アイシールド21 10巻
アイシールド21の最新刊、10巻を購入。地獄の特訓デスマーチをクリア、セナも新技を覚えて、晴れて日本へ。
でも今回の個人的殊勲賞は雪光君に贈呈。いいシーンですよね、あれ。
ああいう油断してたとこでぽこっといいシーンがあるのが、この漫画の強みだと思う。脱落者は置いていくという地獄の特訓、案の定体力の一番ない雪光君脱落。それを抱えて走る主人公セナも立派だけど。そこで降りて、元の位置に戻って走りなおす雪光君。えらい。
普通の漫画だったら主人公が抱えて走るだけで、仲間っていいよねというオチにもってくとこだけど、一寸の虫にも五分の魂。それを良しとせず自分の力で完走しようという雪光君。あんた男だよ。真面目ながんばるマンなとこを見込まれて、入部テストも滑り込みセーフだったわけで、ここで抱えてもらって助けられただけなら、キャラクターがうそになるところ。そういうところをしっかり描くとキャラが作者の駒じゃなく、生きてくる。
作者の駒だと、ストーリー展開で大体やること読めるけど、生きているキャラクターはそれがない。単行本未収録分で更なる試練を与えられてる雪光君ですが、いつか何かをやってくれそうな予感。楽しみだ。
元アイドル桜庭君も伏線張られてます。短いページで脇キャラの内面まで掘り下げていく力量、見事です。
感心してるばっかじゃなくて、自分も出来ないとだめなんですけどね。
あ、あと一押しほのぼのシーンとして、「なんで謝るの。なんで謝るのよぅ」を。すいません、好きなんです、ああいうの。
読んでない人には、さっぱりになっちゃったな。お薦めですよ。マジで。
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