イノセンスかあ……
第25回日本SF大賞(日本SF作家クラブ主催)が、押井守監督のアニメ映画「イノセンス」に決まったそうです。
SFって入り口ないよね、とぼやいてたらタイムリーな話題。別に押井監督が悪い、という論調なのではなくて、象徴的だなあ、と思った次第。
押井作品は普段SFに縁もゆかりもない人が見たら、難解で辛いだろうなーと思うのです。正直、ゆかりがあってもオイラは辛いです(笑)。でもそういう作品の方がSFの本道なのだ、という雰囲気があって、そりゃあマニア受けになるよなあと。
ただね、この場合一番問題なのは、別のこと。自分自身の疎外感。
ここでSF論とかビジネスモデルとか語ってもいいんですけど、本音は違うんですよね。子供の頃に図書館で、SFというものに触れて以来(「海底パトロール」か「レンズマン」かどっちかだった記憶)、かなりお金と時間を注ぎ込んだはずなんですが。
なぜオイラにはサービスしてくれないの?
漫画もそうなのです。なぜ自分と違うファン層のあの辺には、あんなに手厚くサービスしているのに、自分のとこにはあまりないのだろう。疎外感、飢餓感、そんなものが。
入り口からみんなと一緒に入ったら、他の人はワーッと別のところに行っちゃって、ぽつんと取り残された感じ。入り口ないよね、というぼやきもそれが本音。最近閉まりつつあるから、後から友達出来る気配もなし。マニアにもなれず、堅気にもなれず、どうしよう。
僕にとって、その象徴が「イノセンス」のSF大賞受賞なのです。重ねて言うけど、間違っていると言いたい訳ではなく。あっちは華やいでていいなあ、と。
自分で描け、ということか……。でもそれじゃ、オチ知ってるんだよな、読む前から。当たり前なんだけど(笑)。
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コメント
初めまして。エメと申します。
川瀬さんのブログがとてもタメになりました。
失礼かと思いましたが、勇気をだしてトラバいたしました。ドキドキです。
投稿: エメ | 2005/01/07 13:56
すみません!関係ない記事までトラバしてしまいました。
お手数ですが削除していただけますか…。
始めての所なのに失礼してすみません。
もっと勉強してからきます。
ごめんなさい!
投稿: エメ | 2005/01/07 14:02