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2005/06/16

ふたつのスピカ 8

相変わらず淡々と、じんわりと進んでいきます。「ふたつのスピカ」第8巻。(柳沼 行。メディアファクトリー)

「『超新星』とは、(中略)、望遠鏡や観測装置の無い時代に新しい星の誕生と勘違いされ”新星”と呼ばれるようになりましたが、実際には寿命を終える星たちの最後の姿であり、死を迎えた星たちの、最後の輝きなのです」

対して主人公アスミちゃん。

「超新星って……星の最後の姿なんかじゃないよね」「ただ消えて無くなるだけじゃなくて、めいっぱい輝いて燃えつきて、それが新しい星の材料になっているんだよね」

ロマンですねえ。

さらにこのシーンは非常にいいシーンなんですけれども、あんまり内容ばらしちゃうのも、なんなので。

科学的なネタを、単なるハッタリで終わらせずに、情緒溢れるものとして扱い、さらに非常にいいエピソードとして昇華させる、柳沼先生のストーリーの料理人としての腕に、拍手。

最近SF的ネタはハッタリに使われることが多くて、ロマンとして語られることが少ないだけに。漫画って、小説に対して、理屈書くより情緒を描くのに向いてる表現形式だと思うのです。一コマの絵で雰囲気出せるから。

だからSF小説は理屈で攻めてもいいけど、SF漫画は情緒感を大切にして欲しいなあ、というのが持論。SFアクション物だと、「情緒感?」て感じかも知れませんが、やっぱりその中にもあるんですよ。気持ちの部分。

この漫画はひたすらそれで攻め立ててきます。読むと胸の中に「何か」が残るような。それをはっきり言葉に出来ないところが、またなんとも味わい深くて。

アニメはそこまで表現し切れなかったのが、ちと残念。でもこれは簡単にまねできる種類の物じゃない。やっぱり本人じゃないと、ニュアンス掴みきれない。

そういうオンリーワンだからこそ。貴重だよね、と。

サイドバーに貼り付けてみました。オビ要らない……。

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