新人賞
やっぱり、速すぎですよ! ブンブンの新人賞! 3ヶ月にいっぺんって、こないだ載ってたのに、もう次が!
いや、ほんとはいいことなんですけど。雑誌的には。長い下積み生活の中感じていたのは、やっぱり人はチャンスを求めて動くのだよな、ということで。
最初は自分の理想や憧れに沿って、持ってく雑誌を決めるんだけど、そのうちに情報収集するようになる。あそこの雑誌は今戦力入れ替えようとしている、あそこの編集部は派閥争いがあって外れ編集に当たるとチャンスない。先生からとか、アシスタント同士のネットワークから。
だからチャンスがありそうな雑誌には、自然と人が集まっていく訳で。ガンガンなんか、かなり集まってましたから。若い子どんどん使うので。実際ナベ先生の仕事場に来たアシの子に、何でガンガン? と聞いたら、「載りそうな気がして」(複数名)という答えだったし。
連載どんどん入れ替わるのは、戦力安定してないということでもあるので、雑誌にプラスかどうかは微妙だけれども。でも、読み切りがどんどん載るのはいいことだ。持ってく方も道がはっきりしているから、夢が見られるしね。
よく新人のチャンスを確保するために、増刊号を出しているケースが多いですが、あれの実効性にはちょいと疑問が。ゲストに呼ぶ先生によって読者層が変わっちゃう。その雑誌での反応を見たいのだったら、やっぱり本誌にスペース作ったほうが絶対にいい。
という訳で、ブンブンの新人賞年4回、受賞作はどんどん載せる、という方針は正解だと思うのですが……。速いって!
今までは下から見上げてる立場だったから、とにかく追っかけて噛み付いてりゃよかったわけですよ。でも連載取ったら。やばいよ、こいつら俺がこけて穴が開くの狙ってるよ。「代わりはいるもの」って感じじゃよ!
大作家でもないのに追われる立場だなんてイヤダ! いや、大作家だったらこんな心配、要らないのか。ひー!!
ウェブ上にもたくさん見かけますからねー、漫画家志望の若い人。 助けてー!みんなが俺を狙ってるよー!(←妄想)
また、若いんだよな、受賞した人が。若いと編集さんに重宝されるからなー。(ひがみ) ちょっと連載取ったからって、浮かれて隙を見せたらやられる。ぶるぶる。
いや、落ち着け、浩。とにかく面白い漫画を描くよう努力すること以外に、やることないじゃんか。靴に画鋲を入れられるわけでもなし。
……画鋲か……。(フェードアウト)
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