2023/09/22

今週の漫画感想 初詣

月曜日祝日で、ジャンプの発売は火曜日。 #週刊少年ジャンプ 42号と #ジャンププラス の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはジャンプ。 #あかね噺 こちらでも気になる引き。何だろう。

#キルアオ これはもう、確定としか思えない伏線だけれども……?

#ウィッチウォッチ 決まるかどうか、いいところで引きのさすが。

お次はジャンプ+。 #2.5次元の誘惑 第146話。リリサの夢はもう読者にはわかっているのだけれど、お姉さんたちの反応が気になる。

#正反対な君と僕 幸せになってほしいんだよねえ。

#あやかしトライアングル 意外な発言。どうなるんだろう。

というジャンプ42号とジャンプ+の感想でしたー。さて、仕事準備。23/9/19

夜は雨予想の水曜日。もくもく立ち上がる雲を見ながらご飯を食べ、漫画読む。 #週刊少年マガジン 42号と #週刊少年サンデー 43号の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはマガジン。 #シャングリラ・フロンティア 最後の一撃、さあどっちだ。

#生徒会にも穴はある! 「いよいよ明後日かー!!」でその姿は気合が入りすぎているw

#それでも歩は寄せてくる お父さん、子離れできてないw

お次はサンデー。 #龍と苺 とうとうばれたけれど、さすが、らしいリアクション。

#よふかしのうた お母さんは最初どう答えようとしたんだろうw

#舞妓さんちのまかないさん どうするのかなあ。

というマガジン42号とサンデー43号の感想でしたー。さて仕事準備。帰りは雨だろうか。23/9/20

『正反対な君と僕』。主人公は鈴木&谷のカップルで、二人の恋愛模様を描くハートフルラブコメディなのですが、話が進むにつれて周囲のキャラも深掘りされるようになっています。

その周りのキャラの中で気になっているのが東さん。美人でノリがよく気さくな人柄。ただし男運は最悪。ダメな男ばかりと付き合っている。最初はそれをコメディとして触れていたのですが。

だんだん内心が描かれるようになってくると、一見お気楽に生きているように見えて、色々抱えているんだなということが分かってきます。すると、幸せになってほしいなあという気分になってくるのです。

展開的には今回もそうですが平くんと二人になることが多く、そうするとここから関係が育っていくということなのかなと予想してるのですが。

平くんは根は悪くないやつだけとも半端なく人間観をこじらせているので、ここからでは行けたとしてもかなりの道程なのではないかと思われます。……いや、やっぱり行けないかも。

さあ、いったいどうなるのでしょう。

正反対な君と僕 4

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2023/09/21

お仕事読書

仕事の都合で参考資料として小説を読まないといけないのです。ブログに感想を書いているのは、そのうち素直に面白いと思えたもの。それ以外にもかなりの量を読んでいます。

さて、面白いと感じるのはどういう状態か。これは長年のテーマなんですけれども。

現在の認識としては、面白さの物差しは一つではなく、たくさんあると考えていて、どの物差しを持っているかは読者の個性である、というもの。

その物差しにより測る方向が違うので、その作品が面白いかどうかは、方向性と絶対値という二つの要素がある。なので、作品のクオリティが高くても響かないことがある。逆に世間の評価がそれほど高くなくても、本人にはとても響いている時もある。さらに、方向が少しずれていても、力技で面白いと感じさせることもある。

さて、普段の僕がお楽しみで読む小説は、SFだったりライトノベルだったり、エンタメ方面です。参考図書群のベクトルとは違っています。ただ、少年漫画好きでもあるので、熱血スポーツ小説になっていると好感度は高い。

今まで読んだ中での一押しは『パラ・スター』でしょうか。特に下巻、宝良編の大会の盛り上がり方が最高でした。

パラ・スター <Side 百花>パラ・スター <Side 宝良>

でも残念ながら、参考図書で熱血スポーツものに当たる確率はあまり高くありません。たいてい自分の好みとは方向性が違います。

ここからが本日の主題。そういう完全に方向違いのものを読んでいると、むしろ違うからこそ勉強になるのです。

好みによるドライブがまったくかかっていない状態なので、読んでいる僕のテンションは上がっていません。僕は感情移入派読者なので「やばい、誰一人感情移入できない」という状態になると、ますますテンション低空飛行です。

そんな状態でも、次のページをめくらせるお話が存在する。

「こういう話、好きじゃないんだよなあ……」と、ぶつくさ言いながら、読み終わっていたりする。

ただひたすら、文章がうまいからです。

例えば文章のテンポ。例えば漂う緊張感。無駄のない、それでいて豊かに彩られた描写。

そういうものが、興味のない題材でも、次のページへとめくらせる。

こういうふうに書けるようになりたいなあと思いつつ、今日もせっせと読んでいます。

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2023/09/20

立ち尽くす読書

仕事先に電車で向かう、乗換駅でのこと。

ホームの柱のそばに、セーラー服の少女が一人、立ち尽くしていて。

ハードカバーの本を両手で持って、一心不乱に読んでいました。

ここは終点の降車ホームで、乗る人は反対側から。ということはこの女の子は読むのが止まらなくなって、ずっと立ち読書しているということ?

まだまだ残暑厳しく気温は30℃超え。しかもここはビルの中にホームがある構造で風が通らず、電車のモーターからの排熱がこもる。

そんな環境をものともせず、少女は背中を丸めて食い入るように本を読み続けています。いったいどんなお話が、そこまで彼女を引き込んでいるのか。青い絵の表紙のタイトルは見えない。

さすがにここでおっさんが下から覗き込んだらびっくりさせてしまうのでそれはせず(当たり前)、僕はそのそばを通り過ぎたのでした。

あんなにのめり込んで読んでもらえたら幸せだろうなあ。僕もそんなお話が書きたい。

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2023/09/19

vs横浜FC 連勝!!!!

連勝ですよ!!!!

2023J1第27節、vs横浜FCは2-1!!!!

週末は仕事、月曜祝日もこれまた別のお仕事で、その準備もギリギリ。ということで、日曜日の試合の感想を上げそびれてました。

作業中、大変な時にレイソルが負けると、メンタルへのダメージが半端ないので、勝ってくれてよかった。ウキウキで仕事の追い込みができましたよ(^^)/

1点目のPKは、いい攻撃からサヴィオさんの思い切りのよいシュートが呼んだもの。いわば必然のPK。

2点目は山田雄士君のプレッシングから。もともとネルシーニョ監督のもとで鍛えられ守備の強度は上がっていましたが、栃木でそれに磨きがかかりました。相手のパスが少し弱くなったところを見逃さず奪い、GKまで引きつけて横パス。

これを受けた細谷君も、ゴールカバーに飛び込んできた相手をうまく外して、ゴールに押し込みました。アカデミー卒の二人で奪ったゴール。ウキウキしますねえ。

守備は後半ちょっと受け身になってしまって、ばかすかシュートを打たれましたが、1失点に食い止めて逃げ切り。よかったよかった。

これだけ調子が上がってくると、もう降格争いは大丈夫……と、普通ならなるのですが。

横浜FCはウチとの試合の前にマリノス、名古屋と上位のチーム相手に1勝1分。湘南は今節勝利で勝ち点を伸ばしています。なかなか簡単には引き離せない。

ここはこのまま勝ち進むしかないですね! 次の福岡戦もがんばって!

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2023/09/17

横浜FC戦展望

代表ウィークの中断期間開けまして、迎える横浜FC戦。残留争い直接対決。さらに前回対戦で敗戦した結果、監督交代となった因縁の対決。ここは絶対負けられない。

ということで、偵察……したのですが。

現在お仕事中なので、そちらの試合経緯はちょっと省略。

横浜FCは残留争いをしているのですが、神戸に勝ち、前々節マリノスに勝ち、そして前節名古屋に引き分けと、上位チームにもしぶとく戦っています。要注意です。

守備では。

カウンターに要注意。伊藤、小川、山下の前線三枚はスピードがあります。

特に山下選手の速さは脅威。とにかくめっちゃ速いです。スピードに乗せないようにしっかり捕まえたい。

伊藤翔選手はサイズ、スピード、テクニックと三拍子そろい、ボールを収めて基点になります。しっかり潰したい。

攻撃では。

いつも当然のようにエースストライカーの細谷君には期待をかけているわけですが、今回はちょっと気になることがあります。U-22日本代表に選出され、バーレーンで3試合こなしてきたのですが、夜の試合なのに35℃超という酷暑だった模様。コンディションは大丈夫なのか。がんばってええええ!

2列目の選手の得点増が課題だと思っているのですが、この試合は特に重要です。前節、雄士君が得点を挙げましたが、2戦連発が見たいなー。がんばって!

サヴィオさんにも得点が欲しい。特に横浜FCは3バックでサイドで基点を作れると思うので、そこから崩してズドンと一発お願いします!

ここで連勝と行きたい!!

勝ちましょう!!

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2023/09/16

今週の漫画感想 意気軒昂のアウトレイジ:ハイライト

週末に積読山脈を崩そうと奮闘して疲れ果ててる月曜日。まだやることあるけれどとりあえず漫画読む。 #週刊少年ジャンプ 41号と #ジャンプ+の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはジャンプ。 #あかね噺 不穏っぽい種がいろいろ撒かれていて、何が起きるのか気になる。

#ウィッチウォッチ さあ、残るはエース対決。秘策は効くのかな。

センターカラー #逃げ上手の若君 殺しても死なないようなキャラ立てだったので、本当にびっくり。

#アスミカケル 必殺技はどんなのだろう。うまい引き方で大会へ。

お次はジャンプ+。 #マリッジトキシン 第60話。ファミリーvsカップル。当て字ストレート。そこの表情、いい顔。

#あやかしトライアングル 第142話。あふれすぎw

というジャンプ41号とジャンプ+の感想でしたー。ちなみに積読山脈はまだ残っているのです。23/9/11

今だバタバタしている水曜日。とりあえずご飯食べながら漫画読む。 #週刊少年マガジン 41号と #週刊少年サンデー 42号の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはマガジン。 #シャングリラ・フロンティア 完全に敵役からヒーローの振る舞いをしたうえに、見た目もがらりと変わってさあどうなる。

#将棋の渡辺くん 別マガから出張掲載。テストの結果がめっちゃ意外。

#それでも歩は寄せてくる めっちゃ気を使ってそういう結末。おいしい春巻き食べたいなあ。好きなんだけど、近所のスーパーの総菜は油くどくて。

お次はサンデー。 表紙 #葬送のフリーレン 結果を知っているから響くセリフ。いいなあ。

#龍と苺 最後のコマ、やばい。

#よふかしのうた こっちの最後のコマもやばい。

というマガジン41号とサンデー42号の感想でしたー。さて、資料本も読まなきゃ。23/9/13

『シャングリラ・フロンティア』。対戦が山場を迎えています。

最初、この大会に助っ人のポジションで参戦したサンラク。目的は友人の慧とライバル関係にある敵の大将シルヴィとの対決をサポートするため。慧が別大会に出なくてはいけなくなり、そこから駆け付けるための時間稼ぎを画策する。主人公なのに、完全に脇役ポジションだったのです。

引っ張り切れるかどうかという展開は面白かったのですが、ただ読みながら、脇役でいいのかなという感覚は意識の隅の方に残っていました。

すると、シルヴィとの対戦となり最初は時間稼ぎのサポート役に徹していたのですが、だんだんと真っ向勝負の展開に。しかも前回、自分の後ろにいた子供をかばって相手の超必殺技を受け切る覚悟をします。完全に主人公ムーブ。ゲームの設定では相手がヒーロー、こちらが敵役なのですが、ひっくり返っています。

溜めてあったところから一気に盛り上がる展開がすばらしいのです。

しかも今回、いかにも悪役だったサンラクの使用しているキャラ、『カーズドプリズン』の外見が、超必殺技にともなって変わり、スマートな姿に。

もうこれは外見内面共に主人公です! 次回めっちゃ楽しみ。

シャングリラ・フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~(14)

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2023/09/15

AFC U23アジアカップ カタール 2024予選

U23アジア杯カタール2024の予選がバーレーンで行われておりました。

放送なくて、現地の動画中継はあったみたいなんですけど、忙しかったりなんなりで見れなかったのです。

U-22日本代表は3戦を戦い、vsパキスタン6-0、vsパレスチナ1-0、vsバーレーン0-0と、2勝1分で首位通過。細谷君は1戦目と3戦目に先発し、2戦目もちょこっと交代出場。1戦目に2得点をあげています。

気になるのは3戦目です。1位は出場確定で、引き分け以上でOKだったのですが、2位の出場権の条件がけっこう厳しかったので、負けられない状態。その試合の相手がグループ内の一番強敵。さらに、1戦目、2戦目は21:30試合開始なのに気温35℃、湿度80%という猛暑だったそう。この3戦目は18:30で、やっぱりすごく暑かった模様。かなり選手は疲弊したという話なのですが。

細谷君は、3戦目フル出場。これで日本に帰ってきて、週末は横浜FCとの負けられない一戦。コンディションは大丈夫だろうか。

なにせ現在、はっきり得点源と言えるのは細谷君だけです。レイソルの運命が細谷君の双肩にかかっています。

昨年は前半得点を重ねて評価を上げ、後半パタッと止まってしまいました。代表の活動がやはり夏場にあって、疲労が蓄積したのが影響したのではと思うんですよね。

ただ、こういうスケジュールを乗り越えていかないと、日本代表は目指せないわけで。今年はどうかなあ。ぜひ乗り越えてほしいのです。

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2023/09/14

日本vsトルコ こちらも快勝だけど怪我が心配

2戦目も快勝です!!!!

キリンチャレンジカップ2023、日本代表4-2トルコ代表!!!!

先発メンバーを大きく変え、初出場の選手もいたので、1戦目に比べると守備組織等で少し緩さがありましたが、それでもしっかり勝利です。すばらしい!

これだけ替えてもさほど戦力ダウンせず、しかもチーム戦術もある程度機能する。層の厚さを見せられたというのは今後にとって大きい。それだけ競争があって、まだ伸びしろがあるということです。楽しみです。

一番すごかった得点は、78分の4点目、交代出場した伊東君のダメ押しでしょう。身びいき分を差し引いても、本当にすごかった。トルコの右CKのクリアを、ペナルティエリア手前で拾ってドリブル開始。追いすがる相手を引き連れたままペナルティエリアに侵入。倒されてPKを獲得し、そのまま自分で決めました。ペナルティエリアtoペナルティエリアという究極の個人技です。味方だからいいけど、対戦相手にやられたら夢に出てうなされそう。

日本代表としては満足の結果なのですが、心配なのはGKで先発した中村君です。44分、トルコ左FKから大外でヘディング。これは中村君が弾き出しましたが、カバク選手が押し込みました。この時、こぼれ球に対して反応して飛び出した中村君はカバク選手と衝突。右肩を痛めたようで、そのまま交代となってしまいました。大丈夫かな。

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2023/09/13

出版の多様性

HON.jp設立10周年記念カンファレンスの中のセッションの一つ『セッション2-1:個人出版「セルフパブリッシングが出版の多様性を守る」』に登壇させていただきまして。

その準備で先に提示されていたお題について考えていると、これは自分の創作人生に深く関わるテーマだと思った、という話をこの間書いたのですが。

そういえば、それがHON.jpへの参加理由だった、という話を本番でしそびれたので、それも含めて、ちょいとここに書いてみようと思います。

ちなみにカンファレンスのアーカイブ動画視聴チケットは9月いっぱいご購入いただけますので、ご興味おありでしたらぜひどうぞ。こちらから。

さて本日のお題に参りましょう。僕はもともとは漫画家です。子供の頃から漫画家になると言っていました。ひたすらプロデビュー、そして連載を目指してがんばっていたのです。

大人になり、本格的に漫画家修行に入ります。なかなか結果が出ません。最初のうちはいいのです。単純に下手だからです。

特に僕は、渡辺宙明先生のところでアシスタントをして、ネームも見てもらっていたので、具体的な指摘を受けて、そういう自分の至らなさはわかっていました。西川秀明先生もご近所だったので、よく見てもらっていました。プロの先生に見てもらうと本当に勉強になります。「ここをそうしたいなら、ここをこうしてこっちをこうして……」と、具体的な指摘があり、時には実際に描いて見せてもらえたりするのです。

すると勉強になりつつ、「自分はまだまだなんだな」ということも実感できます。そんな感じで最初の頃は、ただひたすらがんばっていたのですが。

だんだん「あれ? ただ下手なだけではない問題があるな」と気づいてきました。

打ち合わせでのネーム直しの注文が違ってきた。

技術的に上がってきて、大きな穴はなくなってきたので、そういう指摘はされなくなってきた。

なのに通らない。

担当さんに「かわせくんのネームは、すいすい読めるんだけどねえ」と言われる。

「まずここを削って……」と指摘されるシーンが、自分が一番楽しく描けたところだったりする。

僕のが売れる形になってないと指摘されているのです。ストレートに「こういうの描けばいいんですよ」と、打ち合わせスペースの壁に貼ってあったアニメ化作品のポスターを指して言われたこともあります。

そしてこれは、編集さんの言ってることが正しいんですよね。

特に漫画の場合、ずっとアンケートを取っているので、どういうものが売れるのか、データがしっかり蓄積されています。押さえるべきところがあるのは当然です。僕の感性の方がポピュラーなところからずれているのです。

しかし、自分が一番楽しいと思っているところが削られるのが問題です。たいてい何てことないささやかなシーンなんですが、そこでキャラが一番うまく出せたと感じている。そこを削られるということは、自分的にはキャラクターの心臓部をえぐられた形になっていて、極端な言い方をすれば残りカスの形を整えて商品に仕上げなくてはいけない。

しかもライバルはその形のものを心底面白いと感じていて、ノリノリで魂込めて描いている天才だったりするのです。それに対して魂が入れられない状態で職人的なテクニックだけで対抗するとなると、ものすごい技術レベルが要求される。最初はそれでもがんばってうまくなれば何とかなると自分に言い聞かせていましたが、これはぶっちゃけ無理ゲーなのではないか、そんな絶望を感じる時期がやってきました。

さてある日、担当さんにはこの出来なら会議は通るだろうからもう描き始めていいよと言われたネームが編集会議でボツを喰らった時のこと。絶望に打ちひしがれていると、ある思いが頭をもたげてきました。ボツになったので描くのを禁止された気分になっているけれど、描きたいなら描けばいいではないか。僕の描く自由が奪われたわけではないのです。

しかも売れそうな形じゃないということでボツだとしても、人間というのは千差万別で十人十色。読者にはいろいろな人がいます。好みは人によって違う。例えば打ち切り漫画にだって、楽しみに読んでいた人がいるのです。「需要が少ない」のと「需要がない」のは違う。これには採算ラインの問題が含まれている。だからあえて需要の少ないところに行くのは自由。やるかどうかは自分の思い入れと覚悟次第。

そう考えられた時、困難な状況は変わっていないのですが、それが追い込まれた結果の絶望ではなく、自分が主体的に選べることなんだと、気持ちが楽になったのでした。

そして考え方を変えました。企画のカードをたくさん用意して、最初から形がはまっていそうなものを商業出版に持っていけばいい。はまっていない時には固執せず、すぐ切り替える。なかなかカチッとはまらないんですけどね。

そう考えていたところに、KDPが日本上陸。セルフパブリッシングの波がやってきたのです。

商業誌と同人誌でぱっくり分かれていた土俵が、オリジナル作品の電子書籍なら、同じ売り場で扱われるようになった。関わる人を減らして、究極には自分一人で、採算ラインの方を下げて回すことができる可能性が出てきたのです。僕の商業出版には持っていけないなあと思ったカードも、日の目を見るかもしれません。

ちょうどその時ネットで見かけたのが、日本独立作家同盟。セルフパブリッシャー支援をうたっていました。HON.jpの前身です。これだー! と思って参加。イベントにも行き、気付けばイベントを開催する側になっていたということなのでした。

こんな体験を思い返していたら、これこそ「セルフパブリッシングが出版の多様性を守る」という話の別角度視点だと思ったんですよね。このテーマは僕の創作人生とつながってる。

「採算ラインの問題」が重要なのです。人の好みは千差万別ですけれども、それが重なり合って、濃いところと薄いところができます。より売れやすいところがあるわけです。採算ラインが高ければ、そういうところに行くしかない。でも下げられれば、もっと変わった企画が通りやすくなる。

読み手の側からすると、多様性が高いほど、自分の好みにドンピシャな本が出版される可能性が高まる。ドンピシャな本がたくさんあればその人は読書にのめり込んでいき、売り手側にとってありがたいお客さんになる。win-winの関係ができて、みんな満足。

そして前述の通り、その究極がセルフパブリッシングです。

さてそうしてセルフパブリッシングの可能性が開けて早や10年、というのが今回の設立10周年ということなのですが。

あの時考えていたwin-winの世界を実現するには、まだ課題があるなあと。

もともと需要の薄いところに行くとします。僕で言えば前述の出版社に持っていかないカードです。あと中小出版社はわりとそういうテーマのものを扱っている印象です。ここが成り立つのが、まさに出版の多様性。

ただ、マイナーだけれど名前が付いているジャンルであれば、関心のある人達がそのキーワードのもとに集まっているので、ちゃんと読者と出会えるのですが、そうじゃないとき。

それを好む読者の人口密度は低く、薄く世の中に広がっている状態なので、出会うためには情報の方も世の中に広めないといけない。読者を魚に例えると、一本釣りでは狙えず、底引き網で大量に獲って、ようやく中に何匹かいるというイメージ。バスりづらいものをバズらせて、それでようやく希少な好みの読者さんと出会えるという、すごいジレンマがあるわけですよ。

最近漫画はSNSで広める手法が確立してますけど、小説だと本当に難しいですね。短い文章を載せたとしても、ぱっと見には向いてないですからね。

ここで何かいい手がないかなー、というのが最近ずっと考えていることなのでした。

ちなみにそこで、HON.jpが以前発行していた月刊群雛の「群れて目立つ」というコンセプトはいいなと思っていて。

だから休刊になった時に『銃と宇宙 GUNS&UNIVERSE』を立ち上げて、みんなで続けているのですけれども。

群れただけでまだ十分目立ててないよなあ、というのが問題。さあ、どうしましょうかねえ。

途中から入るのはハードル高いかもしれないと、連載第1話目を集めた『銃と宇宙 GUNS&UNIVERSEスターターパック』を作ってみました。ご興味おありでしたら、こちらもぜひどうぞ。

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2023/09/12

今度は打ち上げ成功

色々と失敗が続いていた日本の宇宙開発。今度は打ち上げ成功です! よかった(^^)/

H2A打ち上げ成功、年末ごろ月に探査機到達 観測衛星も搭載

[東京 7日 ロイター] - 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(7011.T)が開発したH2Aロケット47号機が7日午前、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、月探査機と観測衛星を予定通り分離した。探査機は年末ごろ月の周回軌道に到達する。着陸は年明けを見込み、成功すれば8月のインドに続き5カ国目となる。

国産ロケットの打ち上げは、3月の次世代大型ロケット「H3」初号機の失敗後初めて。

無人月探査機「SLIM(スリム)」は打ち上げから3─4カ月後に月の周回軌道に到達、4─6カ月後に月面に着陸する。目標地点に誤差100メートル以内で着陸することを目指し、狙った地点に降りる技術を実証する。月の岩石なども調べる。これまでの着陸機は数キロから十数キロの範囲に降りていた。

スリムの取得データは宇宙飛行士の月着陸を目指す米国主導の国際プロジェクト「アルテミス計画」にも活用される。

X線分光撮像衛星「XRISM(クリズム)」は、X線で宇宙を観測する。星や銀河の構造などを探る。

<競争激化する月探査>

月探査は世界的に競争が激化している。8月23日にはインドの無人月探査機が月面に着陸した。米国、旧ソ連、中国に次ぐ4カ国目の成功で、世界で初めて南極付近に着陸した。JAXAは来年度以降、インドと別の無人探査機を打ち上げ、月の南極に着陸させて水資源を調査する計画も進めている。

日本はこれまでも月面着陸に挑んできたが、22年11月にJAXAの無人探査機「OMOTENASHI(オモテナシ)」が着陸を断念。今年4月には民間企業ispace (9348.T)が着陸に失敗した。

REUTERS Maki Shiraki、Nobuhiro Kubo 23/9/7

昨年10月にイプシロン6号機、今年3月にはH3ロケット1号機が失敗、さらにイプシロンSという後継機の2段目エンジンが今年7月の燃焼試験中に爆発。日本のロケットは災難続きだったのですが、ようやく一つ成功して、その流れを断ち切りました。ほっとした。

さて記事中にありますように、こちらのクロケットには月探査衛星が積まれていまして、僕はこちらに大注目なのです。SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)。高精度の月着陸を目指した実験機です。

今までの月着陸では目標から1km以上ずれることも珍しくなかったのですが、これを100m以内に収めようというプロジェクトです。ピンポイントで着陸できれば、調べたい所に探査車を送るのも楽チン。

そして大注目の理由は、その探査車。タカラトミーが開発協力したリアル変形ロボットSORA-Q。民間のispace社が作った月着陸機HAKUTO-Rに積まれており、うきうきで見守っていたのですが、HAKUTO-Rが着陸時に高度計の不具合から燃料切れを起こして墜落。その後の上空からの観測で墜落地点近辺に4つほど影があるということなので、多分バラバラになってしまったんですけれども。

こちらの探査機にも、SORA-Qが搭載されているのです!

今度こそ着陸に成功して宇宙変形を実現してほしい!

子供の頃からアニメで見ていた変形ロボが実現するなんて、とてもわくわくします。

さてSLIMの今後なんですけれども。こちらも多分、HAKUTO-Rと同じような弾道捕捉軌道と呼ばれる、ブレーキ用の燃料を節約できる省エネ軌道で月に向かっている模様。

アポロ宇宙船は3日で月に着きましたが、ああやって真っ直ぐ飛んでいくと、月の周りの周回軌道に入るためにブレーキ用の燃料がたくさんいるのです。そこで宇宙の不思議なところですが、思いっ切り遠回りする軌道を取るとじわじわと月に近づいていくことができて、燃料を節約できる。

年末頃の月到着だそうです。今度はぜひ着陸成功して、宇宙変形を実現してほしいです!

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