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2005/02/13

行方不明

見つからないよー、「戦う都市」の下巻!

「復讐の船」を読む前に、こいつと繋がってる「戦う都市」上下巻をおさらいしようと思ったら! 下巻見つからない! すごくいいとこで終わってるのに、上巻!

いや、前に読んだんですけど。この家のどこか、あの辺の本の山の中にあるはずなんですが。見つからない。ちくしょー、大掃除しろってことかー!

アン・マキャフリーの「歌う船」のシリーズが大好きなのです。僕のマイベストSF小説。自分のSFに対するスタンスに、知ってるうちではこれが一番近い。漫画だと竹宮恵子「エデン2185」、文庫本の「告白」に収録。ドラマだと「スタートレック・ヴォイジャー」。

このシリーズは、難病にかかり、生命維持装置なしでは生きられない子供たちの神経シナプスを、コンピューターに接続、宇宙船やステーションの頭脳として生かしていくという話。サイボーグ宇宙船の話です。SF的にはその辺がポイントなんですが、僕が好きなのは。

そんなサイボーグ頭脳体たちが、非常に人間味あふれていて、素敵なドラマを演じるところ。

SFってどうしてもネタに引っ張られて、人間ドラマが希薄になりがちで。それがSFネタの刺激がピンと来ない、SFファンじゃない人にとっては、難しくてとっつきにくいと思われちゃう原因だと思うのですが。

このシリーズはそんなことはない、しっかりとキャラクターが主人公の物語です。そんな「歌う船」のシリーズの中でも特にお気に入り、ベスト・オブ・ベストは「旅立つ船」。例えばこのお話は。

子供のころに謎の病気で手足が麻痺してしまった女の子が主人公。その子が特例で、頭脳体のプログラムに加入するくだりが特に秀逸です。

考古学者の両親と辺境の惑星で暮らしていた女の子。歳に似合わずしっかりしていて、今日も一人でお留守番。ちょうど両親は世紀の大発見をしたところ、娘が起きる前から仕事に飛び出し、寝静まった頃帰って来る。そんな時、だんだん体調がおかしくなっていく少女。でも両親の手を煩わしちゃいけないと健気に頑張る。

そして気付いたときには手遅れに。すっかり体が不自由になり、入院することになったのですが、そこでも取り乱すことなく、聞き分けよく。でも、みんなが帰ったそのあとに。車椅子に付いた腕で、お気に入りのテディベアを掴んで顔をうずめて、一人ぽろぽろと泣く。「どうして、私だけ……」

僕もぼろぼろ泣いてます、そのくだり。何度読んでも。そしてその子は頭脳船となって、いろいろな冒険をして、そして最後に……。

……秘密。読んでくれる人がいるかもしれないから。でも、断言します。素晴らしいです。最高です、ラストシーン。勝手に漫画にして同人誌作ろうかと思ったもん。感動のあまり。小説を漫画にすると、倍ぐらいページかかるかもしれないので断念しましたが。

そんな惚れ込んでるシリーズなのですが……。どこ行ったんだろう、下巻。もう、新しく買っちゃおうかなあ。(掃除しろ) 

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