« ブンブン5月号 | トップページ | いまさらハリー・ポッター »

2005/04/07

ハーメルンのバイオリン弾き 21

ハーメル回顧録の21。前回まではカテゴリー、ハーメル回顧録でどうぞ。

前の巻で気になる引きをしていたと思えば、ページをめくってびっくり、巨大コルネット登場。凄いです、まだ引っ張ってます(笑)。しかもオチでさらにびっくり。倒れた魔族の皮が破れて、中から清らかなコルネットが!!

「コルネットは魔族のとき、その絶大なる邪心で巨大化しましたが、倒されたことで邪気がなくなって、なんと心のきれいな真人間になってしまったのですじゃ…」(by岩神仙人)

思いつかないですよ、ふつー。ナベ先生の当時の仕事場は、後々連載を取るような人がずらり揃っていて、決して漫画力のない面子じゃないはずなんですが、この点では誰も及びもつかない。凄い発想力。どこから湧いて出てくるんだろう(笑)。

さて、ストーリーの本筋に戻りますと。まさにクライマックスを迎えんとしています。盛り上がるテンションとは裏腹に、スタッフ一同、死にかけています。

だってね。単行本を持っている方がいましたら、試しに数えてみて下さいよ。いったい何体の屍兵たちが出ているか。背景もひたすら瓦礫の山だし、もう大変。

かと言って代わりにナベ先生が楽していたかと言うと、主要キャラも勢ぞろいで全然楽できない。かくしてスタッフ一同大苦戦。描いても描いてもまだいる。屍描いてても嬉しくないですしね。

スタッフの中では溝渕さんがエース格だったので、特に辛かった模様。一番面倒で手厳しい絵ばかり描いてましたから。よく嘆いてました(笑)。

それだけに、最後みんなの魂が開放されて天に昇っていくとこは、仕上げてても気持ちよかったなあ。

長く続いたサイザーとトロンの軋轢は、ここで決着を迎えます。サイザーの「孤独な鳥」と、トロンの「誰かのために剣を振る」というテーマがここで出合って、結論に。そしてわだかまりが解けて、ようやく仲間として認めることが出来るようになる。

一見関連性のないと思われていた主題が、話が進むにつれてだんだん絡み始めてきて、最後ストンと一つ所にオチる。長編の醍醐味ですね。

さらに。泣き虫トロンも一つ成長して、父親のように「仲間のために剣を振れる男になるよ」と。ナベ先生は成長物語が大好きな人なのです。トロンの成長はお気に入りのテーマの一つでした。

成長して、立派な王となり、きれいなお后様ももらって…。ただ、きれいだけど、ねえ?(笑)

|

« ブンブン5月号 | トップページ | いまさらハリー・ポッター »

ハーメル回顧録」カテゴリの記事

コメント

「ハーメルン」で検索かけてたどり着きました。
なんとなくふっと思い出して。

いや~すごく楽しく読ませていただきました。
作品の裏話とか、なかなかレアですよね。
久々に読み直してみたくなったのですが
実家の弟の部屋に無理やり置いてあるんですよね~。

当時女子中学生だった私ですが、
フルートは確かに好きでした。
ハーメルみたいな男性が周りにいないかと
日々考えていたものです。
(いないと思うし、いたらすごく大変でしょうが。)

また来ますね。期待しています。

投稿: リアルレッド | 2005/04/12 14:01

いらっしゃいませ。ファンの方に楽しんでいただければ嬉しいです。

ハーメルみたいな男性は確かに苦労しそうです。フルートぐらいタフじゃないと。刺されても平気なぐらい(笑)。

投稿: ひろし | 2005/04/13 00:34

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46606/3426131

この記事へのトラックバック一覧です: ハーメルンのバイオリン弾き 21:

« ブンブン5月号 | トップページ | いまさらハリー・ポッター »