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2004/11/24

ハーメルンのバイオリン弾き 5

ハーメル回顧録の5。前回まではカテゴリー、ハーメル回顧録でどうぞ。

5巻は何といってもフルート。スフォルツェンドのお姫様だったことが判明。さらに衝撃、実母ホルン女王と再会。そこで初めて素性を聞かされ、それを受け入れられない。さらにはハーメルのバイオリンを直すため、こっそり別れを決意して…。もう大活躍。

ヒロインが実はお姫様だった、というのはベタな展開といえばそうなんですが。ベタ、いい言い方をすれば王道。そうすると盛り上がるもんだからよく使われていて、ベタだね、と言われるようになっちゃったわけで。つまるところ問題は、引っ張り方がうまいかどうかに尽きる。面白ければいいのです。

そういやこの当時やたらと、これからは熱血ですよみたいに言う人がいたなあ。でもそう言って作ったものって大概つまんないんだよね。熱血だと自分で言ってる時点で終わってる。ほんとに熱い血潮を持つ人は、わざわざ断らなくても、自然とそうなる。

5巻になるとかなりテンション上がってきていて、感情大爆発という感じですが、ナベ先生が編集さんに言われたことが。

「よくこんな恥ずかしいこと、照れずに描けますね」

言われたとき、何のことだか分からなかったそうです。確かにこの王道の展開、このハイテンション。描くには照れてしまいかねない。そういうセリフもたくさんありますし。でもナベ先生いわく、「恥ずかしいことだなんて、全然思ってないのに」

結局、これは熱血なんだと言い聞かせなきゃいけない人には熱血は描けないし、王道を恥ずかしいと感じる人には、王道は描けない。描ける人は素で描ける。それが才能なんだと思います。

よく才能を語るときその多少を語りますが、あるなしよりも、才能の「色」をもっと重視した方がいいんじゃないかなーと思うのです。ナベ先生の才能の色は、「王道の展開、無理矢理なギャグ」に向いていたわけで。放っておいてもそうなっちゃう。それの結晶がハーメルンのバイオリン弾き。

そのほうが売れ線で受けるから、という編集部の意向からか、苦しそうに漫画を描いている人を見ると、かわいそうに、きっと違うやつのほうが向いているのになあと思うわけですが……。人事じゃないよ? 明日は我が身かも知れないんだから。

さて、この王道の展開は、次の6巻から始まるスフォルツェンド攻防戦で、ひとつの山を迎えます。乞うご期待。

そうそう、スフォルツェンド攻防戦と言えば押し寄せる魔族達、「千億の絶望」。これがアシスタントにとっても千億の絶望で……。これも次回で(笑)。

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