« vsC大阪 羽地くん頑張れ | トップページ | 10/30,31 Jリーグ観戦記 »

2004/10/30

小さな幸せ

僕は渡辺道明先生のアシスタントでした。現在ナベ先生は月刊プレコミックブンブンで、「ラッキーナイト・カスタードくん」を連載しています。そちらはもう手伝ってないんだけど、なぜか毎月仕事場にお邪魔して、漫画話に花を咲かせています。

カスタードくんも好調な滑り出しのようでよかった。何しろブンブンの中では異色な漫画、読者の子供たちが引いたらどうしようと気にしていたので。

ブンブン自体も異色の児童誌ですが。男の子も女の子も読める児童誌って今までなかった。その結果か、周りが思ってたより順調のようです。最近の自分のキーワードが「異色の漫画」。じゃないと売れないんじゃないかと思ってて。

売れる売れないって言ってると何かこすっからい話になっていくんですが、僕はそれは変だなと思ってる。実はちゃんと考えてないからなんじゃないかなあと。

読者からしたら、面白いと思ったから買うわけで。要は面白かったら売れる。でもそこからなんか話がずれてく。売れるおいしいネタは何か、とか。最近そういう企画意図が丸見えの漫画が多くて、読者としてうんざり。

描き手としてもそれが幸せかどうか。ナベ先生とそんな話をしていました。まあ、人によると思うんですが。全国制覇が目標の人もいるだろうし。でも僕らはちょっと違うかもしれないというのが結論。漫画を描いて、幸せになりたい。

漫画を描いて、それを待っててくれる読者がいて、それでご飯を食べられればとりあえずOK。出版社としては当然そこから会社が潤うほどバカ当たりして欲しいんでしょうが、個人的にはそうなったらいいねえ、ぐらいのテンション。

ご飯食べられないような貧乏は、もちろん嫌ですよ? でも人並みに暮らせるなら、そこから先のお金の多寡は最優先じゃない。理想はやりがいあってミリオンセラーだけど、やりがいないけどバカ売れの仕事と、やりがいはあるけどトントンの仕事だったら、まずやりがいを優先。

やりがいのある仕事を具体的に言うと、売り飛ばされない漫画を描くこと。古本屋に。別に新刊買ってくれてれば、その後どうなろうと売り上げには関係ないわけですが、でもやっぱりせっかく買ってくれたなら、ずっと持っててくれる漫画が描きたい。

ビジネス用語を使うと顧客満足度の高い漫画とでも言いましょうか。お客さんの質、量ともに揃ってればそりゃ理想だけど、まずは質。ほれ込んでくれる人を増やしたい。しかも、これだけ漫画がある昨今、そういう漫画のほうが実は売れるのではないか、とも思ってる。

で、最初に戻ってキーワードが、異色の漫画。単にネタが変だという意味じゃなくて、その作家しか描けない世界観を持っている漫画。そういう漫画なら、使い捨てされないし。それに買う方も、その人以外にはそういうの描いてないわけだから、それが好きな人は必ず選んでくれる。小さくてもそういうサイクルを作りたい。

というわけで理想を語ってみました。後は選んでもらえるクオリティーで描けるように、しっかり精進せねば。

|

« vsC大阪 羽地くん頑張れ | トップページ | 10/30,31 Jリーグ観戦記 »

日記・つぶやき2004」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46606/1760930

この記事へのトラックバック一覧です: 小さな幸せ:

« vsC大阪 羽地くん頑張れ | トップページ | 10/30,31 Jリーグ観戦記 »