アイシールド21 11巻
アイシールド21、11巻を購入。始まりました、大会が。
スポーツ漫画はここからが勝負です。試合試合の連続で、どこまで盛り上げていけるかどうか。仕込みはばっちりなだけに、楽しみです。
さて今回の私的MVPは、桜庭君に。進に対するコンプレックスから、ジャリプロ入りした桜庭君。でも結局それでも心は救われず、前向きに頑張ることを決意して、練習に励んで……というのが前回まで。
しかし、頑張っても頑張っても、世の中そんなに甘くありません。いや、甘い漫画は多いんですが、そこが甘くないのがこの漫画のすごいところ。報われない努力もあるのです。
「勤勉な天才に、凡人はどうやったら敵うっていうんだ。凡人に生まれた男は、どうしたらいいんだ…!!」悲痛な叫びです。身につまされるよな、ホント……。
ところが。確かに一人では勝てないかもしれない。でも自分を生かしてくれる相棒がいれば。ここまで解説キャラだった高見先輩、いきなり大活躍。泣かせます。
長身二人のホットラインで、天才たちに勝つ。富士山の頂上でパス交換。「今桜庭がとったのは日本で一番高いパスだ」 くー! 真面目で眼鏡という、完璧な解説君だったくせに、泣かせるセリフを!
で、大会当日桜庭君大幅イメチェン。ぐっと精悍な戦う男に。
基本的に漫画にハッピーエンドを求めてる人は多いので、大体話の落とし所、みんなの喜んでくれそうな所というのは、絞られてきます。ただこれを何の工夫もなくその通りにやっちゃうと、感動的な話のはずが、しらけてしまう。そんなに上手くいくはずないよなあ、という感想に。
そうしないためには、じゃあハッピーエンドにしなければいいか、そのほうがリアルだし、となるかというと、それも違って。やっぱりいい話にして欲しいというニーズは大きい。だって、漫画の中まで世知辛いばかりじゃ、つらいじゃん、ねえ。
そこで、上手い具合にスパイスを効かせることになるのですが、そのさじ加減が難しい。リアリティを感じさせて読者をハラハラさせねばならず、かつフィクションの心地よさを残し。このシーンはその部分が見事です。
天才に凡人が勝つのは難しい。でも方法がないわけではない。現実でも起き得る逆転劇。そこが期待を誘います。頑張れ高見&桜庭。
ちなみに同じ系統の仕込みが続いているのが、雪光君。まだ報われない。あんなに頑張ったのに。しかし、絶対日の目を見るときがくるはず。さて、それはどの試合なのでしょうか。
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