよ! このままどんどん点取ってー!

さらによかったのが、前回やられたセットプレーで、今回は点取ってること。でかい人がいるんだから、セットプレーで勝たないと。よしよし。

む! こんなに快勝したのに、まだ17位!? FC東京も勝ってるからか。でも下位がだいぶ詰まってきた。この調子でどんどん勝って、さっそうと降格圏を脱出したいですね。

とにかく勝ったー!!! ばんざーい!!! 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/13

ユート

今週発売のジャンプで、「ユート」が終わってました。

ああいう丁寧な作りの漫画は嫌いじゃないので、心密かに応援していたのですが、駄目だったようです。

「声を大にして」ではなく、「心密かに」だった理由は、実際1話目を見たときに、「これはちょっとまずいな」と感じたからなんですが。どこかで逆転技が使えるかと思ったけど、そういうシーンは来ませんでしたし。だから、まあ仕方ないかな、という感想なんですが。

スポーツ漫画の肝ってのは、やっぱり勝負論だと思うんですよね。勝って欲しいと応援している主人公が、負けそうになるからハラハラするんであって。だから読者に、主人公が負けられないんだ、というのを納得してもらうのが、まず第一歩。

一番簡単なのは、設定で作っちゃうこと。「この大会で優勝すれば、行方知れずの父の情報が」とか、「問題児ばっかりなので、この大会に負けたら廃部」とか。

ただ、必ず理由が必要、というわけではなくて、勝ちたいんだな、という気持ちが伝わればよいのです。「スラムダンク」なんかはそうですね。別に特別な勝たなきゃいけない理由は無くて、単純にスポーツマンなら勝ちたくて当然、という描き方。キャラクター達の負けず嫌いなとこがちゃんと描かれているので、気持ちが伝わる。

この最初の導入の部分が、凄く弱かった。

仕掛けをいろいろ考えている気配はあるんだけど、それ以前に、この子勝ちたいのかな? という状態。なんとなくやってるなら、別にこっちもそんなに一生懸命応援しなくてもいいのかな、と思っちゃう。そんな読者を引っ張りこめてない感じだったので、こりゃちょっと、と思ったのです。

よく主人公が騒がしいタイプになるのは、セリフや行動で、勝ちたい気持ちを自己主張しやすいから。それに対して大人しい、かわいい感じの主人公にした場合、「普段はこうだけど、試合では違うよ」「表には出ないけど、内面は燃えてるんだよ」という演出が欲しかった。

それがないままユルユルと来ちゃったのが、残念でしたね。最後にやりたかった事が箇条書きのような感じで描いてあって、ああやっぱり仕掛けは考えてたんだなーというのがあっただけに。

と言うか、対岸の火事じゃないわけですよ。偉そうに書いてて、いつ自分もやらかすか分かんないし。だから気になってた。

ほんとは、気持ちを丁寧に描く事は必要だ、と思ってるのです。ネタだけ羅列されても、感情移入出来ないから。人によって程度は違うんだろうけど、自分は特にそういうタイプなので。

でもこうして、「丁寧に地道に描いて失敗」というケースが出ると、やっぱりワーッとなってギャーッとなるのが漫画だよ、見たいな大雑把な意見を聞く羽目になるから、それが嫌で。「ワーッとなってギャーッとなって失敗」だって、たくさんあるのにさ。

結局、面白い漫画には「感情移入させること」も「人目を引くこと」も、両方必要なんですよね。どっち寄りからスタートするかはともかく、最低限のツボを押さえることが大切で。

やっぱり頑張って欲しかったなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/12

希望

少子高齢化などで希望が見えにくい日本社会で、「希望とは何か」を探ろうと、東京大学社会科学研究所が今年度、「希望学プロジェクト」を発足させた。15日、旗揚げとなる「シンポジウム希望学宣言!」を都内で開催する。

 「希望は個人的なもので、社会科学の対象にすることを疑問視する声もある。しかし、希望はその社会状況を映し、その社会を見る手がかりになる」と、事務局を務める玄田有史(げんだ・ゆうじ)・同研究所助教授は言う。

読売新聞7/9

今日本で一番問題なのはこれだと思ってた。日本は数字の上では豊かなはずなのに、何か幸福感が薄い。それは希望が無いからだ、と。

例えば、少子高齢化も、労働人口が減って日本経済がピンチ、という観点からばかり語られているけど、子供も産みたくない社会ってどうなの? という話はあまり聞かない。

みんないきなり子供が嫌いになったというはずはなくて、これは将来に不安があるからじゃないのか。お金の問題もあるし、生き方の問題もあるし、とにかく子供を持つことに希望が持てないからじゃないのか。

少子化=労働力減少、だから産め! という時点で、誰か個人に犠牲を強いる、全体主義的な発想になってる。国は負担しないが、お前が頑張れ、会社は負担しないが、お前が頑張れ。そりゃ、産まないだろう。

自殺が多いのだって、このまま生きてても希望が無いからだ。辛い状況が永遠に続くと思うから、死を選ぶんだ。そして、そこへ追い込んでいく、社会的要因がほったらかしになってる。

というわけで、この研究が大いに進んで、その辺が改善されるようになるといいな、と。

希望の無い国に暮らすなんて、まっぴらだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/11

vsG大阪 2点取ったのに!

久々2点取ったのに、3点取られた! vsG大阪、2-3。めっちゃ、悔しい!

生中継、何が辛いかって、当然注目カードを放送するわけですが、注目されてるのはレイソルじゃなくて、優勝争いしている方。つまり強いチームと当たる時に生中継。

当然のように、どんどんG大阪に攻め込まれる。こっちの攻撃はさっぱり形にならず。ハーフタイムに引き上げる早野監督のコメントで分かったのが、前半は玉ちゃんを下げての3-6-1。でも両サイドが押し込まれちゃうから実質5-4-1。これじゃ、どうにも。

こりゃ今日は90分、苦行に耐えねばならんようだと、ガンバの先制点で覚悟。さらに後半早い時間で、フェルナンジーニョ選手にねじ込まれて、とうとう来るのか残酷ショーと思ったら。

ここから怒涛の反撃。まず攻め上がったパンゾー君が、混戦の中、狭い所を根性でねじ込む。これが2点目取られた直後で、物凄く効いた。一気に反撃ムード。またガンバが後半開始から選手を代えて、攻撃的な布陣にしていたもんだから、中盤のチェックが甘くなり、前半とは見違えるように攻め立てる。

そして生まれた明神選手の同点弾! GK、DFと二人に当たってるんだけど、気合が乗り移ったボールはゴールへ進む! 最近なかった燃える展開! オイラ絶叫!! ボルテージは最高潮!!!

なのに。

3点目取られちゃうんだもんなー。しかも納得いかないのが、コーナーからの失点だということ。シジクレイ選手がいないちびっ子ガンバに、コーナーから2点取られるというのはどういう事ですか!? 向こう得意の地上戦は、DFライン踏ん張って1失点に食い止めたのにー。

FC東京戦以来、2カ月半ぶりの2得点だったのですが。なのに負けた。マジで悔しい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/10

vs大分 一進一退

ゴールは1日にしてならず。vs大分、0-0。スコアレスドロー。

前節一点取ったから、このままトントンと点が取れるといいな、という希望だったのですが。なかなかそうも行かず。双方無得点と山場のない試合、録画放送で結果は分かってたわけで、別の見所を探して観戦。

注目は、最近目つきが変わったと評判の、矢野貴章選手の働きぶり。今季初先発。

総じて言うと。まだもうちょっと。何で勝負するのか。それが見えると怖くなると思うのですが。

確かに顔つき精悍になったなあと思うし、体つきもしっかりしてきたようだし。成長の跡がうかがえる。でも、FWはゴール前で働けないと、意味がない。ゴール前は相手も集中して守ってくるシビアなゾーン。だから、自分の武器を磨いて、絶対勝てる型を持たないと。

貴章選手はどう見ても、上背生かさないともったいない。スピードやテクニックで勝負するタイプじゃない。運動量豊富で頑張っているのはいいとして、ゴール前からいなくなっちゃうのが気にかかる。

ユース代表の平山選手でも思うのですが、なんでも出来ることはいいことだとは限らないよなあと。大型の選手が、サイドに流れてセンタリングを上げる役になっても、怖くない。

千葉の巻選手なんか、その点いいですよね。「俺はヘディングで点取って生きてくのだ」というのがはっきりしてる。アマチュアの時はあんまり聞いたことない選手だけど、そこを磨いて頭角現して、今季すでに7ゴール。得点ランクでも4位。

貴章選手もその辺磨いて、武器持って欲しいな。

武器という意味では、交代で入った宇野沢選手の、後半40分の突進がよかったですね。裏に走ってスルーパスを受け、付いてたマーカーのタックルを弾き返してシュート。

潰しに来た相手を潰し返したのが爽快。相手をぺしゃんこにしたのはいいとして、自分もよろめいちゃったので、シュートが遅れちゃってGKに防がれちゃったけど。このままさらに鍛えて、微動だにしないぐらいの強さを目指して欲しいですね(笑)。

二人ともレイソル期待の若手FWです。競い合って武器を磨いて、怖いFWに成長して欲しいです。

さて、本日は、この後G大阪戦が生中継。大忙しなのです。大宮も下馬評ひっくり返したことだし、ここは一発。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

渇きの海

なんとなく、ふと読み返してみて、やっぱり面白い。「渇きの海」アーサー・C・クラーク著、ハヤカワ文庫。1961年の作品。

初めて読んだ時、この作品に思いっ切り騙されました。SF設定で。読み終わるまでそれが嘘だという事に、まったく気がつかなくて。

月で遊覧船が事故にあう話なのです。特別な船で、月の砂はながーい年月の間に物凄く細かい塵にまで砕けていて、液体のようになっているので、その上を走れるように作られた。この「液体のように細かい塵」がSF的嘘なんだけど、他が余りにしっかり描写されているので、気がつかないまま。

読んだ後、「いやー、月って怖いところだなあ。こんな塵があって……あれ? なんでアポロの時には、問題にならなかったんだ?」と、ようやく気づいたのでした。クラーク氏の恐るべき描写力……オイラが間抜けなだけ?(笑)

SF設定といえば、SFはわりとその設定がキモ、みたいな所があって、すごいアイディア使ってる作品が評価される場合が多いですが。オイラあんまりテーマとか設定とかにピンと来ない口で。それよりドラマとして盛り上がっているほうが好き。

だもんで、アーサー・C・クラークといえば「2001年宇宙の旅」とか「幼年期の終わり」とかの方が有名ですが、こっちの方が好きなのです。

要は映画で言ったら「タイタニック」とか「タワーリングインフェルノ」とかのパニック物なんですよね、この話。たまたま舞台が月。SF的知識もそんなに要らない。月が真空だ、ぐらいなら、もう常識だし。

それよりも、個性豊かな登場人物たちが織り成すドラマがメイン。サスペンスありのちょこっとロマンスありの。それにどんどん引き込まれてしまう。

自分でも、SF漫画を描くならこういう風に描きたいなあ、と思っているのです。人間ドラマがしっかりしていれば、SFにあんまり興味なくても読めるし。せっかく描くなら、いろんな人に読んでもらいたいし。

というわけで、あんまり普段SF読まない人にもお薦めですよ! …とプッシュしてみたら。あれー? 絶版? 古本でしか見つからない。しょぼーん。

追記
なんと嘆いてたらすぐに新装版が出ましたよ!! やったー!! 面白いものはちゃんと残るんだね!! という事で応援中です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005/07/09

重力ポテンシャルに関する諸問題

物理学科だったので、アカデミックなタイトル付けてみました。でも漫画の話なんですけど(笑)。水は低きに流れ人は易きに流れる、という話。

漫画もビジネスなので、人気を取らないと駄目なのです。お客さんを集めないと商売成り立たない。そこで、アンケートとったり、売れ筋研究したり、何とか売ろうと努力するわけです。

で、まあ、データが集まってくると、「売れ易い傾向」というものも見えてくる。今日日、業界人じゃない人でも、ちょいと漫画に詳しければ、大体この辺だ、というのは分かってると思うんだけど。

ところが、読者と言っても一人の人間のクローンがたくさんいるわけじゃなくて、その好みも十人十色千差万別なわけで。

漫画に限らず、「○○がいいよ」「えー、あれがー?」というように、どうにも話がかみ合わない、というのは誰もが経験してると思うんですが。嗜好品に好みがあるのは当然で、甘党の人がいれば辛党の人もいる。スローバラードが好きな人もいれば、アップビートなものが好きな人もいる。

前述の「売れ易い傾向」というものは、好みの多数決なんですね。だから数字だけ追っていると、人の顔が見えなくなっちゃう。一番の売れ筋だけ作っていればみんな満足かというと、そうでもない。

しかも読者の財布の中身だって限界があるんだから、売れ筋をどーっとみんなで作ると、その中身を大勢で奪い合うことになる。売れ筋のはずなのに、意外に儲からない。

以上の二点は、特に変な話じゃなくて、了解してもらえると思うのですが。むしろ偉そうに書くほどの内容じゃないと言うか。

ところが実際行動に移すと違ってくる。ここからがタイトルの「重力ポテンシャルの問題」。

人が何かを判断する時には、数字や過去の経験など、何かしらの根拠を元に判断します。これは意識的にじゃなく、無意識の領域でも起こる。

だから漫画について考えれば考えるほど、「売れ易い傾向」に沿ったものになって行く。さらにこれが会議とかになって、大勢の多数決や合議制になっていくと、ますます顕著に。引力によって星の中心に向かって落ちていくように、「漫画界の中心」に引っ張られる。水が流れるがごとく、意見がそっちに流れていく。

しかも、まさに引力と同様、その存在が意識されることはあまりない。自然とそうなる。パクるつもりじゃなくても、気が付くと、似た設定、似た展開の物が増えてくわけで。

でも自分としては、そこに行きたくないわけですよ。あまりに競争相手がたくさんいて、過酷な技術力の勝負になる。「ラーメン激戦区に出店!」みたいな感じ。出来ればライバル店と競合しない所がいい。

もし、自分の個性を生かして、内容を差別化できれば。前述のように人の好みは千差万別なんだから、多少人口密度は薄くても、お客さんはいるはずだ。無人の荒野に出店、というような、そこまで物凄い変なもん、描くつもりじゃないんだし。

ところが実際これを編集さんに訴えても、その場では「うんうん」と聞いてくれるんですが、結局はかなわないのです。

具体的に言うとですね。SF漫画を描いていて、実際こういう事を訴えて、切り口を変えようとしたけど、駄目だった。編集さんの意見を聞いてると、ある一点に向かってる。「甲殻機動隊」とか「銃夢」とか。

確かにSFで、ああいう風に描ければ、確実に売れる。でも描けないから(笑)、確実に売れない。絶対埋もれる。

それをまた訴えて、でもやっぱりこうした方が、と言われて、堂々巡り。新人が、普通と違う風に描いた時点で、売れる確信がなくなる。実績があれば安心だけど、その実績を積むには、どこかで描くしかなくて……と、卵が先か鶏が先か。

これは連載取った今でも続いているのです。何とかして、重力を振り切らなくては。

補助ロケットブースターみたいな物は、ないのだろうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/08

ハーメルンのバイオリン弾き 34

ハーメル回顧録の34。前回まではカテゴリー、ハーメル回顧録でどうぞ。

「もったいないねー」というのが、当時アシスタントの間で囁かれていた感想。

何がかと言うと、「スフォルツェンド聖十字軍王家親衛隊」が。漫画における絵の力というのは大きくて、ポンと出てきたインパクトで、物語のイメージが、わっと広がったりする。

手伝っててみんなが感じたのが、こいつらこれまで結構なドラマがあったんだろうな、という事。でも、もうお話は最終回に向かって突っ走っているから、その辺は触れることなく、みんなここで死んじゃう。それがもったいないね、と。

特にリーダー格のサックス君。片目に大きな傷はインパクト絶大。こいつ絶対クラーリィとライバルで、大神官の座を争ったんだぜ、と勝手に裏のドラマが出来ちゃう。

これもリュートの物語が、ちゃんと伏線張られていた効果です。過去のリュートの話で、ちゃんとリュートを慕う子供たちが描いてあったから。だから、いきなり出てきても「ああ、あの子達が!」と、納得できる。そして描かれていない部分にも想像が及ぶ。

これがいかにもこの後使いますよ、というタイミングで伏線張ってあったら、効果薄。手順としては間違っていないけど、想像力を掻き立てる、という所までは難しい。

伏線を張る、という言い方もちょっと違うんですよね。物語の作り方のレシピやノウハウとして、手順として伏線を張るんじゃないのです。一生懸命ドラマを考えて、想像力を膨らませていけば、後ろはこうなってるんだから、自然と前はこう、という感じ。

漫画の種類によって、違ってくる部分はありますが、ハーメルのような感情的なクライマックスを描く物語の場合は、そういう感覚で作品に当たるのが重要なんじゃないかと思います。その部分をナベ先生から学びました。

溢れる気持ちがクライマックスなのに、描いてる方が醒めてて打算だらけだったら、そんな嘘すぐばれちゃう。素直に真っ直ぐ描かないと。キャラクターを駒ではなく、ちゃんと、架空の存在でも一人の人間として扱ってやれば、感じていることが行動に結びついて、自然とドラマが出来ていくのです。

特にスフォルツェンドの物語は、ハーメルの中でも長い間語られてきたエピソードです。クラーリィにもフルートにも、それまで名も無きモブの子供たちだったクルセイダーズの面々にも、積み重ねてきた思いや行動がある。

それがこの34巻に結集している。そうして分厚いドラマになっていく。その中にはかなわなかった哀しい思いもあるけれど。

でも、その思いが、リュートの心には届いて、以下次号。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/07

ドカンとインパクト!

ニュースで動向をちらちらとチェック。ディープインパクト、彗星衝突大作戦。(いや、そんな名前じゃない)

3日午後、衝突体発射
さあ、いよいよだ。これで外れたなんて言わないでよ!

4日午後2時52分、命中!
やったー!

同日午後10時過ぎ、TVニュース見そびれる
つけたら、ちょうど終わるとこだった……。つい、買ってきた漫画読んでて……。大ショック。

5日午前5時過ぎ、ようやく
いろいろ探してましたが、やっとTVでも見れた。ハッブル望遠鏡の画像。広がっていく爆発の様子。宇宙だから広がる一方なんだよね。これでようやく一安心。寝るか。

それにしても。ニュース見そびれてから、いろいろ探して思ったこと。

NHKのBS-1で明け方、海外のニュースをやってるんですが、向こうの方が報道が詳しい。明らかに時間が長いし、いろんな写真を扱っているよ? 世間の関心の差が出ていて、ちょっとガッカリ。大丈夫なのか、科学技術立国日本。

さて、後はこれから科学者の分析待ち。何が発見されるかなー。

動画 米惑星協会

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005/07/06

ブンブン8月号

本日7/6、月刊プレコミックブンブン8月号発売です。問題の第5話がやってきました。

レイソル出の先生が登場してます。このネタを通すために、慣れない交渉事やら取材やらを頑張ったのです。

昔は権利関係の意識が希薄だったので、漫画にも実名チームやら選手やらがちょくちょく登場していましたが、近年その辺が厳しくなって、使うにはいろいろと手続きが。慣れてる人ならたいしたハードルじゃないんでしょうけど、漫画家はほんと、漫画描いてばっかりなので、未体験ゾーン。

じたばたしながら、なんとか実現に漕ぎ着けました。

そしてこのために柏レイソルを取材。クラブハウスへの出入り口の位置を、豪快に勘違いしていたことを発見してみたり(笑)。正面から入るんだと思ってた。取材は大切ですね。

取材中、こういう話を描きます、とお話したら、「ああ、向こうのコーチの控え室にそういう人がいますよ。酒井とか、渡辺とか……」と広報さん。リアルさにドキドキしてしまいました。渡辺コーチなんて、まさに小学生を担当しているわけだし、いつかお話をうかがってみたいです。

それにしても、描いてて思いました。プロのデザイナーは偉い。オイラが適当に作ったユニフォームに比べて、絵にした時の見栄えが段違い。かっこいい。描くのは大変なんですけど(笑)。

そんなこんなで奮闘した第5話ですが、お話的にも。

明らかに、一般的な児童誌の範疇から飛び出しています。リストラを正面から描いた漫画は、たぶん児童誌では他に無いんじゃないかと……。担当さんも心配顔です。

ですが、体験談として。小学校低学年の頃、「あぶさん」を楽しく読んでいた記憶があるのです。しかも昔のあぶさんは、今と違ってしがない代打屋家業です。ほんとに地味です。でもそれが楽しかったんですよねえ。

あぶさんがホームランの後ヘルメットにゲロ戻すシーン、鮮明に覚えてるもんな(笑)。

それに比べたらオイラの漫画なんて、書き文字にまで漢字に読み仮名振ってあるし、ジャガーはいるし、全然子供に親切ですよ(笑)。

さらに言えば、普段「漫画はジャンルにとらわれすぎて、閉塞感があってはいかん。漫画はもっと自由闊達であるべきだ」とかぼやいてる人間として、自分がそういう事をするわけには。要はネタを調理する腕の……。

それが問題か(笑)。さて、大丈夫なんでしょうか。勝負は続きます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/05

7/2NOAHディファ有明 どうなるドーム!

NOAHのドーム大会が近づいて来ています。これでもかという豪華ラインナップが次々発表。盛り上がってます。

三沢vs川田の再会とか、小橋vs健介初遭遇とか、こっそりオイラのツボを突いてる天竜vs小川とか。ムシキングまで来るんですよ(笑)!?

そんな中、俄然オイラの心のメインイベントにのし上がってきたのが。

GHCタッグ選手権、鈴木&丸藤vs秋山&橋。

上記のカードを聞いた時点で舞い上がっていたのに、これを知ってさらにヒートアップ。事の起こりは週刊プロレス、秋山選手のコラムで。橋選手と組んでの挑戦表明。実は橋選手、お父さんが亡くなっていた、と。でもそれを回りに感じさせずに試合する橋選手の姿に、心を動かされた、と。

それを読んだオイラの心もグラグラと!

単純なお涙ちょうだい、というわけではないのです。オイラはもともとプロレスは人生の縮図のようだ、と感じていて。世間では格闘技花盛りの中、プロレスの方が好きなのも、そういう部分。

格闘技はどうしても、試合形式とか興行形態とかのため、「特別な日の特別なイベント」になってしまう。選手にとっては戦いが人生なんだけど、それがお客さんには見えづらい。

対してプロレスは。連日のように試合をこなし、同じ相手とも何度も何度も顔をあわせる。それがまるで、日々の困難に直面してもなお、頑張らなくてはいけない人間の人生を、戦いの中で昇華して見せているように感じる。そういう伝わってくるハートの部分が好きなのです。

特に橋選手はそんな感情移入がしやすい選手で、前々から応援していたし、秋山選手との師弟タッグも、いつか組んだら燃えるんだろうなーと、期待していたのですが。まさに、辛いことを乗り越えて戦わなければいけないのだ、というシチュエーションで実現! 想像以上、まさかこんなタイミング、こんな大舞台で!

そして迎えたこの日の前哨戦。戦前王者組は、秋山選手を挑戦者に指名していましたが、パートナーは同格のやつを連れて来い、と。当然橋選手には不満、調印式で前代未聞のサイン拒否。今日橋選手が頑張って、王者組を振り向かせないといけないことに。

ここで、やすーい漫画とかのチープなシナリオならば、最初やられっぱなしの橋選手が頑張って盛り返し、王者がそれを認めてめでたく対戦決定となるとこですが。ちょっと違った。現実は甘くない。

王者組の鈴木選手、常日頃から勝負にこだわる姿勢を貫いている。単純に勝敗だけじゃなくて、相手を引き立ててやるという気持ちを見せない。安易なプロレスムーブには付き合ってくれない。打撃はガードされちゃうし、グラウンドでは相手にならないし、反撃の糸口が掴めない。

さらにパートナーに合わせて、丸藤選手もそういう姿勢でくる。すると橋選手とのアスリートとしての能力の差が浮き彫りに。

現実は残酷です。どんなに頑張る気持ちがあっても、才能の差、技術の差はおいそれと埋まらない。頑張るだけでは、力の差は乗り越えられない。橋選手、捕まりっぱなし。もがいても、もがいても。

結局あまりいいところなく、試合はお終い。これで定番のお約束通りに、頑張りを認めたことにして対戦承諾だったら、まさにチープな展開だよな、とチラッと思ったその時。

試合が終わっても鈴木選手にしがみついては蹴散らされ、をしていた橋選手。みんながもう終わりか、と気を抜いた一瞬、さらにしつこく鈴木選手にエルボー弾! これが死角から鈴木選手の後頭部にまともに入った。

その瞬間、すっと鈴木選手の顔色が変わった。それまでは「ほらどうした、頑張れよ」という態度だったのに、ほんとにカチンと来た様子。調印書を掴むと、怒りもあらわに殴り書き。橋選手の気持ちが届いた一瞬。

しかし、問題はこれからです。鈴木選手がもらしている「ベルトを獲って面白いことをする」というのは、このカードのことじゃないと思うんですよね。となると向こうも負ける気さらさら無いから、本気で潰しにかかると思うんですよね。

という事は、ドームで公開処刑の可能性!? うわー、橋ー、ガンバレー!!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/04

vs広島 久々

久々のJリーグ、久々の得点。vs広島、1-1。

リーグ戦で点取ったの、4/28のFC東京戦以来ですよ。ナビスコ杯千葉戦で1点取ってるけど、あの日はすげえ大敗で、喜べなかったし。

どうせなら、しょっぱなのクレーベル選手のヘディングシュートとか、最後の玉ちゃんのGK1対1とかが決まって、久々の勝利といきたかったところですが。でも全体的には押されてたから、まあ、勝ち点1でよしとするか。降格争い、こっそり詰まって来てるんですよね。

1点はエース玉ちゃんがこぼれ球を押し込んで。決めた直後のほっとした顔が印象的。点が取れないことが精神的な呪縛となっていた気配があったので、これをきっかけに解放されるといいなあ。

全体の印象としては。キャンプで取り組んでいた、攻撃パターンというのは、まだ十分に機能していた感じではなく。まあ、相手広島も堅守を誇るチームなので、そう簡単にやりたいことをさせてはくれない。

ただ、まず縦に、というのであれば、もうちょっと裏への意識があってもいいかな。下がってポストばっかりだと、詰まってしまうので。

守備については。波戸選手が真ん中に入った急造3バックでしたが。失点はその波戸選手がボールを失った所からなんですが、あれはボールをもぎ取った佐藤選手の積極性を誉めた方が。あのシュートがもう一回入るかってーと、難しいだろうし。

それより急造リベロの波戸選手が、その他のシーンで無難にこなしていたのが印象的。リベロって言うと宮本選手のように、読みがいいタイプの人がやるイメージですが。

薩川選手もそうですが、ある程度ベテランになって経験のある人なら、危機管理の意識も高いし、かつスピードがあれば結構いけるんだな、と。怪我人出ている中、守備に関しては持ちこたえていて、これは好材料。

よそもだんだん苦しくなっているチームがあるので、こうして粘り強く行けば。課題は攻撃で、これもこつこつと。

そうそう、攻撃といえば、新外国人選手、レイナウド選手について触れなくては。一生懸命情報探してしまいました。結局実物待ちなんですが。

欧州の実績だけ聞くと微妙ですが、サンパウロでは結構働いている。フランスリーグから来たという事で言うと、FC東京のルーカス選手と、同じぐらいの成績。あれぐらい働いてくれれば万々歳だけど、どうでしょう。

ただ一つ確実なのは。

でかい!

クレーベル、レイナウド、中澤選手と並べると、186cm、187cm、188cm。Jリーグで他に185cmオーバーで三人並べられるチームって、あったっけ?

一人二人ならいるんですが、調べたところ、スタメンで三人となると、対抗馬は大宮ぐらいのようです。トニーニョ、ディビッドソン、クリスティアンで、みんな186cm。

これで近藤、土屋選手もゴール前に送り込んだら、かなりの破壊力では?

ぜひセットプレーの特訓を!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/03

ディープインパクト

1.映画。1998年、アメリカ。巨大彗星が地球に落ちる、パニック大作。「アルマゲドン」より、こっちの方が好き。

2.転じて、NOAHの金丸選手の使うプロレス技の名前。コーナーポストからの飛びつきDDT。これが出たあたりから、金丸選手は相手を仕留めにかかる。

3.さらに転じて、今日の本題。NASAの彗星探査計画。テンペル第一彗星にドカンと探査機をぶつけてみよう、という豪快で心躍る計画。こいつが明日7/4、日本時間午後3時ごろ、ついに彗星に!

何でこんな事をするのかと言うと、彗星には、太陽系が出来た当時の物質が残っているのではないかと言われていて。ドカンとぶつけてそいつを撒き散らし、観測してみようというわけです。

ちなみに探査機丸ごとぶつけると観測できないから、ぶつけるための衝突機(インパクター)を積んでいます。重さ370kg。こいつを彗星の核にぶつけると、200mぐらいのクレーターが出来るのではないかと言われていますが、実際ぶつけてみないと分かりません。彗星核が硬いかどうかも分かって無いから。

というわけで、世界の天文学者がてぐすね引いて待っているのです。ハワイのすばる望遠鏡や、ハッブル望遠鏡なんかも、衝突の瞬間を見守る予定。

テンペル第1彗星が暗いので、一般の人が見るのは難しいようですが。

とにかく何が起きるのか、明日が楽しみ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/02

漫画で交遊録題11弾。「六門天外モンコレナイト」(原案安田均/グループSNE。原作あかほりさとる+長谷川勝己。作画西川秀明。1999/11~2001/6。角川書店) 長いって!

「アークザラッドⅡ」そしてこの「モンコレ」と、企画物を二本続けた西川先生。以前とは違って、かなり計算づくで仕事を進めるようになって来ていて。

当然なのです。いろんな人が関わってる仕事を上手くこなすには、周囲と意見を調整していかないと。思いの果てに暴走、みたいな描き方してたら、上手くいかない。押すべき所は押し、引くべき所は引く。どこが売りなのかとか、理詰めで行かないと話し合えないし。

しかし、そんなそつないプロフェッショナルな西川先生を傍から見ていて、ちょっと寂しかったりしたのです。なんて言うのでしょう、周囲に染まって、熱を奪われているような気がして。

しかし、そんなことは杞憂だったのが発覚。クライマックスの回を手伝っている時のこと。最後の敵、ザ・デスティニー・フェニックスの圧倒的な力の前に、大ピンチ。その時やって来るのがファイナル・ファイア・ドラゴン。その力を借りての逆転勝ちなのですが。

火、吐いてないよ!!

ぶん殴って、勝ってる。究極の炎の竜なのに。すげえテンションで。かっこいい。

ありえないですよ。原作あかほりさとるなんですよ? 「アダラ・カダラ・ブウ」でモンスターと合体、「正義の勝利、モンコレナーイト!」なアニメとのタイアップなんですよ? アニメとは別物。凄い熱気。西川先生の独壇場。

前々から言ってたんですよ、西川先生。最後は主人公の魂の拳で勝つのだと。それが燃える漫画なんだと。魔法やビームじゃ気持ちが伝わらない。拳に伝わる痛みと手ごたえを描かなきゃいかんと。

ああ、やっぱり西川先生は魂の人だったと、手伝いながら嬉しく思いました。心の奥で魂は、ごうごうと燃え盛っていたのです。

魂の色っていうのは、そう簡単には変わらないよね、と思った次第。テクニックでどうこうする物でもない。

オイラも自分の魂を腐らせずに、真っ直ぐ燃えて生きたいなと思うのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/07/01

漫画家下請論

漫画家は先生と呼ばれるけれど、実態は系列の下請けだ!

ちょっと過激にスタートしてみました(笑)。

一応、そう感じる根拠はいろいろあるんですが。特に企画物の漫画を描いてらっしゃる方には、賛同していただけるのではないかと。

ですが、今回はそれを糾弾しようという記事ではないのです。むしろ逆。それに気付いたら気が楽になった、という話。

新人漫画家で多い失敗パターン&オイラもはまってたやつとして上げられるのが、この部分に気付いていない場合。男性に多いようです。やる気はあって、漫画に対して熱い思いを抱いているけれど、腕が追いついていない。そんな時に編集さんと衝突して、企画が上手くいかない。

俺の信じる漫画はこうなんじゃー! と勢い込んでいるけれど、それを完璧に表現する腕がない。編集さんはそれに対して、現状から最短距離で仕事になるパターンを提示してくるんだけど、そんなこすい手が使えるか! と拒絶。平行線。絶対仕事になんない。

すると脇から使い勝手のいい作家さんが、ひょいっと仕事を取ったりする。そんなに上手いわけでもないのに、なぜだー! と嘆くわけだけど、これが辛いんですよ。大げさじゃなくて、自分の人生賭けてる信念が否定されている。こんな漫画じゃ駄目なはずなのに、なぜ……。物凄く悩む。

でも理由は冒頭の通り。本質的には下請け仕事で、雑誌に必要な部品を作ってる。いらない部品を提示しても、買ってくれない。しかも品質としてはいまいちなら、なおさら。信念を買ってるわけじゃないから。

これに気付いたら、相手の都合が考えられるようになった。無駄に腹立てることもしなくなったし、心も穏やか。そうか、そういう仕組みだったのか、じゃあ仕方ないな、と。異論があっても言っても意味ない。自分が対応出来るかだけが重要で。

こう書いていると熱がなくなったみたいですが、現状がはっきりしたので、別の道が見えたのです。世の中には小さな下請け町工場から出発して、大企業になった会社がたくさんある。あれを目指せということか、と。いい物作って下請けから脱出。

株をやるわけでもないのに、よく経済番組を見ていたりするんですが、それで余計にそういうイメージが。規模がでかくなくても、世界一の技術持ってて経営安定、というような部品メーカーとか、いいですよねえ。憧れ。言い値で仕事取れちゃったりするんだよ?

高い技術と発想力で、脱下請け!

周りからは、何の話? って顔で見られるんですけど(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年6月 | トップページ | 2005年8月 »