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2005/02/17

ハーメルンのバイオリン弾き 15

ハーメル回顧録の15。前回まではカテゴリー、ハーメル回顧録でどうぞ。

表紙カバーの巻頭前書きにも書かれていますが、このオルゴール編を描いていた時のナベ先生、ぶつくさ言いっ放しでした。ああ嫌だ、胃が痛い、と。

オルゴール編辺りから変に心の闇を取り上げたもんだから、誤解されてる気配なんですが、ナベ先生は暗い話、大嫌いなんですよ。

じゃあなぜ描くかと言うと、夏の日差しの絵みたいなもんで。濃い影を描いてコントラストを出せば、日差しの明るさが目立つ、という方式。だから嫌いなんだけど、最高にきついやつを考えて、キャラクターたちに試練を与える。全ては最高のハッピーエンドのため。

オルゴール編もこの巻の最後、ハーメルの過去を全て受け入れたフルートがハーメルを救うシーン。子供ハーメルが鎖に繋がれ引き回されて、お母さんと思ってすがってみたら。見上げるとそれはフルートで、過去の象徴である鎖が砕け散って、過去のくびきからハーメルが解放される、というシーンのためにあったわけですよ。

基本的にナベ先生は「人間賛歌なんじゃあー」と叫びながら、漫画描いてる人ですから。オイラもなんですが、よく「人間の心のドロドロした所を描いているから、リアル」というフレーズを聞いては、それは違うんでねーの? と。

描きゃいいってもんでもねーべさ。何のために描くのかが分かって描いてねーと、意味ねーべ? 読者に嫌な思いさせっ放しじゃ、何のためなんさ? と、二人で語っていたものです。何でなまっているのかは謎(笑)。

ただ、このコントラストを出す方法。完遂するのは非常に難しい。暗い話が得意な人は、物の見方がもともとそっち寄りの場合が多いから、逆にハッピーエンドが描けない。描いてもいまいち信じてないから、取って付けたような感じになっちゃう。

ハッピーエンドが描ける人は逆に、優し過ぎて辛いシーンが描けない。キャラクターが可愛くて、虐められなくなってしまう。わが子を千尋の谷に突き落とす、獅子の父親のような強い気持ちが必要なんですが、なかなか。

両方本気で全力投球というのは、一種才能だと思います。

ちなみに前書きの写真。みんなでツーリングに行った時のですね。懐かしいなー。

ナベ先生の後ろに写っているのがオイラと愛機レイド君。「ツーリングに行くから、買え。強制!」と言われてお金を借りて買い、慣らし運転もしないまま引っ張り出されて。ですが未だに壊れることなく、オイラの足として活躍している健気なマシンです(笑)。

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