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2005/02/04

ハーメルンのバイオリン弾き 14

ハーメル回顧録の14。前回まではカテゴリー、ハーメル回顧録でどうぞ。

この巻では、フルートに焦点を。

オルゴールの登場により、ハーメルの過去が暴きだされ、みんな精神的にいっぱいいっぱい。厳しいエピソードが続きます。そんな中ハーメルに、スフォルツェンドに帰れと言われたフルート。大ショック。みんなと別れてとぼとぼと。とうとう行き倒れ寸前に。

そしてトロンに拾われて、ハーメルのことが好きなんだろー? と問い詰められて、はっと気付いて。前を向いて立ち上がる。ヒロインとして大車輪の活躍。

いえむしろ、ヒロインとしてはちょっと異色。読み返してて感じたんですが、少年漫画のヒロインじゃない。これは少女漫画の主人公のようだ。

ハーメルは女性読者にも人気がありました。まあ、キャラクターを並べてみれば、かっこいいにーちゃんがたくさんいるから、別に不思議じゃないのです。そういう少年漫画は他にもたくさんあるし。ただ、まだサイザーは分かるとして、フルートも女の子たちに評判が良かったのは、珍しいケースじゃないかなあ。

同性に好かれるキャラと、異性に好かれるキャラは若干違います。同性は親近感で見るし、異性は憧れの目で見るから。そして作家にとって描き易いキャラもそうなります。身近な同性と憧れの異性。

憧れの同性は、自分の憧れを反映させれば描けるから、異性の読者にとって身近な異性を描くのが、作家にとっては一番難しいことになる。女性作家が男受けのする男性キャラを描くのと、男性作家が、女受けのする女性キャラを描くこと。

ただ最近ではデータも貯まっているので、いくつかパターンが開発されてて、そのテンプレートに沿ったキャラなら何とかなる。サイザーなんかはそれに近い形だから、まだ分かる。でもフルートは異色。

女の子の内面も掘り下げて描こうとしてるのが良かったのかな、と。この巻ではそれがよく出ていて、フルートの心の揺れ動きが描かれてる。

当然女性ほどには女心に通じているわけじゃないんでしょうけど、それでもその部分が描かれていることが女性読者にとって入りやすかったんじゃないかな、という推測。実は僕はわりと少女漫画を読む口なんですが、読める漫画がそのパターン。男の子の気持ちがちゃんと描いてあるやつなら読める。

ナベ先生は別に少女漫画を読んで育ったわけじゃないし、どうしてそういう感覚なのかは不思議なんですが。

でも、そう言えば。溝渕さんと仕事中、おかしな遊びをしていたな。顔から火が出るような恥ずかしいラブコメを考えようという遊び(笑)。ペンネームもこっぱずかしいの考えてたけど、なんだっけ……?

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