アシモフ・クラーク・ハインライン
だいぶ以前の話ですが。宇宙ヨットの記事を書いてて調べ物。で、読みたくなったアーサー・C・クラーク著「太陽からの風」購入。
アシモフ、クラーク、ハインラインは古典的SFの御三家とも言える存在です。クラーク氏はまだ存命で執筆活動を続けてるので、「古典的」とつけると怒るかも。
でも古典的は悪口じゃないのです。むしろ好き。これぐらいの方が読みやすい。
昔、編集さんに誉められたことがあって。僕の担当じゃなくて、ナベ先生の原稿取りに来た人に。「川瀬さんの描くSF、僕好きなんですよ」わー、ありがとうございます。その頃企画会議に、一生懸命SF漫画を出していたのです。で、その編集さんの次のセリフ。
「古き良きSFって感じがして、いいですよね」 あれ?
うそ、古いってどこが? 失礼な! そこで家に帰って自分の書棚を見てびっくり。奥付見ると片っ端から古い。実はSFマガジンを読んだりはしていないので、話題の本を買ってない。みんな店頭で直感で買ってたのです。タイトル見て、チラッと読んで、面白そうと思ったら買う。
そしたら自分の本棚は、いつの間にか80年代止まりに。気付いてなかった。こりゃいかんと慌てて、それ以降話題作も読もうと心がけてはいるのですが。
で、読んでて思うこと。難しい。SF、難しいですよ。コアなファンはそこがいいわけだから、それに合わせてるんだけど。でもこれじゃ売れないジャンルになるよなあ。
ちょい昔「星界の紋章」がSFで久々の大ヒットと新聞に紹介されてて、それも読んだのですが、納得。分かりやすい。これは大事なことだと思うのです。複雑な構成とか、凝った文体とか、マニアは嬉しいけど、その周辺の読者には障害だ。
もっと入門編のSFも作らないと、お客さん増えないよなあ。やっぱり御三家のSFぐらいが、一般人も入れるし、ちょうどいいのでは。難しい哲学的なテーマとか、最先端科学ネタとかは、スパイスぐらいに止めといて。
そこで最近、思い直しました。「古き良き」ならいいじゃんか。「悪しき」なら困るけど。それじゃ載せてくんない雑誌もあるだろうけど、もう気にしない。どうせ流行追ったって、追いつけないんだから。
というわけで。漫画っぽい感じなら御三家の中だとハインラインかな。そういうSF漫画が描いてみたいです。
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