« 祝三万 | トップページ | 更新情報 »

2005/03/25

イノチのタイカ

第一回永井豪新人大賞優秀賞受賞作。

人口爆発が予測される近未来を描いて、人の命の重さをエンターテインメントのドラマとしてしっかり描いている。ストーリー運びにムリがなく、不当市民とされた者達の悲しみも伝わり、読者にいろいろなことを考えさせる。つまり、テーマがしっかり出ているということだ。ただ、主人公のキャラが人形のように美しい分、主人公の心の葛藤がそのつど伝わってこないのが物足りない。もっと人間くさい豊かな表情を持つキャラの方が良かったかも……(ストーリーがキビシイので、生々しくなるのをさけようとした作者の気持ちも分かるのですが……)。主人公のラストの表情が美しい。

永井豪先生から頂いた、ありがたい講評のお言葉。

というわけで、立派な賞を頂いたのですが、最初の打ち合わせで担当さんの一言。「こういうのは、載せてもねえ……」 で、掲載は無し。

ちなみに佐々木君と組んで描いた「Spring8」も、似たような言葉と共に掲載は見送られました。商業誌的には、発展性のないお話にはページが割きづらいようです。実は得意なんですが、こういうネーム切るの。あまり役に立たない能力らしい。

載せてみようかと見返してみて気付いたこと。作中2050年の人口予測が100億人超となっていますが、この間国連が、91億人という予測を発表しました。描いた時(1999年)の予測は100億人超だったのですが。時代の流れを感じます。先進国の少子化と、途上国のエイズの蔓延が響いているようです。それはそれで大問題。

絵は今見ると恥ずかしい部分もあるのですが、非常に気に入っているお話だし、日の目を見る予定もさっぱり無いし、全文掲載することにしました。

楽しんでいただければ幸いです。

|

« 祝三万 | トップページ | 更新情報 »

創作活動」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: イノチのタイカ:

« 祝三万 | トップページ | 更新情報 »