漫画の連続性
ブンブン10月号発売より何日か経って、友人知人の皆さんから「読んだよ」というありがたい声が届いています。感謝感謝です。皆さんに足を向けて寝ることができません。ああ、でもそれじゃどっちを向いて寝れば。
お褒めの言葉もいただいたりして、うれしい限りです。そんななか、特別な思いで受け取ったコメントがありました。
「小学一年生の親戚の子が、40ページという長さにもかかわらず一気に読んでいた」というお話。それが出来るという事が、自分のプライドだったので。
ちょっと真面目な話。正直、才能に恵まれてないのは自覚してる。センスないし、絵だってあれだし。あったらこんなに下積み長いはずないし。それでも、やめないで続けてきたのは。
ひとつ自分に出来る事があって、そしてそれが重要な事のはずだと思っていたからなのです。
いわば漫画の連続性。一度読み始めた人に、最後まで読ませること。当たり前のことに聞こえるかもしれないけど、意外に重視されてない。でも絶対ボディブローのように、読者にじわりと効くはずだ。
そう思って、それを身につけようと努力して。話の構成、キャラクターの動機、感情の流れ、ニュアンスまで掘り下げること、コマとコマのつながり、伏線の張り方、台詞の受け答えに至るまで。考えなきゃいけないことを一つ一つ確認して、身につけた事。
オチまで読んでもらえなきゃ、ストーリーなんて評価してもらえない。絶対につっかえさせない。最後まで一気に読ませてみせる。それがプライド。
ほんとに評価低いですけどね。「川瀬君のは不思議と最後まで読めるんだけどねー」でもボツ。んで、すっごい読みづらいのが代わりに載って、地団駄踏むパターン。
でも今回はちゃんと載れて、読んでもらってる。後は最後まで読ませるのはいいとして、読んだ感想が「面白い」になるかどうか。
「読んだ結果、つまらないことが判明」じゃ、どーしよーもないですからねー。読ませることがボディブローなら、KOパンチは面白いことなんだから。
全国津々浦々の子供たちが、「面白い」と思ってくれてますよーに。
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