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2005/01/25

子供たちへ

というわけで(何が?)打ち合わせ。

原稿渡して、先行させるネームの打ち合わせをして。そいでもって世間話。昔の漫画、アニメについて。

昔の作品には、これってほんとに子供向け? というような話があって、すごいなあと。ただ、それが物語の幅を作っていて、面白いんだよね、という話。

本音をいうと、自分がそうしたい、というのがそういう主張をする動機な訳ですが。でも自分がやり易いように、詭弁を使って口八丁手八丁という事でもなくて。ほんとに信じているですよ。

漫画もこれだけ歴史を重ねれば、どういうやつが売れ易くてどういうのが売れ辛いか、大体みんな分かってるわけで。それこそちょっとウェブで探してみれば、素人さんでもあれはアリだ、あれはナシだと評論している御時世。でもそうやって過去の経験、過去のデータによる判断を重ねていくと、一番受け易いある一点に収束していってしまう。

読み手の立場からすれば、いっつもおんなじ味付けの物ばかり食べさせられている状態な訳で、冗談じゃないですよと。だんだん飽きてきちゃうでしょ、というのが持論。と言うか現在の自分の状況。

ほんとは作家もみんな個性がある人間な訳で、いろいろな考え方感じ方があるはずで、だとすれば、作品のテーマやその調理法も千差万別なはずで。その作品で一番描きたい事、訴えたい物はこれだ! というのも作家次第なはず。

そりゃあ商売にならないとまずいという気持ちも分かるけど、作り手がリスクを取らないと、本当に面白いものは作れない。ホームランを打ちたかったら、三振を恐れず、まずフルスイングしないと駄目なのだ。もし物語の神様が、こう描けと要求するのであれば、それに従わなくちゃ。

ぶっちゃけた話をすれば、プレコミックと言うぐらいだから、ブンブンは初めて漫画を読むぐらいの年齢の子供をターゲットとしている訳で、そこまでやらなくてもどんな漫画も初体験で新鮮。子供騙しでも、まさに騙されてくれるお年頃。でもそんな漫画は嫌なんだ。

子供心にもほんとに感動した作品は、今見たって色褪せていないんだ。子供と面と向き合って、全力投球だったんだ。

自分はそういうものを見て育ち、それによって影響され、最後は人生を左右されるほど、漫画の素晴らしさを信じているのだから。そんな人間としては、子供たちにもそれを伝えていくのが、大人の責任だと思う。

テーマは大胆に、表現は平易に。そうすれば子供にだってちゃんと伝わるはず。あとは腕次第。

腕次第か。……大丈夫かな?(ちと弱気)

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