メリー・クリスマス!
クリスマスです。街は幸せ一色です。オイラ仕事で、浮いた話の一つもないです。うーむ。可哀想なオイラに、サンタさんが素敵なプレゼントを持ってきてくれたりしないんだろーか。
クリスマスプレゼントにまつわる、小さいころの思い出話。
4歳下の弟がいて。にーちゃんが漫画描いてたりすると自分もやってみたくなるわけですよ、小さいときには、特に。
小学校高学年のころ初めて、漫画家はつけペンで描いている、という事実を知って。そんな時父が学生の頃使っていたペン軸をくれたのです。別に漫画家だったわけではなく(笑)。万年筆時代の前の年代物。
当然弟も欲しがるので、弟にも一本。ところが今度はペン先が問題。で、何がいいかなーというときに、漫画の描き方の本に載っていたのです、謎のペン先。
その名もガラスペン! いや、実際は使えないんですけどね、漫画には。タッチに強弱付けられないし。
でも写真のそれはきらきらと、まるで宝物のように見えたのです。二人ともすっかり虜に。で後日、文房具屋に実際にペン先を買いに行くと。あったのです! ガラスペン!
そのときひらめいた。そうだ弟にプレゼントしてやろう。もうすぐクリスマスだし。そして財布の中を見て、びっくり。ペン先一本買う分しか、残ってない。
今でこそ、当然のように箱買いですが、お小遣いの少ない小学生の時分。これでお小遣いは最後、来月まで待たないといけない。自分のを買うか、弟へのプレゼントを買うか、いやいっそのこと……。
万引き!?
頭の中をグルグルと。悩むこと30分、人生の分岐点。あそこで万引きしてたら人生変わってたね。もっと楽できるように(そっちに?)。結局自分のを諦めて、弟にプレゼント。いいお兄ちゃんでしょ?
家にあった航空便の封筒に入れて、英語で宛先書いて、本物のサンタのふりする用意周到振り。そしてクリスマス。
「サンタさんからプレゼントが来たー!!」まだサンタがいると信じているお年頃の弟の、喜んだこと。幸せなクリスマスの風景。
で、後日談。当然いつまでもサンタがいると信じているわけなくて。弟も高校生になった頃。その時の話になって、弟が。「父ちゃんも粋なことするよなー」
俺じゃよ!!! にーちゃんがかわいい弟に買ってやったのよ!? それを聞いた弟、「あ、そうだったの?」とつれない感想。
美しい兄弟愛の話だったのに(笑)。
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