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2004/12/26

ハーメルンのバイオリン弾き 10

ハーメル回顧録の10。前回まではカテゴリー、ハーメル回顧録でどうぞ。

何書こうかなー、と10巻を眺めていて、はっと気付く。冒頭の、サイザーがパンドラの箱を開けて、魔族達を吸い込むところの大渦巻き。オイラが描いた!

よかった、少しは成長してるんだ。何しろこの回顧録を書くに当たって読み返し、昔の自分の下手さっぷりにかなりショックを受けたので。まあ、もっと上手い人はたくさんいるけど、とりあえず、これぐらいは描けるようになったんだね。昔の自分に語りかけてみたり。

他に何描いたっけなー、と見ていて発見。ハーメルがバイオリン弾きながら大気圏突入している宇宙の絵と、ライエルが耐熱服の説明している所のバックの宇宙の絵。宇宙といえば川瀬君だよ! とナベ先生の御指名。

と言うほどの絵じゃないですが。大体ライエルの後ろ、火星探査スーツと言いながらなぜか月面、しかもいい加減なクレーター。ギャグ背景だしね(笑)。懐かしいなー、と思っただけです、はい。

さて本題。この巻で、サイザーの悲しい過去が明らかになるわけですが。

美人でナイスバディなんだけど、言葉遣いが乱暴で男勝り。正直、非常によく見かけるキャラクターです。よく見かけるというのはそれだけ人気がつきやすいからで、サイザーも例に漏れず。

漫画のキャラクターって、まず一番目立つ部分を、前面に押し出さなきゃ駄目なのです。はっきり特徴付けないと、読者に印象付かないから。だからその時、紋切り型のパターンに嵌りやすい。

パターン化されたキャラクターと言うと、ネガティブなイメージですが、要はそこでいろいろ工夫を凝らして、魂吹き込めるかが問題なわけで。そのままだとペラペラの人物像になっちゃうから、キャラクターの裏側とか、意外な面とかを作って厚みを出していく。実際の人間だって裏表あるわけで、そうすることでリアリティーが出てくる。

サイザーはこの巻で生い立ち語られることによって、完全にキャラが立った。

ものすごく強いキャラクターとして描かれていたサイザーの、心の奥底に秘められた弱さ。母の温もりを知らず、頼るものもなく。仮面の下に自分を押し殺して生きてきた。

こうして、ものすごい戦闘力を持ちながら、繊細で傷ついた魂を持つという二面性を備えたキャラとして、サイザーは完成。この手の二面性を持つキャラは、うまく作るとほんとに魅力的になります。

そう言えば、スタートレック・ヴォイジャーのボーグ美女、セブン・オブ・ナインがまったく同じパターン。いいキャラなんですよねー、セブン。本国アメリカじゃ、人気が出すぎてストーカーに襲われたって話。オイラもナベ先生も好きなんですよ、ヴォイジャー。セブンとドクターの絡んだ回は特に秀逸で……って、すいません、脱線(笑)。

サイザーのキャラ立て、ここまでだったらやる人は他にもいると思うんだけど、ナベ先生はここから先が。どんなシリアスキャラも、必ずいじられる。サイザーも御多分に漏れず、立派なギャグキャラになるわけですが……(笑)。それは次回から。

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