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2005/05/24

ハーメルンのバイオリン弾き 28

ハーメル回顧録の28。前回まではカテゴリー、ハーメル回顧録でどうぞ。

黒サイザーがいっぱい……。

羽根は面倒くさいし、鎧は描くの前より大変だし、服のベタは感覚的な塗り方でナベ先生の要求に合わせるのが難しくて、やたらリテイク出るし、もう散々で。

そんなサイザーがライエルの活躍により元に戻りました。ありがとうライエル!

…と言うのは冗談で。いや、大変だったのは本当ですが(笑)。

この巻ライエル大活躍。作中でも最大の見せ場といえるでしょう。奪われた魂を取り戻し、戻らないはずのサイザーを元に戻す。その奮闘振り。さすがは愛の勇者です。

冒頭で「元に戻らない」とホルン様が言い切っちゃっているから、簡単に戻るわけにはいかないのです。それなりの説得力が無いと駄目。前回「僕は漫画も甘党だ」と書きましたが、この点については辛口ですよ。つかね、甘いハッピーエンドも、ちゃんと作らないとベタベタで食えたもんじゃないわけですよ。

漫画は作者が描くから、現実と違っていかようにも出来る。作中では作者が神様。どんな困難もペン先一つですぐ解決。でもそんなハッピーエンドは、他人が見たらただの妄想にしか見えない。

で、どうやって説得力を出すかが重要になってくるのです。このエピソードの場合は。

サイザーに滅多切りにされても頑張るライエル。怪我した自分よりオカリナを先に手当てしてくれと言う、仲間思いのライエル。崩れ落ちるサイザーを抱き止め、語りかけ、裏切られ、それでも彼女のためにギータにぼろぼろにされながら突き進むライエル。

ここまで行動で見せることで、説得力を生む作戦。常人には出来ないぐらい頑張ったんだから、サイザーの魂が応えてもいいんじゃないか。魂が応えたんだから、元に戻ってもいいんじゃないか。

元に戻ったサイザーが、ぼろぼろのライエルの姿を見て、愛しそうに抱きしめるのもポイント。その後ライエルの持ってた羽根を口にくわえて飛び立つのも。ライエルの思いをサイザーが受け止めたんだ、という演出だから。

セリフでべらべら喋らずに、行動で見せること。口では簡単に嘘をつける。でも行動で見せれば本気なんだというのが伝わる。これ、意外に意識されていないんですが、非常に重要です。

ライエルの本気の思いが伝わって、ようやくサイザーが元に戻ったわけですが、本気ということではこの人も負けてはいません。次回オカリナが……。

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コメント

 こんばんは。またお邪魔させて頂きました。
ハーメルンの一ファン、やさき ゆうです。
あの「サイザー復活編」は、私の最も好きなシーンのうちの
一つです。読んでるうちに胸が熱くなって、一生懸命ライエルを応援してました。サイザーが戻って、本当に良かった……!

 例のムック本は、「ハーメルンのバイオリン弾きスペシャル」のことでしょうか? 確かに、「あんまりこき使うと…こうだ!」って、渡辺先生を戒めている写真がありますね。
ばっちり、入手してますよ~。

投稿: やさき ゆう | 2005/05/25 01:12

それです(笑)。

その写真は編集さんのリクエストがあって撮ったのですが、最初「渡辺先生はプロレス好きだし、プロレス技がいいですかね?」と言われて、ナベ先生を担ぎ上げ、腰を痛めました。

仕事中、弱ってる時にやることではなかったです(笑)。

投稿: ひろし | 2005/05/25 17:33

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