ア杯優勝に見るジーコ采配の考察
やったー! アジアカップ優勝! ばんざーい!
いやー、ほんとに痛快でしたね。アジアカップ優勝。いろいろと問題あっただけに、全部力ずくでひっくり返して気持ちのいいこと。最後にタマちゃんの駄目押し弾もあったし、言うことなし!
言うことなしなのに、ジーコ采配の考察? 実はアジアカップ見ていて思ったですよ。ジーコって、いやもしかしたらブラジルの人って、僕らと勝負に関する感覚ちょっと違うんじゃないか、と。
ジーコの采配については、マスコミにかかわる人で擁護している人はほとんどいません。でも、特に最近そんな采配続けながらことごとく勝ってる。これをジーコのもつ強運とかたずけてる人もいるけど、どうだろう?
僕は理系の人なので、そんな超自然的パワーについて本気で語るのは、ちょっと納得できかねる。何度も同じことが起きるのは偶然ではなく必然なのではないか。で、そんなときに田中選手の手記を読んで、思ったことが。
サッカーマガジンに載ってたその手記によれば、オマーン戦、攻め込まれているように見えたかもしれないけど守備陣には余裕があって、追いつかれる恐怖感はまったくなかった、とのこと。ほんとに? テレビの前であんなにはらはらしていたのに?
で、考えた。ジーコ采配に対する批判のひとつに、「動かないこと」があるけど、もしかしてジーコもグラウンドの外にいながら同じ感覚を共有してるんじゃないか。傍から見てると、もうだめだーって気分でも、ジーコにとってはまだ余裕なのではないか。
さらに準決勝、サイドバックに交代で西選手を入れたとき。ありえないでしょう、西選手のDF。でも考えたら、EURO2004でポルトガルのスコラーリ監督、同じようなことしてたな。デコのSB。
つまり、日本人は基本的に、まず安全に守れる人数から計算するけど、ブラジル人は逆? ぎりぎり守れればOKで、まず攻めきれる人数から計算してる?
U-23山本ジャパンと比較すると分かりやすいと思います。あのチームは3バック、ダブルボランチにアウトサイドの一人も守備の得意な人を使ってる。6:4で守備です。左に駒野選手を使えば7:3です。で、点は取られないけど、取れないときがある。
ジーコジャパンは逆。大体ボランチに守備より攻撃で評価される人を使ってる。海外組優遇といわれながら戸田選手呼ばれたことないし。明神選手も声かかんないし、服部選手もボランチで使ったことないし。最終的にCBのとこではじき返せればいいって思っているのではないか。でなきゃ右に西、左に三都主の4バックなんて考えないでしょう。
ブラジル代表もそんなとこあるでしょう。まるっきり守れないわけじゃないし、ザケイロが強ければいいかって感じ。実際にボールポゼッションで優位に立てるから、あんまり攻められない。攻撃は最大の防御を実践してる。
日本人が接戦で勝つことをイメージすると1-0なのに、ブラジル人は2-1とか3-2とかではないんだろうか。そんな感じがするんですよ。
てことは、ジーコジャパンはこの調子で行くって事で。もっと守れる人を入れたほうがいいんじゃないかなあ、とドキドキさせるスタメンを組み、もう代えようよ、元気な人を入れてプレスかけようよというとこで、まだ大丈夫と動かない。
動けばいいのかって言うと、トルシエ監督は最後動きすぎて負けたわけだから、どっちにしても結果論になっちゃう。結果を残した人が正しい。ジーコが結果を残している以上、僕らは根性すえて見守るしかない。
大丈夫かなあ。いやジーコよりも自分が。こんなぎりぎりの試合続くとしたら、心臓止まりかねないよ(笑)。
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