あっつい漫画
アドレナリンがどばーと出るような、そういう漫画を募集中。
そんな漫画が全盛期の時に育ってるせいか、そういう漫画が減って寂しいな、と。全体的にスタイリッシュ&クールな物が増えたなあと思うのです。
単に好みの問題で、漫画に限らずスタイリッシュでクールな物に、そんなにピンと来ないというのもあり。だから漫画多様性の保存を訴えるわけですが。
ただね、難しいんですよね、描くの。減る理由も分かるんだ。なかなか成功しないから。
こないだまで少年漫画を志向していたわけだから、当然自分でもそういう漫画を描こうとしていたんですが。失敗が多数。
アドレナリンがぐわーと出るようなシーンを描き切ろうとしたら、自分のテンションもそれに応じて上げないといけないのです。作者が高揚してないと最後の所でパワー不足になって、脇にひょろっと逃げたような展開になってしまう。肝心要のキモの部分を押さえられなかったりする。
筋としては誰でも考えられるんですが、実際漫画にする時に、最後の最後必要なひとコマが描けるか、必要なセリフが搾り出せるか、必要な絵が描き切れるか。土俵際で力が抜けるようなことがあってはいけなくて。まずこれだけのパワーを搾り出すのが大変。
で、そういうテンションに自分がなった時、今度はよく暴走して訳わかんない物が出来上がる。あとで読むと、助走なしでいきなり主人公が死ぬテンションで戦いだしてたり。え? 途中から別の漫画? と自分に聞きたくなるような。
心は熱く燃え盛り、頭は務めて冷静にという、まるでほんとに試合に赴く選手のような、メンタルコントロールが求められるのです。
さらに当然、そういうネームを伝えきれる絵の技量も必要に。……人事じゃないんだよな、やっぱり。
児童誌だけど、スポーツ漫画だし、そういうシーンは出てくる訳で。ジャガーが出てくる楽しい漫画とはいえ、やっぱりそこがクライマックス。
今度は失敗できないぞ。
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