日記・つぶやき2004

2004/12/31

2004年のワシ

人のことばっか言ってないで、自分の反省もしなさいということで、今年の締めは自分の総括。

去年末にブンブンに持ち込み始めて早一年。春先には他誌で、一年半も頑張っていた「プリンセス・プラスティック」総ボツという悲しい事件がありましたが。(トータルで2冊分のネーム完成させたのに。がっかり)

ブンブンは何とかかんとか山を乗り越えて、「ケッタ・ゴール」読み切り掲載。そして。

実は、晴れてめでたくそのまま新連載の運びとなりました。今まで完全確定情報ではなかったので、一応伏せておりました。でも、もう変更はないでしょう。だって原稿描いてるし。正月明けに予告カットも入稿するしね。

読み切りケッタ君のアンケート結果がよく、そのままGO! ということになったようです。読者の皆様のおかげです。ありがとうございます…って子供はこのブログ、見てるかな?

いえいえ、大人の読者様も大歓迎です。結構童心に帰れて、癒されますよ、ブンブン(←宣伝)。

というわけで、春からケッタ君新連載です。頑張ります。よろしかったら、ぜひ見てやってください。

来年も、よろしく御贔屓のほどお願いします。それではよいお年を。

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2004/12/24

メリー・クリスマス!

クリスマスです。街は幸せ一色です。オイラ仕事で、浮いた話の一つもないです。うーむ。可哀想なオイラに、サンタさんが素敵なプレゼントを持ってきてくれたりしないんだろーか。

クリスマスプレゼントにまつわる、小さいころの思い出話。

4歳下の弟がいて。にーちゃんが漫画描いてたりすると自分もやってみたくなるわけですよ、小さいときには、特に。

小学校高学年のころ初めて、漫画家はつけペンで描いている、という事実を知って。そんな時父が学生の頃使っていたペン軸をくれたのです。別に漫画家だったわけではなく(笑)。万年筆時代の前の年代物。

当然弟も欲しがるので、弟にも一本。ところが今度はペン先が問題。で、何がいいかなーというときに、漫画の描き方の本に載っていたのです、謎のペン先。

その名もガラスペン! いや、実際は使えないんですけどね、漫画には。タッチに強弱付けられないし。

でも写真のそれはきらきらと、まるで宝物のように見えたのです。二人ともすっかり虜に。で後日、文房具屋に実際にペン先を買いに行くと。あったのです! ガラスペン!

そのときひらめいた。そうだ弟にプレゼントしてやろう。もうすぐクリスマスだし。そして財布の中を見て、びっくり。ペン先一本買う分しか、残ってない。

今でこそ、当然のように箱買いですが、お小遣いの少ない小学生の時分。これでお小遣いは最後、来月まで待たないといけない。自分のを買うか、弟へのプレゼントを買うか、いやいっそのこと……。

万引き!?

頭の中をグルグルと。悩むこと30分、人生の分岐点。あそこで万引きしてたら人生変わってたね。もっと楽できるように(そっちに?)。結局自分のを諦めて、弟にプレゼント。いいお兄ちゃんでしょ?

家にあった航空便の封筒に入れて、英語で宛先書いて、本物のサンタのふりする用意周到振り。そしてクリスマス。

「サンタさんからプレゼントが来たー!!」まだサンタがいると信じているお年頃の弟の、喜んだこと。幸せなクリスマスの風景。

で、後日談。当然いつまでもサンタがいると信じているわけなくて。弟も高校生になった頃。その時の話になって、弟が。「父ちゃんも粋なことするよなー」

俺じゃよ!!! にーちゃんがかわいい弟に買ってやったのよ!? それを聞いた弟、「あ、そうだったの?」とつれない感想。

美しい兄弟愛の話だったのに(笑)。

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2004/12/21

太陽風・宇宙旅行・SF

「太陽風 宇宙旅行 SF」というお題で検索がかかってました。ぴんときました。ソーラーセールですね?

ソーラーセールというのは、太陽からの光の圧力で進む宇宙ヨットのことです。光に圧力なんてあるのと思う方もいるでしょうが、あるのです(輻射圧といいます)。地上の風に比べれば微々たる物ですが、宇宙は無重力で真空ですから、根気よく頑張っていれば、だんだん加速していって結構なスピードが出ると期待されてます。

こないだ実験も成功してましたよね。

実は地球から宇宙へ物を持ち上げるには、たくさんの燃料が必要です。H-ⅡAでは荷物約4トンぐらいで400トン。なるべく荷物は減らしたい。ソーラーセールにすれば、宇宙にあがってからの分の燃料を持っていかなくてすむわけ。惑星探査機なんかに使えると研究されてます。

なんかの漫画で見たなソーラーセールと思っていたら、「21エモン」でした。藤子F不二夫先生の描いたSF漫画。小惑星帯に住んでる人が乗ってました、宇宙ヨット。藤子F先生はこういうことに詳しくて、子供向けの漫画の中にさりげなく出してくるから侮れません。

好きなんだよな。「21エモン」。こういうSFなんだけど生活感があって、かつ冒険もしているような漫画を描いてみたいなと、常々思っているのですが。

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2004/12/18

宇宙でダイエット

最新流行のダイエット!……ではありません。

 米航空宇宙局(NASA)当局者は9日、米露2人が乗り組む国際宇宙ステーションの貯蔵食糧が残り少なくなったため、1日あたりの食糧をカロリー換算で5―10%削減するよう指示したことを明らかにした。

 蓄えは来年1月中旬までしか残っておらず、補給物資の調達が困難になった場合、安全確保のための帰還も検討している。

 昨年2月のスペースシャトル「コロンビア」事故以来、輸送量の少ないロシアの補給船で物資の輸送を行っているため、積み荷が制限され、食糧の補給が後回しにされてきたのが原因。

読売新聞12/10

国際宇宙ステーションだから、その気になればすぐ帰れるからいいですが。これが火星行きの船だったらしゃれになってない。宇宙船で食糧不足になって暴動が、なんて昔のSFのようだから。

オチは飢えた乗員同士が殺しあって人肉を食う。そういうSF、ありそうでしょ?

無重力の宇宙にいると、簡単に骨からカルシウムが抜けるらしいんですが、そこで食事制限ダイエットとは。筋肉もどんどん落ちちゃうし。

何か、悪いダイエットの見本みたい(笑)。

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2004/12/15

血液型

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の「放送と青少年に関する委員会」(原寿雄委員長)は8日、血液型と性格などを結び付けた民放のテレビ番組について、「科学的根拠は証明されておらず、社会的差別に通じる危険がある」などとする要望を出し、事実上の改善勧告を行った。  BPOには今年6月ごろから、「特定の血液型でいじめを受けている」など、血液型番組への批判的な意見が多数寄せられ、同委が対応を検討していた。 時事通信12/8

いじめられる血液型って? やっぱり少数派だからAB型? でも子供のとき、AB型の人うらやましかったな。なんかスペシャルな感じが。

一般に血液型占いに使われているのはABO型。血液中の赤血球の抗原の型です。これが合ってないと輸血したとき大ピンチ。

「母をたずねて三千里」の中で、マルコのお父さんが輸血に臨み、「死ぬぞ!」と止められるシーンがありますが、これはあの当時、血液型が存在することが、まだ分かっていなかったからですね。

血液型には他にもいろいろあって、有名なところだとRh+と-。これも赤血球の抗原の型。友達に-の子がいて、手術のとき大変だったと言ってました。

他に有名なところだと、白血病治療の骨髄移植のときに問題になるHLA(ヒト白血球抗原)。この型は組み合わせで膨大な数になるので、ドナー登録の目標が30万人になるのです。

血液型は他にもあり、全部を組み合わせたら一人一血液型になりそうですが……。そこまで考えた血液型占い、まあ、ないですよね(笑)。

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2004/12/12

見えないんですか

 「宇宙から見ることができる建造物」とされる中国の「万里の長城」について、中国科学院はこのほど、「肉眼では見えない」との最終結論を出した。

 8日の新華社電などによると、中国の科学者は、幅約10メートルの長城が肉眼で見えるのは、一般人で高度約36キロ、視力の優れた飛行士でも約62キロまでとし、「宇宙空間にはほど遠い」と指摘。また、金属建造物でない長城の光の反射には限度があり、「(宇宙船の)上昇か降下時に、長城が飛行士の目に入ることはあり得るが、ごく一瞬で、はっきり見るのは不可能」などとしている。

読売新聞12/9

じゃあ、ナスカの地上絵なんて、もっとだめじゃん。宇宙人と交信するためじゃなかったの? 子供の頃にはそういった怪しげな説も含めて、宇宙のロマンにドキドキしたものですが。

万里の長城、見えないんだ。人間のすごさを表すキーワードだったのに。ちょっと、がっかり。

面子を重んじる中国人としては、ここは一発、見えるように大改造したりはしないんですかね? 幅50mにすれば、シャトルからでも見えるってことでしょ?

待てよ、幅50mということは、瀬戸大橋を倍の幅にすれば見れるということか……。いや、してもしょうがないんですけど(笑)。

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2004/12/11

ゆとり教育大失敗

結果発表ー!

 経済協力開発機構(OECD)は7日、加盟国を中心とする41か国・地域の15歳男女計約27万6000人を対象に実施した2003年国際学習到達度調査(略称PISA)の結果を世界同時発表した。

 2000年に続く2度目の調査で、日本は前回8位の「読解力」が加盟国平均に相当する14位に落ち込み、1位だった「数学的応用力」も6位に順位を下げた。文部科学省は「我が国の学力は世界トップレベルとは言えない」と初の認識を示し、来夏までに読解力を向上させる緊急プログラムを策定する。

読売新聞12/7

受験戦争、詰め込み教育を回避すべく、ゆとり教育が叫ばれ、学習指導要領も、これでもかというぐらいに簡単にしてきましたが。結果がこれ。まあ、当然こうなるわな。

昔塾講師のバイトもしましたが、その時でさえ思ってた。え? これ今教えないの? 大丈夫?

ところがそこから削りに削って、今や円周率が3の時代。削りすぎ。誤差が約5%。サッカーボールの周りに円周率3で計った紐を巻いたら、3cmも足りないんだよ!?

まあ、教育論とかを大局的見地から論じるのは、僕の仕事ではないので置いといて。気になるのはいまいちな教育を受けちまってた、今の子供たちの行く末です。

今回ちょっと最良の教育を受けたとは言い難いみたいですが。子供達一人一人が将来どんな人生送るかなんて、当然分かんないわけで。結局のところ学校教育で出来ることは、基本的な教養を詰めとくだけ。大人になったら、自分で自分を磨けないと駄目なのです。必要なものは必要になった時に自分で何とかしないと。

というわけで、頑張って自分を磨くのじゃよ、子供たち。グローバリズムが押し寄せるこの時代、甘っちょろいこと言ってると、生きてけなくなるぞ。

そんでもって。

頼むから、読解力が落ちたまま大人になって、漫画の編集になるのだけは止めてください。

幸い、今の担当さんには不満はないのですが、将来が心配だ。そんな人と打ち合わせする羽目になったら泣いちゃうから(笑)。

今でもいるんだよねー。大きな声じゃ言えないけどさー。(じゃあ、書くなって?)

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2004/12/10

負けました

今日はメンテナンスの日だったんだー、と思っていたら、こんなことに! ココログ新サービス、リッチテンプレート。

だってだって、ログインしたら、トップのとこで犬がオイラをお出迎えしているんですよ! やべーよ、かわいいよ、とすぐに懐柔。わんこをクリックして遊んでました。尻尾をつかまれて嫌そーな顔をするのと、右耳をつかまれて頭をブンブン振るのがお気に入り。

でもなー、明らかにブログの内容と関係ないよな、と遊びながら悩むこと約十分。諦めました。僕の負けです。

ここは犬ブログじゃないですが、犬は大好きです。今はアパート暮らしなので飼えませんが。子供の頃からの犬暦は、主に甲斐犬と思われる日本犬の雑種→シェルティ→トイプードル。

後ろに行くに従い、ブリーダーから買ったり血統書が付いたりと立派になっていきますが、一番賢くてしっかりしていたのは、最初の拾った雑種でした(笑)。

名前は黒かったのでクロ。めちゃ安易。兄弟三人の激しい主導権争いの結果、決まらなくなってしまい、分かりやすいところで妥協したのです。

いつかでかい家に住み、でかい犬を飼いたい。それが夢。

それにしても、そこらじゅうに犬がいるぞ、このデザイン。つぶらな瞳で見られてると、毒づきづらいなー。内容変わっちゃうかもしんない(笑)。

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2004/12/07

イノセンスかあ……

第25回日本SF大賞(日本SF作家クラブ主催)が、押井守監督のアニメ映画「イノセンス」に決まったそうです。

SFって入り口ないよね、とぼやいてたらタイムリーな話題。別に押井監督が悪い、という論調なのではなくて、象徴的だなあ、と思った次第。

押井作品は普段SFに縁もゆかりもない人が見たら、難解で辛いだろうなーと思うのです。正直、ゆかりがあってもオイラは辛いです(笑)。でもそういう作品の方がSFの本道なのだ、という雰囲気があって、そりゃあマニア受けになるよなあと。

ただね、この場合一番問題なのは、別のこと。自分自身の疎外感。

ここでSF論とかビジネスモデルとか語ってもいいんですけど、本音は違うんですよね。子供の頃に図書館で、SFというものに触れて以来(「海底パトロール」か「レンズマン」かどっちかだった記憶)、かなりお金と時間を注ぎ込んだはずなんですが。

なぜオイラにはサービスしてくれないの?

漫画もそうなのです。なぜ自分と違うファン層のあの辺には、あんなに手厚くサービスしているのに、自分のとこにはあまりないのだろう。疎外感、飢餓感、そんなものが。

入り口からみんなと一緒に入ったら、他の人はワーッと別のところに行っちゃって、ぽつんと取り残された感じ。入り口ないよね、というぼやきもそれが本音。最近閉まりつつあるから、後から友達出来る気配もなし。マニアにもなれず、堅気にもなれず、どうしよう。

僕にとって、その象徴が「イノセンス」のSF大賞受賞なのです。重ねて言うけど、間違っていると言いたい訳ではなく。あっちは華やいでていいなあ、と。

自分で描け、ということか……。でもそれじゃ、オチ知ってるんだよな、読む前から。当たり前なんだけど(笑)。

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2004/12/05

宇宙人へまた一歩

予想通りか!?

ESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT干渉計(Very Large Telescope Inrterferometer, VLTI)によって、地球型惑星の形成現場が捉えられた。さらに、恒星を取り巻く円盤内のちりの観測から、太陽系以外の惑星系において地球のような岩石質の惑星はかなりありふれた存在であるらしいことが示された。

詳細はこちら

太陽の出来たときの余り物で地球やその他の惑星は出来ているのだから、他の恒星だって普通に持ってるのではないか。そういう個人的予想。それが当たりそうな感じです。ということは宇宙人も……?以前の記事

仮説を立てて、それが本当かどうかを研究するのが科学者で、仮説が本当だったらああなってこうなってと妄想膨らますのが、SF作家なんだと思います。ただ最近は科学的仮説じゃなくてSF的常識をベースに書かれた物も多くて。漫画やアニメだと、特にその傾向が顕著です。

そうするとSFではこれはもう常識、という部分を知らないと、楽しめなくなってしまう。最近のSFには入り口がないなあ、と思う一因です。

僕が今までで一番感心したのは、藤子F先生の「エスパー魔美」で、縄文農耕仮説が取り上げられていたこと。最近では定説になりつつあるようですが、縄文時代の人たちも農業をやっていたというのは昔は知られてなかった。作品を描いた年代から考えて、ちょうどその仮説が出始めた頃だと思うのです。

藤子F先生は、自分がSF作家だなんておこがましい、と謙遜なさっていたようですが、とんでもない。ドラえもんにもたくさんそういう部分が見られます。ちゃんと科学のトピックスを知っていて描かれている。立派なSFだと思います。

オイラもそういうSFを描きたいなあ。それでいて子供でも楽しめるんだから、最高じゃないか。

そう思いつつ、科学の発展を楽しみにしている毎日です。宇宙人はいるのかな……?

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